愛野史香のレビュー一覧

  • あの日の風を描く

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    テーマが、いい。

    他人の作品の模写、主人公の真は、全く価値を感じていなかったのに、その意味を知り、それを通じて、自らを深めていく過程が伝わってきました。
    うん、人生って、当たる光、当てる光が違うと、全く違う輝きがあらわれるものなんだろうな。

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    2025年03月19日
  • あの日の風を描く

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    面白かったけど、人には勧めないかな…
    どなたかも感想に書かれていたが、日本画の難しさをそのまま伝えるからこ難しくて読みたくなくなる。
    きっと最後は感動だろうな、と思い読み進むが全体的な硬さが涙を生まない。

    話はとても面白く、日本画の修復作業の大変さ、模型を作ったり、その時代背景はもちろん、作者の環境や心持ちまでも考えての復元、奥が深く興味深い!
    表紙は今風にてらって、タイトルも賞の時とは変えて現代風なのに文体が硬いからギャップが生じているように感じた。それが星一つ削る理由
    こちらも映画化して、こ難しさを取り除いたら万人受けするかも笑

    従弟の凛太郎に連れ出され、美大休学中に日本画の修復作業に

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    2025年02月13日
  • あの日の風を描く

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    絵画の復元模写を通じて、
    主人公が亡くなった父親の仕事に対する思い、
    自分自身の進むべき道を見つける。

    あの日の風を描く素敵なお話でした。

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    2025年02月08日
  • あの日の風を描く

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    主人公が、挫折から立ち直る所から始まるのが小気味良い。周囲の人物は、異なるキャラ。共通するのは、目的が同じ事。接していくうちに溝が埋まっていく。出会いを恐れない事が大事か。

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    2025年01月06日
  • あの日の風を描く

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    美大を休学している真に舞い込んできた襖絵の修復の手伝いを通して、人生の再構築をしていく。
    二条城、いきたいなぁー。復元模写も原本も見てみたいなぁ。
    京都行きたいなぁ。

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    2024年12月14日
  • あの日の風を描く

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    美術品の修復に関わる人の精神って
    こんな感じなのかあと新鮮。
    画家と大事にすることが違うんだな。
    新鮮で面白かった。

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    2024年11月23日
  • 天使と歌う

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    ネタバレ

    大夢が人との出会いを通して世界を広げ、成長していく姿にぐっときた。忘れられた才能や遅咲きの人に光を、という考え方にも共感。こんなコンクールが本当にあったら素敵だなと思う(あるのかもしれないけど)。コンクールの描写では、思わず実際の演奏も聴きたくなった。

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    2025年11月11日
  • 天使と歌う

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    ネタバレ

    初読み作家さん。チェロコンクールの話だった。チェロ奏者としてはとんでもなく恵まれている主人公。ファイナルに出られるようになったり楽器貸してもらえたりするのも裏で仕組まれてるんじゃないかと疑ってしまったが、さすがにそこまでではなかった。

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    2025年08月29日
  • 天使と歌う

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    隣家に住む元チェリストに師事している雨宮大夢が、初めてチェロのコンクールに挑む物語。

    チェロの音色が「天使と歌う」と表現され、その演奏が物語を語るように表現されていました。

    病気を抱えている先生のことと、先生の楽器のことを中心に考えていた大夢が、コンクールでの日々を過ごすうちに、他の人の演奏に感化され、チェロの楽器としての可能性に気づいたことに大きな成長を感じることが出来ました。

    チェロの音色は素敵です。物語に出てくる様々な曲を聴いてみたくなりました。


    〈目次〉
    第一章 車椅子のヒーロー
    第二章 双子のヒロイン
    第三章 悪魔の復活
    第四章 宣戦布告
    第五章 天使

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    2025年08月22日
  • あの日の風を描く

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    絵画修復師を父に持つ画学生稲葉真はバンド活動で挫折し休学していたが、従兄の修復師の誘いで日本絵画修復のプロジェクトに参加することになる。

    プロジェクトを通じて父の仕事の意義、自らにとっての絵を描くことの意味を再認識し、人生復活のきっかけを得る。

    日本絵画修復の意味や奥深さ、プロジェクトを通じたメンバーの成長、主人公の復学試験など読みどころは多々あるが、説明不足だったり、登場人物の感情が空回りする場面が散見され、もっと作品を熟成させる余地があったように思える。

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    2025年05月14日
  • あの日の風を描く

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    美大に進むも人生を見失っている真に、ボロボロの襖絵の模写制作の話が舞い込む。
    古典模写制作者だった父を、自分の絵を描かないと軽蔑していたのに。
    模写制作者は自己を特徴づける要素を隠し、観た人に本物を鑑賞したように錯覚させる。
    そんな意気込みが良かった。
    自分に日本画やその画材、絵具についてもっと知識があれば、もっともっと楽しめたのにと思う。

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    2025年05月04日
  • あの日の風を描く

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    江戸時代の襖絵を復元模写する大学生のお話。

    勉強になった。日本画の描き方とか復元模写とかこの本を読まなければ出会わなかったであろう知識だった。日本画には「礬水(どうさ)」と呼ばれる下塗りが必要とか、日本画と西洋画の違いも興味深かった。
    とにかく専門用語の漢字が難しいので時間がかかりました。もはやこの本を読むことこそが復元なのかと錯覚しちゃいそうです。

    ■引用
    野心のない善人が、ささやかだったり、地味だったり、面倒だったりといった仕事をしてくださるおかげで、失われずに守られているものがある。だから世界は、さほど醜くならずに済んでいる。

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    2025年05月01日
  • あの日の風を描く

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    おもしろいけど、休学している学生さんを「以前よりまともな人間」になったとか、変な認め方で、芸大の権威主義丸出しの5章はいらないなぁと思った。スッキリ突き抜けたほうがよかったように思う。

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    2025年02月15日
  • あの日の風を描く

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    ネタバレ

    主人のが序盤僻みとか捻くれ感が凄いけれども、復元模写の手伝いをすることになり、徐々に創作に対する思いや元々の素直さが表れるようになった。爽やかな読後感。

    しかし日本画と水墨画で題材は違えど、『線は、僕を描く』とどうしても重なる部分があって比べてしまうかも。
    日本画の説明が少し難しく、本を読んで絵を想像できたのは私は、砥上さんの方だった。

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    2025年02月15日
  • あの日の風を描く

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    題材はスポーツではなく、襖の修復だけれどとても大きな熱量が伝わってきた。時代背景、絵師の気持ち、持ち主の家の間取りなどここまで考えるのかと脱帽した。

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    2025年01月31日
  • あの日の風を描く

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    ネタバレ

     舞台は日本画の世界。
     大学が依頼された襖絵の修復という受託研究に参加することになった、現在休学中の油画科の真(まこと)が主人公。
     日本画の復元模写という、普段、うかがい知ることのない美術作品の修復・保存の世界が描かれる。

     折しも、倉本聰作の『海の沈黙』という美術界の贋作にまつわる映像作品を鑑賞した後だし、今年は、日本画家の知人の個展も拝見させてもらい、何かと、この界隈に縁がある?(そういえば、その日本画家の知人は修復もされている)

     礬砂とは? 胡粉とは? 新岩絵具と天然岩絵具の違い、その粒子の大小に、重さの単位の両など、恐らく学んだことのある人には常識ともいえる基礎中の基礎の話ば

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    2024年12月26日