依田真由美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『母親になって後悔してる、といえたなら』―語りはじめた日本の女性たち―(新潮社)
「母親=幸せ」は、本当にすべての人に当てはまるのか?
本書は、NHK「クローズアップ現代」の取材をもとに、日本で長年語られることのなかった「母親になった後悔」という声に耳を傾けたノンフィクション。「子どもを愛していない」のではなく、母親という役割を一人で背負わされる社会への苦しみ。
なぜ「後悔」は語れないのか?
結婚
↓
出産
↓
「母親だから頑張って当然」
↓
理想の母親像とのギャップ
↓
孤立・自己犠牲・罪悪感
↓
「後悔」を口にできない
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■ 母親への過度な責任
•「母親なんだから」という社会的圧力
•家事・育児・感情労働の集中
•助けを求めにくい空気
■ 理想の母親像とのギャップ
•完璧な母親でいようとする苦しさ
•「母性神話」に縛られる毎日
•自分を責め続ける心理
■ 消えていく「自分」
•キャリアや夢を諦める
•自分の時間がなくなる
•「私は誰なのか」が分からなくなる
■ 働く母親の現実
•仕事と育児の両立の難しさ
•家庭内の負担の偏り
•制度だけでは解決できない課題
■ 消えない罪悪感
•子どもにイライラする
•十分に愛せていないのではという不安
•「良い母親」でいられない自分への自己否定
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後悔の原因は母親個人ではなく、社会構造にある。
母親だけに自己犠牲を求める価値観や、
「母親なら当然できる」という思い込みを問い直すことが必要だと訴える。
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キーワード
母性神話|同調圧力|孤立育児|自己犠牲|ジェンダー役割|ワークライフバランス|社会構造|罪悪感|ライフヒストリー
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「母親」を個人の問題ではなく、社会全体の課題として考え直すための一冊。 -
Posted by ブクログ
後悔してるとはあまり思ってないけど、制限は結構あるなぁと思う今日この頃。
とはいえ、一人っ子だし、働いてもいるし、土日や夜に出かけるのも予約さえしておけばどうにかなるので、おそらくどちらかというと自由に生きている側の母だとは思う。
本の中の女性は子供を産むことで人生が変わってしまった、ずっと母でいることを求められることに苦しみを感じているように感じた。私だったらきっと耐えられない。アイデンティティを保てない。
子がいなければと思うことはないけど、子育てが難しいと思うことは多々ある。人間なので、母だからといって急に聖人君子になれないので、子には申し訳ないと思うことは多い。でもそんな中でもたくましく勝手に育っていって欲しいと若干突き放して考えている部分もある。
母というより縁あって一緒に暮らしている人、みたいな。そういう薄情さがあるので、この本のお母さんはちゃんとお母さんという役割を果たしていて素晴らしいなと思った。 -
Posted by ブクログ
仕事と育児と家事の両立に悩み辛かった時期を思い出し胸が苦しくなった。
子どもを産んでから、自分は母親に向いていなかったと何度も何度も思ったし、余裕がなさすぎて毎日を罰ゲームのように感じた時もあったけど、それは子どもを産むんじゃなかったということでは決してない。
万が一出産しない人生を進んでいれば、子どものいる人生を歩んでみたかったと必ず後悔していたと思う。なので産んだことに後悔はない。
ただ、母親になったことを後悔する気持ちはある。その気持ちが存在することを認めて良いと教えてくれるような本です。
以下、印象に残ったところ
母親になるべきじゃなかったって思うことは「子どもたちが生まれてこなければよかった」ということでは決してない。
お母さんたちはもっと気軽に後悔していい。後悔のない人生を生きる人はいないのに、母親になったという部分だけ後悔しちゃいけないということはないと思うので、嫌なことは嫌だと言って、そこから何ができるか考えられるようになればいい。
育児が得意で好きなお母さんばかりでなく、いろんなお母さんがいることを認めてくれる社会になれば生きやすいし産みやすい。お母さんがこうしないとだめって圧がなければ、もう少し気楽に過ごせるんじゃないか。産んだ後もいろんな選択肢があって、お母さんだって好きに過ごしていいという温かい目を周りが持ってくれるようになればいい。
子どもたちを産んだこと自体は後悔していない。母親という役割を演じ続けなければならないことがつらい。
「子どもがいなくなればいい」じゃなくて、「子どもを産まない人生もあったのかな」と仮定の話をしたかっただけ。その思いを口に出したからといって子どもが消えてしまうなんてことは絶対にありえないのに、そういうことを口にすることすらも許されない。母親になるということは、決して弱音を吐けない存在になるということ。
父親とのあいだの不均等な役割分担、母親が働きにくい環境、子育て中の人とそうでない人のあいだの軋轢、公的機関での母親を追い込むような言動、これらの背景にある制度や文化、どれもが母親を追い詰めている。 -
Posted by ブクログ
子供を持つことについて考えていたら巡り合った本。経験者たちの思い、気持ちを知りたくて読み始めた。
印象的だったのは、母親になるべきじゃなかった、と、子どもたちを産まなければよかった、は切り離して考えられるということ。「後悔」を分解していくと「理不尽に重い責任を背負わされることへの怒り、自分らしく生きられない悲しみ、キャリアを諦めなければいけない悔しさ、良い母親でいられない罪悪感」になる。これがクリアになっただけでも、語ってくれた女性たちに感謝したい。
と同時に、父親に課せられる負担と、親が共通して持つ困難にも焦点を当てなければならないとの記載にも頷いた。
将来、子を持つことができたとき、従来の「母親像」に囚われず、のびのびと子供とともに生きられたらいいなと思う。自分を追い詰めず、周囲の人・環境と肩を組みながら。