名古屋和希の作品一覧
「名古屋和希」の「ポイント経済圏20年戦争」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「名古屋和希」の「ポイント経済圏20年戦争」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
ビジネス系雑誌の連載を元にした書籍というのは、すでに知っている内容をまとめただけだったり、あるいは特定の企業のヨイショ本になっていることが多い。本書もそういった書籍の一冊だと思って読まずにいたのだが、会社で「これはよかった」と聞いて実際に読んでみると、確かに他の業界本とはかなり毛色が異なっている。
主役となっているのは日本のポイント市場を引っ張っていたCCCと楽天だが現在の市場状況をかなり正しく描写していてその結果当然CCC(Vポイント)には風当たりが強い内容となっている。一方で楽天にはやや甘いような記述があるが、これはおそらく取材するソースが楽天側が主要なソースだったからだろう。
この市場について詳しい人であれば、当然名前を知っているような方はある程度カバーがされているし、明確に嘘をついているような描写もなく、その点ではかなりジャーナリスティックな印象を受けた。また実際には起こらなかった過去の提携についても筆が割かれており、日本国内のこういったビジネス書の中ではかなり対象に対して肉薄した内容だと思う。
タイトルからポイントビジネスのノウハウを知りたいと思った人にはがっかりだと思うのだが、日本国内で独自の進化を遂げた市場にまつわる人間模様だと捉えれば、類書の中ではかなり面白い内容だと思う。少なくとも関連するビジネスに携わったことがある人であれば一度は読むべきだろう。
Posted by ブクログ
普段から使っているポイントがどのように広がっていったのかをかかわった人々の実名を出しながら書かれたノンフィクションルポ。
とても熱い物語でした。
誰もが知っているポイントが多くの店舗やサービスで使えたり、逆にこの店ではなぜか使えなかったりと、その疑問が一気に解消されました。裏切ったり、裏切られたりと小説では読めないビジネスの駆け引きが描かれていてとても面白かったです。ポイントがどこに属しているのかやどんなつながりがあるかなど複雑な企業の関係性がわかり勉強にもなりました。
また何十年後かにどんな勢力図が出来上がっているのか。この本の続きを読んでみたいと思いました。
Posted by ブクログ
ただの経済ルポではなく、楽天ポイントを成功させた笠原氏の孤軍奮闘、サクセスストーリー仕立てに作られているので半沢直樹のようなスカッと感が味わえる非常に面白い一冊でした。
現在のポイント経済圏で覇権を握る楽天が軸になっているので、どうしても楽天=正義、Tポイント=悪と感じてしまう読者がほとんどだと思いますが、作者がそこまで贔屓目に書いているとは思えず、やはり成功する人、成功する組織はそれなりに理由があり、同じく凋落する側にも同じくそうなるだけの理由が存在してるのだと読み取れます。
Tポイント陣営の増田宗昭氏が無能の極みのように読めましたが、実際はどうなのか?さらなる興味が湧いてきます。
あとがきにもあるとおり、ポイント陣営を描いたようで、実はそれを動かす人の話がとても魅力的で、嫌味なくサクッと読めました。
個人的には楽天ではないポイント経済圏にどっぷり浸かっている人間なので、楽天の成長曲線を苦々しく思う部分もありつつ、でもやはり有能な人間の行動には敬意を評さざるをえませんね。