愛野史香のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
面白かったけど、人には勧めないかな…
どなたかも感想に書かれていたが、日本画の難しさをそのまま伝えるからこ難しくて読みたくなくなる。
きっと最後は感動だろうな、と思い読み進むが全体的な硬さが涙を生まない。
話はとても面白く、日本画の修復作業の大変さ、模型を作ったり、その時代背景はもちろん、作者の環境や心持ちまでも考えての復元、奥が深く興味深い!
表紙は今風にてらって、タイトルも賞の時とは変えて現代風なのに文体が硬いからギャップが生じているように感じた。それが星一つ削る理由
こちらも映画化して、こ難しさを取り除いたら万人受けするかも笑
従弟の凛太郎に連れ出され、美大休学中に日本画の修復作業に -
Posted by ブクログ
隣家に住む元チェリストに師事している雨宮大夢が、初めてチェロのコンクールに挑む物語。
チェロの音色が「天使と歌う」と表現され、その演奏が物語を語るように表現されていました。
病気を抱えている先生のことと、先生の楽器のことを中心に考えていた大夢が、コンクールでの日々を過ごすうちに、他の人の演奏に感化され、チェロの楽器としての可能性に気づいたことに大きな成長を感じることが出来ました。
チェロの音色は素敵です。物語に出てくる様々な曲を聴いてみたくなりました。
〈目次〉
第一章 車椅子のヒーロー
第二章 双子のヒロイン
第三章 悪魔の復活
第四章 宣戦布告
第五章 天使 -
Posted by ブクログ
ネタバレ舞台は日本画の世界。
大学が依頼された襖絵の修復という受託研究に参加することになった、現在休学中の油画科の真(まこと)が主人公。
日本画の復元模写という、普段、うかがい知ることのない美術作品の修復・保存の世界が描かれる。
折しも、倉本聰作の『海の沈黙』という美術界の贋作にまつわる映像作品を鑑賞した後だし、今年は、日本画家の知人の個展も拝見させてもらい、何かと、この界隈に縁がある?(そういえば、その日本画家の知人は修復もされている)
礬砂とは? 胡粉とは? 新岩絵具と天然岩絵具の違い、その粒子の大小に、重さの単位の両など、恐らく学んだことのある人には常識ともいえる基礎中の基礎の話ば