岸圭介のレビュー一覧
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「ごめんなさい」という言葉に、あなたはどれだけの価値の重さを感じて発しているだろうか?
この本は、数字だけでは表せられない学力の高め方を、聞く・話す・書く・読む・解くの5つの技能から考えていく本だ。
聞く・話す・書く・読む・解くに関する、家庭や学校でのあるあるを通して様々な問題提起をされており、思考することが好きな人にとっては、実に読み応えのある本だと感じた。
具体的な感想をたくさん書きたいところだが、長くなりそうなので特に印象に残ったことを深堀りする。
『話すこと』の項の中で、
言葉を発することは「自分の言葉遣いを好ましいと感じる人との接点作ること」を意味しているという内容の言 -
Posted by ブクログ
ネタバレごめんなさい
って言葉の意味は人によって様々。
だから、子供に意味や理由を説明せずに
とにかく謝りなさい!
って躾は間違いなく言葉の理解を妨げる。
同様に、
静かにしなさい
って言い続けてしまうのも
相手の話を聞きましょう、なのか、黙りましょう、なのかによって意味も変わってくる。
この本では、聞くって行為は
相手を慮る行為だから、本来受動的ではなく能動的ですよね?、と説いてる。
だから、黙って聞くだけの子より、話を遮ってでも話に割って入れる子の方が話を聞いてるってなる。
親の躾において、
テストの結果でまず見るのは名前を丁寧に書いているか。なぜなら、テストに向かう心の持ち用が表れるから。同様に -
Posted by ブクログ
目から鱗の内容!確かに、大人が言う「聞く」、「読む」、「見直し」と子供の思うそれらは違うかもしれない。それらの言葉のかけ違いからうまれる学力の差、ひいては人間力の差を考えさせられた。親や教員は自分が発した言葉が発した意味通りに子供に届いているかを確かめる必要があるな。
p.73 はじめの三つの発言(話を聞かなくて叱られるのが嫌、聞き逃したら損をする、聞かなかったらわからないことが増える)は、すべて自分自身に関わるかどうかが問題になります。話を聞く総準にあくまでも「自分」です。でも、最後の発言は、話を聞く基準が「相手」にあります。「相手の存在そのもの」が聞くことの理由となっています。
内在 -
Posted by ブクログ
「聞く」「話す」「書く」「読む」「解く」といった、日々のことばのやりとりが子どもの学びを支えている。具体例がわかりやすく、スラスラ読み進めることができた。子どもへの働きかけを見直す良いきっかけとなると思う。
ただ、第2章の「聞くこと」と「しずかにすること」は別の問題であるというのは、それは文字通りそうであって、教員が子どもたちに対して「しずかにしよう」というときは、いつも自分の話を聞いてほしいわけではなく、他の誰かの話をしっかり聞いてほしいときや、式典などで厳粛な雰囲気を大切にしてほしいときなどもあるので、論の進め方に少しモヤモヤした。 -
Posted by ブクログ
学力と「ごめんなさい」にどのような関係があるのか、タイトルに惹かれて手に取った一冊。
その子のもつ(大人が教えてきた)「ことばの『意味』や『価値』の理解の差が学力に現れるということだった。
例えば、「聞くこと」≠「しずかにすること」であったり、「読むこと」≠「音読ができること」であったり、大人の考える「見直し」と子どもの考える「見直し」とに差があったり…など。
それらを「考えること」「内容を理解していること」へと持っていくためには日常生活とのつながりを大人がより意識して子どもと接する必要があることを感じた。
「ことばの『意味』と『価値』をどう伝えるか」の大切さと難しさを意識していきたい。 -
Posted by ブクログ
不思議なタイトル、だけど、なるほど、ことばは相手に対して発せられるもので、相手とのコミュニケーションが噛み合わなければ、相手から学べるはずもない。
ことばの意味と価値(「ごめんなさい」に見えることばの学び)から始まって、聞くこと(「静かにしなさい」がうばうもの)、話すこと(「おはようございます」は必要ないか)、書くこと(「もう書けたよ」への正しい評価)、読むこと(「すらすら読める」は読めているとはかぎらない)、解くこと(「算数ができない子」の作られ方)、と続く。
書かれている方がおそらく先生なので、学力と結びつけての話になっているけれど、日常のコミュニケーションにおいても、相手を意識し、相 -
Posted by ブクログ
ネタバレまさに子育て中の自分にとっては、耳が痛い話ばかりだった。
「ごめんなさい」ということば一つとっても、その言い方やシチュエーションによって、ことばの重み、伝わり方、伝え方が変わってくるということ、親自身が気をつけなければ、と感じた。
スラスラ読める=理解している、というわけではないことも、自分の中では反省点だった。
子どもの音読の宿題で、スラスラ読めてて読むの上手いな〜なんて単純に思っていた自分がいた。登場人物の気持ちや場面ごとの情景を考えているからこそ、多少詰まってしまうこともある、というのは、納得だった。
名前の書き方一つとっても勉強になった。先生に見てもらうからこそ丁寧に書くことが大事 -
Posted by ブクログ
学力は成績だけではなくて、物事を深く考える力、細かなことに気がつく力にも現れる、そんなことに気が付かされる本。
「ごめんなさい」の一言って、使う人によって軽い重いかが変わる。
言葉の軽さは、大人がどのような言葉の教育をしてきたかによる、という内容。
具体的な場面が書いてあるので、自分のケースと照らし合わせて反省することができた。
私もこういう言葉遣いしてたなぁとか。
同じ言葉を交わしていても、実は伝わっていないケースがある。
「ごめんなさい」の一言の重み、「静かにしなさい」という言葉の軽さ。
子供と接しているとつい使ってしまう言葉や、子どもから聞かれる言葉を見直すきっかけになる本だと思う。