愛野史香のレビュー一覧

  • あの日の風を描く

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    美大に進むも人生を見失っている真に、ボロボロの襖絵の模写制作の話が舞い込む。
    古典模写制作者だった父を、自分の絵を描かないと軽蔑していたのに。
    模写制作者は自己を特徴づける要素を隠し、観た人に本物を鑑賞したように錯覚させる。
    そんな意気込みが良かった。
    自分に日本画やその画材、絵具についてもっと知識があれば、もっともっと楽しめたのにと思う。

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    2025年05月04日
  • あの日の風を描く

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    江戸時代の襖絵を復元模写する大学生のお話。

    勉強になった。日本画の描き方とか復元模写とかこの本を読まなければ出会わなかったであろう知識だった。日本画には「礬水(どうさ)」と呼ばれる下塗りが必要とか、日本画と西洋画の違いも興味深かった。
    とにかく専門用語の漢字が難しいので時間がかかりました。もはやこの本を読むことこそが復元なのかと錯覚しちゃいそうです。

    ■引用
    野心のない善人が、ささやかだったり、地味だったり、面倒だったりといった仕事をしてくださるおかげで、失われずに守られているものがある。だから世界は、さほど醜くならずに済んでいる。

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    2025年05月01日
  • あの日の風を描く

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    おもしろいけど、休学している学生さんを「以前よりまともな人間」になったとか、変な認め方で、芸大の権威主義丸出しの5章はいらないなぁと思った。スッキリ突き抜けたほうがよかったように思う。

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    2025年02月15日
  • あの日の風を描く

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    ネタバレ

    主人のが序盤僻みとか捻くれ感が凄いけれども、復元模写の手伝いをすることになり、徐々に創作に対する思いや元々の素直さが表れるようになった。爽やかな読後感。

    しかし日本画と水墨画で題材は違えど、『線は、僕を描く』とどうしても重なる部分があって比べてしまうかも。
    日本画の説明が少し難しく、本を読んで絵を想像できたのは私は、砥上さんの方だった。

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    2025年02月15日
  • あの日の風を描く

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    題材はスポーツではなく、襖の修復だけれどとても大きな熱量が伝わってきた。時代背景、絵師の気持ち、持ち主の家の間取りなどここまで考えるのかと脱帽した。

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    2025年01月31日
  • あの日の風を描く

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    ネタバレ

     舞台は日本画の世界。
     大学が依頼された襖絵の修復という受託研究に参加することになった、現在休学中の油画科の真(まこと)が主人公。
     日本画の復元模写という、普段、うかがい知ることのない美術作品の修復・保存の世界が描かれる。

     折しも、倉本聰作の『海の沈黙』という美術界の贋作にまつわる映像作品を鑑賞した後だし、今年は、日本画家の知人の個展も拝見させてもらい、何かと、この界隈に縁がある?(そういえば、その日本画家の知人は修復もされている)

     礬砂とは? 胡粉とは? 新岩絵具と天然岩絵具の違い、その粒子の大小に、重さの単位の両など、恐らく学んだことのある人には常識ともいえる基礎中の基礎の話ば

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    2024年12月26日