カモシダせぶんのレビュー一覧

  • 七つの大罪

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    ネタバレ

    「七」にまつわる七人の作家さんたちの「七つの大罪」をテーマにしたアンソロジー

    ほっこり系から背筋が凍る系のミステリーまで、かなり幅広く楽しめました。

    個人的には「色欲」がテンポよく読めて、各所でくすりと笑わせてもらえて楽しかったです。

    初めて触れる作家さんも多くて、気になる方が増えました(^^)

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    2025年10月29日
  • 七つの大罪

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    表紙のタイトルと作家さんの名前を見て、絶対おもしろいやつだ!と読んでみたら、やっぱりおもしろい!
    最近のアンソロジーは本当に豪華だよね。

    『罪の名は傲慢』では古手川さんが、『最初で最高のひとくち』では葉村晶が!!
    まさかこんなところで会えるの思わず、ストーリー以外の部分でも満足度が高かった。

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    2025年08月23日
  • 七つの大罪

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    普段読まない作家さんの筆致が新鮮で楽しく、好きな作家さんはますます好きになる、競作短編集ならではの旬な楽しみ方ができる一冊でした。

    最後の若竹七海は、ちょうど葉村晶の新作を読んだばかりなのもあり嬉しくて。夢に出てきそうなサイコっぷりが最高。中学の頃に読んだ新井素子を思い出したりしたのでした。

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    2025年08月11日
  • 七つの大罪

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    面白かった。
    特に「最初で最高のひとくち」は小説を読むならこれくらい常軌を逸した物語は大歓迎。話の内容に引きづられずにかなり軽い表現で物凄い事を描きながら、後味悪くさせずに結末に向かうのが良い。

    「15分」も面白い。
    罪の意識が希薄なだけに、3人を殺害した計画性を嬉々として読者に伝える。週刊誌記者のインタビューで馬脚を現すのだが、結末の15分が絶妙。

    「手の中の果実」や「父親は持ってるエロ本」は、いい話風であり大罪とは意味合いが少々違うか…。

    読みやすい短編集で大罪に対する解釈もそれぞれであり、あっという間に読める面白い小説だった。

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    2025年07月25日
  • 七つの大罪

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    七つの大罪 傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰をテーマにしたアンソロジー。

    人間の奥底にある心を描き、共感したり、おもしろがったり、新たな感情を知ったりと一冊の中で多様な感想を持ちました。おもしろかったのは、怠惰、憤怒、強欲、色欲。暴食は猟奇的だったな。

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    2025年11月08日
  • 七つの大罪

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    名前に7があるなど七に縁持ち作家による、七つの大罪がテーマの七つの短編集(岡崎さんは作家紹介読むまで何繋がりかわかりませんでした)。大罪ネタなだけに、スカッと爽やかな話ではありません。読みごごち重視の人には向かず。でも、どの作家さんも工夫が見られて面白かったです。殺人も強姦もエロも色々出てくるので高校以上向け。
    「罪の名は傲慢」中山七里
    古手川や渡瀬が最後に登場します。地位のある男が立場を利用して一服盛り、女性を犯す。しかし女性はめげずにすぐに訴えるための行動を起こす。お互いの行動や立場、発言、マスコミの報道のあり方。真実は?
    「手の中の果実」(怠惰)岡崎琢磨
    七歳の息子、櫂は学校に行きたがら

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    2025年10月28日
  • 七つの大罪

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    大胆な犯行やトリックを楽しむというよりは、思考回路が少しずつ明らかになっていくことでその欲の異質さが際立つような薄気味悪さを感じる話が多く、七つの大罪というタイトルに合っていて良かった。

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    2025年10月27日
  • 七つの大罪

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    『七つの大罪』と聞いて暗めな内容なのかと思いきや感動した作品もありました。
    中にはちょっと怖いものもありましたが…。
    岡崎琢磨先生とカモシダせぶん先生は読後感が良かったです。

    中山七里先生はあの2人が登場するのでファンには嬉しい!

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    2025年10月20日
  • 七つの大罪

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    『七』にまつわる作者、7人が書く七つの大罪。どれも面白く、一つ一つあっという間に読み終わりました。
    個人的には、中山七里先生の『傲慢』の話が好きでした。きっとあの人がこの台詞を言ったんだろうな…と思いながら読み進めたら、最後はまさかのこの人ですか!?のどんでん返し。
    他の作品も、ほっこりしたり、ハラハラしたりしながらも謎解きを楽しみながら読むことができました。
    カモシダせぶん先生の話にまさかのちょっとジーンときたり、ラストの若竹七海先生の話では息を呑んだりと最初から最後まで楽しく読むことができました。

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    2025年10月06日
  • 七つの大罪

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    ネタバレ

    アンソロジーのタイトル通り「七つの大罪」なので、後味悪い物もありますが、その中でもホッコリだったのが岡崎さんの「手の中の果実」

    子供ながらに機転の効く子ですね。それを見破ったのもまた親ではなく子供。
    登校拒否の理由が判って一安心でした。

    川瀬さんの「移住クライシス」
    発達障害の子の為田舎に越してきて、息子は少しずつ笑顔が増えてきた。だがそんな矢先、息子の音也は川で溺死してしまった…

    音也が亡くなってからなぜかストーカーのごとく、吾妻家に嫌がらせをしていたお婆さんを疑い始める吾妻。真実はとても残酷でした。ゾッとしたラストが『憤怒』ですね…

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    2025年10月02日
  • 七つの大罪

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    人を破滅させるとされる7つの大罪について、名前に「7」を持つ作家さんが書いたアンソロジー。どれも直ぐ読める。「暴食」はゾワッとさせられ、「強欲」は今の世相を現していて面白かった。初めての作家さんもいたが、これを機に読んでみようかなと思えた。

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    2025年09月22日
  • 七つの大罪

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    七つの大罪を、「七にまつわる」(ちょっとこじつけも…)作家さんたちが、一つずつテーマとして扱ったアンソロジー。

    馴染みのない作家さんもいるけれど、どれも面白かった。けど、ホラー寄りで怖いのも多かったなぁ。罪の話だから仕方ないか。

    岡崎琢磨さんの「怠惰」は、ほっこりいい話で、よかった。
    川瀬七緒さん「憤怒」と若竹七海さん「暴食」の話が、怖かったな。
    中山七里さんは、安定の、という感じ。渡瀬・古手川コンビが登場して、ちょっと嬉しい。

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    2025年09月13日
  • 七つの大罪

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    著者名が七縛りで、かつ七つの大罪のどれかをテーマにした小説っていう意味のわからないオムニバス本を出すのはさすが宝島社という感じではあるが、思いのほか粒揃いでまあまあ楽しめる。流石川瀬七緒はこのくらいの文量でも十分一冊読んだような充足感ある。初見のカモシダせぶんも、芸人らしいクセのある内容と文章で他6作とは全く肌合いが違うが、まあこれはこれでアリで面白い。

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    2025年08月22日
  • 七つの大罪

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    ネタバレ

    キリスト教の七つの大罪をモチーフに、七に縁のある作家さんのアンソロジー。どれも謎解きミステリーで面白かった。最後の話はかなり衝撃的。

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    2025年08月18日
  • 七つの大罪

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    ネタバレ

    好きな作者が含まれいたので。

    7つの大罪の中で、最後に配されていたし、
    好きな作者だったのでかなり期待度が高かったが、
    いや、高すぎたのか、
    ミステリーというかホラーに傾きすぎていて、
    せっかくの葉村晶の登場も楽しめなかった。
    肉の正体に早々に気がついてしまったのも、敗因かも。

    ホラーだと思っているのは個人的理由なのかもしれない。
    祖師ヶ谷大蔵とか笹塚とか聖蹟桜ヶ丘とか府中とか、
    知っている地名が出てきて、
    野猿街道の先に闇の仕事を家業とする一族が住む「千倉地区」がある、
    というのが怖いのかもしれない。

    とはいえ、七つの大罪をめぐるアンソロジーで、
    親子関係のほのぼのミステリーや、
    突撃

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    2025年08月16日
  • 七つの大罪

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    ・短編集で読みやすい。
    ・それぞれ物語が他にないような内容で、
     飽きない。
    ・短編なのに、結末に行くまでが単調で
     長く感じる物もあった。

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    2025年08月14日
  • 七つの大罪

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    七つの大罪のテーマに沿って、7人の作者が描く短編集。
    岡崎琢磨以外はみんな名前に7が関係している。岡崎琢磨も七って何か関係あるの?わかる人だれか教えて!
    中山七里は埼玉の渡瀬&古手川ペアが
    若竹七海は葉村晶が。
    人気シリーズ持ってらっしゃる作者は、人気キャラがしっかり出張!
    若竹七海の暴食は初めから展開がよめてたけど、怖かった…
    岡崎琢磨の話だけが唯一優しかった!後は、真相かわわかると怖い話だらけ!

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    2025年08月10日
  • 七つの大罪

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    一応「七」に縁のあるミステリー作家による「七つの大罪」の短編集だが、作家さん選びに苦労したのかこじ付けのような人もいる。岡崎琢磨の7月7日生まれはまあいいとして、三上幸四郎の「3+4=7」はちょっと...(笑)
    それぞれの特徴が出ていて非常に面白かった。
    中山七里【傲慢】は安定の面白さで流石という感じ。岡崎琢磨【怠惰】は少しほっこりする。川瀬七緒【憤怒】はちょっと背筋が凍るミステリー。七尾与史【嫉妬】は読んでいて偏執的な嫉妬に気持ちが暗くなるが作中に七尾与史が自虐ネタで出てくる。三上幸四郎【強欲】は今時のSNS時代のネタで脚本家っぽいと感じた。カモシダせぶん【色欲】はかなり毛色が変わったマニア

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    2025年08月01日
  • 探偵はパシられる

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    短編ががたくさん。題名からどういう話か全然わからなかったけど、一話目最初もわからなかった。けど、わかってからは、そういうことか!楽しい!新しい!確かにこの2人の組み合わせいいな!と新しい相棒の形を、見ることができて楽しかった。

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    2025年04月25日
  • 探偵はパシられる

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    ガラの悪い高校の1年生で、暴走族のトップも一目置く存在の番長の丸木のパシリをしている岡部太朗が主人公の連作短編集。
    探偵と題名にはあるものの、殆どが岡部君の洞察力で物語が進む。恐れらている丸木にしても、ひと昔前のヒーロー的に描かれる。高校生が主人公だが大人でも何かと気付かされる事が多い。
    作者が書店員芸人と知って納得した。歯切れ良い文体が小気味良かった。

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    2024年12月11日