名古屋和希のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ただの経済ルポではなく、楽天ポイントを成功させた笠原氏の孤軍奮闘、サクセスストーリー仕立てに作られているので半沢直樹のようなスカッと感が味わえる非常に面白い一冊でした。
現在のポイント経済圏で覇権を握る楽天が軸になっているので、どうしても楽天=正義、Tポイント=悪と感じてしまう読者がほとんどだと思いますが、作者がそこまで贔屓目に書いているとは思えず、やはり成功する人、成功する組織はそれなりに理由があり、同じく凋落する側にも同じくそうなるだけの理由が存在してるのだと読み取れます。
Tポイント陣営の増田宗昭氏が無能の極みのように読めましたが、実際はどうなのか?さらなる興味が湧いてきます。
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Posted by ブクログ
近年は、ポイントを中心とした経済圏が取り巻く中で、Tポイントの一強時代から楽天dポイントの新規台頭の現在までの動向を知ることができ面白かった。
ポイントは新規利用を増やすのみならず、顧客データを提供できるという強みがあることを改めて知った。
また、当初は同業種で1ポイントというポイントの優位性を狙ったtポイントの戦略が評価されていたが、現在ではサービスが多様化する中で、自社ポイント含むマルチ化のニーズが高まり、発行ポイント量が重視される風潮になったのだと感じた。
楽天が伸びたのは、通常の店舗では獲得できないEC市場も参入しているという点で、現代のニーズをいち早くキャッチした結果だと思う。
Tポ -
Posted by ブクログ
ポイント経済圏の争いについて、よくわかった。
Tポイントが先行しPontaが追従。これらは1業種1社で加盟店を拡大する戦略をとったが、次第に共通ポイントが社会に浸透しマーケティングにも活用され始めると、加盟店の拡大における制約が足かせとなり、後発のdポイントと楽天ポイントの追撃を許し、加盟店の引き剥がしにあい、ついにはdポイントと楽天ポイントが2強と呼ばれる状況になっている。Tポイントは三井住友FG主導のVポイントとなり発行規模の拡大を図り、そしてそこにスマホ決済を軸に加盟店拡大とは異なる独自戦略で経済圏確立を目指すPayPay参入する業界地図となっている。
Tポイントの産みの親で共通ポイント