EMI WEBBERのレビュー一覧

  • さいわい住むと人のいう

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    桐子と百合子の過去を遡っていった先には、戦争孤児として寄り添りあいながら、何軒もの親戚の家を居候して生き続けた姉妹の姿があった。孤児であるが故に意図しない形での結婚を強いられた百合子が夫であり知的障害者の洋次に慈愛の気持ちを持つようになっていく一方、桐子は、勤勉に教職に励み豪邸を建てるまでになるが、気持ちは百合子を背負って戦火を彷徨っていたのかもしれない。戦後復興を果たしていく日本社会の構図の変遷の中、2人の心の変遷も対照的だった。戦後の変遷を生き切った2人は晩年、DVなど今の日本社会下で喘ぐ人達を救う。

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    2025年07月29日
  • さいわい住むと人のいう

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    戦後間もなくからのふたりの姉妹の物語。
    大きなお屋敷に住む高齢のふたりの姉妹を市役所の職員の青年が挨拶に訪れたところから物語が始まる。
    この姉妹はどうやら二人きりだとはわかるが、なぜそうなったのか、彼女達の人生に何があったのか、登場人物の過去に坂戻って明らかにされていく。
    何とも遣り切れない事実が見えてくる。
    特に妹百合子の人生は、どう言っていいのかわからない。でも本人は結果として幸せな人生だったと悟る。
    そして姉の桐子の人生も壮絶だ。何か楽しいことはあってのだろうか、と心配になってくる。いつも背筋を伸ばして、誰からも後ろ指を差されないように必死で生きてきたように見える。
    この姉妹の行き着く先

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    2025年07月26日
  • さいわい住むと人のいう

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    ⭐︎4か5迷うところ。
    淡々としているので、圧倒的に面白いって感じではないけど、読みやすく情景が浮かびやすいので、登場人物に1番近い場所で見守っているような。

    幸せについて考えさせられる。
    置かれた場所で自分なりの幸せを見つけることも大事で、他人がどう思うかは関係ないなと思う。
    そして、自分がこれだ!って思ったら、すぐ行動できるようにしておきたいな、とも思った。

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    2025年07月10日
  • さいわい住むと人のいう

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    帯にはサスペンス感があるあらすじが書かれていますが、そこまで劇的な何かが起こるわけではなく、どちらかといえば表紙のようなほっこり感のある内容でした。
    美しい姉妹愛によって得た幸せもあれば、姉妹に縛られて失った幸せもあったり。
    個人的には桐子さんには老後の目標(大きな豪邸)よりもその時々での自分の幸せを優先してほしかった。百合子さんは結婚前に覚悟していたよりも穏やかな幸せを見出せていただけに少し切ない。

    読みやすくおもしろかったですが、姉妹がいない私には心に刺さるものはあまりなくすぐ忘れてしまいそうな内容です。⭐︎4に近い3です。

    百合子さんのいなり寿司、食べてみたい!

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    2026年03月21日
  • さいわい住むと人のいう

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    綺麗な表紙で読みたいと思っていたこの本
    最初、というか繋がりがあっという間に見えてしまってこれ以降楽しめるかな、と不安もありましたが、時間を遡る内容に少しずつ明らかになっていく事情

    みんな、幸せになりたかっただけ
    それを願うことは、決して悪いことじゃない
    幸せを追い求める中で絶望したり、他の何かを受け入れられなかったりもするかもしれない
    そもそもそれが幸せじゃないかもしれない

    穏やかな日々が、ただ続いて欲しかった
    それだけだったりもする
    たくさんの日々がある中で、そのどれもが間違いだった、なんて思いたくはないものですよね

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    2025年10月25日
  • さいわい住むと人のいう

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    ネタバレ

    二人の姉妹の幸せは、たどり着いたそこにはあったのか、それは想像していたものと同じだったのか。
    それとも日々の生活の思わぬところで、もうすでに手に入れていたのか。
    そしてその事な薄々勘づいていながらも、手に入れた時の景色を見なければ自分に対して収まりがつかなくなっていたのか。
    とても深い内容だと思った

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    2025年06月29日
  • さいわい住むと人のいう

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    優しさに囚われて、桐子と百合子は幸福だったのか不幸だったのか。
    でも相手を慮ると聞けないのかなあ。
    時系列をずらして話は進みますが、最初から話のスジが見えるのがちょっと残念でした。

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    2025年05月31日
  • さいわい住むと人のいう

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    ネタバレ

    老婆2人が謎の死?!これはミステリー…かと思ったら違った。
    壮大な感動ストーリー…かと思ったら、閉じた円環のなかでこじんまりとまとまる、俗な動機で動いていたり。
    一気読みしたけれど、設定のせいか、その結末も含めて私的にはしんどかった。

    どこかで既視感を覚えると思ったら、恩田さんの「私の家では何も起こらない」だった。

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    2025年05月21日
  • さいわい住むと人のいう

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    聡明で凛とした印象の桐子さん。
    桐子さんの生涯を遡りながら読み進めると、桐子さんにも年齢相応の悩みや弱さを抱えていたことがわかる。桐子さんなりに分からないながらも状況を俯瞰、整理して、目の前のことに真摯に向き合っていた人生の歩みを知ることができる。
    様々な人生経験を経て現在の桐子さんがあるということ、初めから聡明だったわけではないということがわかると、私の悩みもちっぽけに思えるし、ライブイベントに付随した悩みさえも楽しみながら生きていこうかなと思った。
    もう一度ゆっくり読み直したい。

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    2025年05月12日
  • さいわい住むと人のいう

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    さいわい住むと人のいう
    という意味を知らないまま読み終わり、
    レビューを書くまでに時間があいてしまい、
    レビューを書く直前で意味を調べた。

    求めても求めても幸せになれなくて、
    でも幸せになるには頑張るしかなくて、
    求めるしかなくて、
    その矛盾を感じてしまい悲しくなった。

    意味を知ってから読むともっと深みのある読書体験ができたのだと、
    日々のバタバタのせいに内省できていない自分に反省。


    女の人の地位の低さに驚いた。

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    2025年05月10日