小松立人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
四人の人物が事故で亡くなり・・・と思ったら、その死は死神的な存在にとって不具合だとかで死の直前一週間前に記憶そのままにもどる。一週間後には確実な死が待っている中、ほかの人物を殺せばその人物の寿命が加算されるという特殊設定。
で、お決まりのごとく殺人が起きるわけです。不可能犯罪的なものでもあるのでフーダニット&ハウダニットではあるんですが、やはりキモは「たかが一週間程度の寿命を延ばすために殺人を起こした理由」でしょう。
まあそのあたりは割ときれいにまとめられてる感じ。もともとそんなにボリュームのある本でもないので。
ただラストがなあ。後味も悪いし、後味を悪くする意味がいまいち見えない。相手を完全 -
Posted by ブクログ
作品紹介を読んで、面白そう!って。
興味津々。
期待が膨れる。
それが善うなかったかな。
期待しすぎちゃったかなー。
確かに設定は斬新。
主人公と作者の名前が同じなのも
良きです。
だけど。
不思議系とサスペンスのマリアージュは
あまり成功とは言えなかったみたい
仮面夫婦的な感じ。
タイトルが、かの有名なミステリの捩りであるのも
作家自身がハードルを上げてるんだよなぁ
文体は読みやすい。
文字も大きいし、行間というか空間が多い。
だからからか、サクサク読める。
2日。下手したら1日で読める。
ただねー、ラストがねー。
私は。
気に入らない。
ブツって切られた感じで。
余韻もへったく -
Posted by ブクログ
とある犯罪でせしめたお金を掘り出すために車で現場に向かっている4人の男が事故に遭い死んでしまう。死神によって、記憶を持ったまま死ぬ1週間前に戻されるが、その仲間が1人ずつ死んでいく──という特殊設定ミステリ。
1週間前に戻されたとはいえ、死ぬことは確定している。
しかし、他の3人が期日前に殺された場合、その分の寿命が殺した人間に加算されるというシステムが肝。
誰が殺したのかというフーダニットの謎も勿論あるが、全員死亡する未来は変えようがない上、最大でも1ヶ月弱しか寿命が伸ばせないのに他の人間を殺す意味はあるのか?あるとしたら、その理由とは…??という、ホワイダニット物である。
ホワイダニッ -
Posted by ブクログ
ネタバレ勝手に密室型殺人ミステリだと思っていたが、意外にも主人公が最初に死ぬという驚きの幕開けだった。
主人公の名前が筆者と同じなのも、何か意味があるのだろうと思っていたが、なるほどうまい!…この小説は出来上がって世に出回っているが、実は筆者は既にこの世にいないのかもしれない…と思わせてくる。
死ぬ前の一週間に急に戻っても、普通、小松たちの様に普段の生活を送ることなんてできないと思う。4人とも肝が据わっている。私だったらどうにかして死なない様に画策を練ると思う(が、結局、大きな力によって死ぬのだろうな…)。
死神も他人の生存日数を加算できることについて、わざわざ言わなくて良かったのに。どう考えても死