EMI WEBBERのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
二十年ずつ遡っていく構成が少しずつ二人の人生を紐解いていく感じで良かった。
百合子さんの作ったいなり寿司すごく美味しそうだったから食べてみたいなぁ。
二人の人生六十年分書かれてるから最初の方に出てきた千絵の暴力クソ野郎に腹の底からムカムカしていた気持ちが遠い過去のように思える。
ところで後半にもちらっと千絵っていう進路に悩む女生徒出てくるけど同一人物なんだろうか?
確定要素ない気がして分からないけど。
最後まで読んだあとにもう一度始めの章読みたくなるけどこういう時に読みに戻らない性格なんだよな私。
曖昧なまま記憶の中でだけ答え合わせしたい。
桐子も百合子もお互いのことや取り巻く周囲のこと -
Posted by ブクログ
ネタバレある洋館に住む2人の老姉妹と、ある親子の話。
20年毎の過去の話が別の視点から描かれていく。
途中、母親の千恵さんが進路で悩んでいた時に背中を押してくれたのが当時教師だった桐子さんだったり、実は繋がっていたことが分かるシーンが出てきたり、読んでいて楽しかった。
好きでもない、意思疎通が難しいと思われた人と結婚して、望んでいた子供が産めない人生でも、穏やかで幸せな生活だった百合子さんが印象的。
親戚の家を転々としたり肩身の狭い生活や、漸くのんびり暮らせると思ったら、妹が望まない結婚をさせられてしまうなんてことがあったら、二人で夢見た「自分たちの家」に執着してしまう気持ちも分からなくもない。