依田真由美のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ結婚して子どもを持つことを考え始めて早3年くらい?私がずーーーっとモヤモヤしていたことに見事にフィットした本だった…!
絶対子育てって大変だし、自分が子ども第一優先で生きられる人間じゃないってなんか明確にわかるし、みんな母親になったら変わるの?まじで?と思い続けてきた。その答えがドンピシャで触れられていて、本当にすっきりした。
やはり母親になったことを後悔してる人はいる。
一般社会では、子どもを持つことのポジティブな面しかフォーカスされてないじゃんか!!
後悔する人もいるよって初めからわかっている方が、絶対にいいと思うんだよなー。期待値調整大事。
人を産むって不可逆すぎるので、後悔とかって本当 -
Posted by ブクログ
3年前、「母親になって後悔してる」という衝撃的なタイトルの本を、言い訳しながら家に持ち込んで、読まずにはいられなかった。
私自身は、女の子は将来結婚して母親になるのが当たり前とされた最後の世代(?)で、母親にならないという選択肢は頭になく、当然、後悔もありえない。
それでも、私が母親として経験してきたなんともいえないもやもやを、整理してくれるかもしれないと期待した。
でも、そう期待したにもかかわらず、3年前に読んだイスラエルの本では、私の実感とはあまり響きあうところがなかった。
書かれているのがイスラエルの事例であったことも、ピンとこなかった理由の一つかもしれない。日本の事例ならもっと身につま -
Posted by ブクログ
母親になって後悔してる
なんてひどい言葉なんだと思う人もいると思う
ただこの言葉を間違って捉えられたくない
子供がいなくなればいい
とは言ってない
子供が生まれた瞬間から、〇〇さんではなく
母親として生きることになる
それから解放されたいと思っている、でも解放されないジレンマを表した言葉なのに、少しでも母親らしくない事を言うと非難される
・母親はやって当然
・母親ってなんで都合のいい言葉なんだろう
・できなければ任せればいい父親、必ず問題を解決しなければいけない母親
・この社会で母親になったことに後悔がある
・男性は努力義務
この本の中に出てきた言葉です
わたしも子供が1歳 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2022年3月、オルナ・ドーナト氏による『母親になって後悔してる』が日本でも刊行された。
衝撃を受けてさっそく手に取ったのだけれど、どうしてか途中で挫折してしまって、自分の中ではわだかまりというか、なんとなく消化不良になっていた。
本作はその『母親になって後悔してる』を受け、日本国内で同様の思いを抱えている母親を対象に、本歌取りともいえる形でまとめられたノンフィクションである。
全編を通して、彼女らの後悔につながってしまう大きな要因は「ワンオペ育児」のようだった。社会から取り残されていくかのような焦燥感と、自由を失い縛り付けられたかのような絶望感、思い出すだけでも酸素が薄くなったような息苦し -
Posted by ブクログ
子どものいない未婚中年の自分が読んでみて当事者からはほんとに分かってるの!と言われそうだけれど社会構造やガンコな考えの一方的で偏屈な価値観や悪意はないがある種、それゆえにたちの悪い行動や発言に傷つけられ、傷ついたことすら口にするなと言われてきた人たちの発言を読めてよかった。3章の消えてゆく自分に登場した女性の高校時代の体験は自分もまさに感じた気持ちで、働いて家にお金をもたらしさらに母という名前で家事育児を一人で担わされる女性を生産することに加担する学校のやり方に反発を感じた。また5章の女性は後悔という言葉の先に進んでいるような印象だった。属性で人を見るのではなく誰に対しても見方がフラットで後悔
-
Posted by ブクログ
この本の元となった「母親になって後悔してる」を読んでいたので、手に取った。
日本の母親から聞こえる声はより一層リアルだった。
私は、元となった本の「関係としての母」という言葉にものすごく救われたので、この本で新しく得たものは少なかったけど、「子どものファンになる」という言葉で救われた方の紹介がされていて、ああこれは、まさに「関係としての母」の解釈に合致するなと思った。元の本を読んでいない方には、こちらの本をおすすめしたい。日本の現状に合っていてわかりやすい。
私は2017年に第一子を産んだのだけど、IT業界の総合職ということもあって、産休育休は当たり前の環境にあったため、恵まれていた方だ -
Posted by ブクログ
神聖な母性愛、で母親に全てを担わせることに疑問を投じたルポ。感情を排して伝える事が難しい、母親の苦悩を、最大限淡々としたレポートにまとめたことに大きな意義がある。
出産行為は、「鼻からスイカを出すようなものだ」と聞いて娘時代は恐怖を感じていた。この表現は、当事者になりうる女性にはリアルに、なりえない男性には「関係なくてよかった、こわ〜」としか感じないフレーズだと思う。私自身現在母親だが、実際は出産行為そのものでなく、その後が大変だ。その部分をリアルに書いたのが本作。だが、受け止め方は「スイカ」のフレーズと同じになるのではないかとは思う。著者、登場する人々全てが女性で完結する。それはそれで、大変 -
Posted by ブクログ
仕事と育児と家事の両立に悩み辛かった時期を思い出し胸が苦しくなった。
子どもを産んでから、自分は母親に向いていなかったと何度も何度も思ったし、余裕がなさすぎて毎日を罰ゲームのように感じた時もあったけど、それは子どもを産むんじゃなかったということでは決してない。
万が一出産しない人生を進んでいれば、子どものいる人生を歩んでみたかったと必ず後悔していたと思う。なので産んだことに後悔はない。
ただ、母親になったことを後悔する気持ちはある。その気持ちが存在することを認めて良いと教えてくれるような本です。
以下、印象に残ったところ
母親になるべきじゃなかったって思うことは「子どもたちが生まれてこな -
Posted by ブクログ
子供を持つことについて考えていたら巡り合った本。経験者たちの思い、気持ちを知りたくて読み始めた。
印象的だったのは、母親になるべきじゃなかった、と、子どもたちを産まなければよかった、は切り離して考えられるということ。「後悔」を分解していくと「理不尽に重い責任を背負わされることへの怒り、自分らしく生きられない悲しみ、キャリアを諦めなければいけない悔しさ、良い母親でいられない罪悪感」になる。これがクリアになっただけでも、語ってくれた女性たちに感謝したい。
と同時に、父親に課せられる負担と、親が共通して持つ困難にも焦点を当てなければならないとの記載にも頷いた。
将来、子を持つことができたとき、従来