パトリック・ブリングリーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
尊敬する、年上の友人がコレを読んで、トランプ問題が落ち着いたら
クロイスター美術館へ行くつもりになったと言う。
それじゃ、わたしも、と早速読み始め、うなる。
さすが、彼女がそこまで言うだけの1冊。
兄を亡くした喪失感から、メトロ堀譚美術館で働き始めた
わたしパトリック。
美術に関する表現はもとより、
人生の機微についても示唆に富む。
メトロポリタン美術館、行っていないんだよね。
せっかくNYに行ったのに・・・
あの頃は野茂選手の大ブームでメジャー観戦して、
日本にはまだなかったアウトレットに行って・・・
ブロードウェイで何観たんだっけ?「CATS」?
もう一度行きたいけれど・・・
ハンバーガー1個3000円なんて聞いちゃうとね?
024
(父は)自分には(ピアノを)うまく弾く才能ではなく、熱心に弾くことに喜びを見いだす才能があると常々語っていた。
⇒あ、わたしのことかもw
172
悲しみとは時間よりもまずリズムを失うことだ。あれかを失う。すると人生にぽっかりと穴が空き、しばらくその穴のなかで身を縮める?...だがやがて、そのリズムが私を見つけ、魅力的な声で呼びかけてくる。間もなく私は、永遠に黙っていること、永遠に孤独で居ることを自分が臨んでいないと気づく...自分がこれからの人生で良く面する大きな問題の大半は、日常的なやりとりの中で直面する些細な問題でもある。だから、辛抱強くなろう。親切であろう。他人の風変わりなところを楽しみ、自分の風変わりなところをうまく活用しよう。寛大になろう。あるいは少なくとも、どんなに機械的な状況でも人間的であろう。
160
(暗殺されかけたジョセフの告白)
「命もある。家族もいる。誠実さもあるんだからな。いま、私を売ったあの男たちに会ったら、握手をするだろうよ。それでいいじゃない?いいんだよ」 -
Posted by ブクログ
エルグレコ トレドの風景(29.100.6)
ブオニンセーニャ 聖母子(2004.442; 額縁の下のところに灯明の焦げ跡)
ブリューゲル 穀物の収穫 (19.164; 絵の前から動けなくなる)
ラファエロ コロンナの祭壇画 (16.30ab)
ペルリンギエーリ 聖母子(60.173; 1230年ごろ MET最古の収蔵作品)
ベラスケス マリアテレサ王女(49.7.43;目だけは14歳より大人びて)
ティツィアーノ ヴィーナスとアドニス(49.7.16; アドニスの血が赤いアネモネの花に)
ティツィアーノ 男の肖像(14.40.640; 半透明の顔料を何層にも、屈折の仕方が絶えず変わる 絵自体が生きているように)
ダッディ キリストの磔刑 (1999.532;最も悲しみを誘う)
郭熙 樹色平遠図(1981.276; 数時間瞑想の後、わずか一振りで描くように)
モネ 夏のヴェトゥイエ(51.30.3; 波間に揺れて溶けるまだら模様の反射)
皇太后のペンダントマスク(1978.412.323; 王者の力や威厳を印象付ける)
村の呪術用彫像(ンキシ; 1978.409; 卑劣な取引でコレクションに)
ヘルメスの大理石像の頭部(59.11.24; 1979年盗難時に、元々あった左目の上に加え、右目の上にもハートマークが刻まれた)
盗難されたキプロスのブレスレットの複製(74.51.3552)
ネイトの小像(26.7.846; 1910年盗難、質屋から回収される、真鍮)
-
Posted by ブクログ
パトリックの絵画への想いを読むたびに、自分がこの世界のほとんどを知らないということに気付かされる思いがした。メトロポリタン美術館の本物の芸術を前に、日々何時間も立っていることで見えてくるものを真摯に捉え、誠実に向き合うパトリックの姿はひとりの人間としてとても魅力的だ。芸術作品の見方、在り方、そして、人生。読む前と読んだ後では何かが変わっている気がします。なぜ芸術が素晴らしいのか、芸術作品を見ることの豊かさとは何なのかを、ここまで言葉にして教えてもらえたのは初めてかもしれません。世界の新しい見方をもたらしてくれた作者に感謝を述べたいです。また、この先の人生で繰り返し手に取り、その度に新たな何かをもたらしてくれるような深みのある一冊だと思います。
-
Posted by ブクログ
アメリカで各所の年間最優秀書籍に選ばれたと知り、読み始めました。
フィクション小説と思っていましたが、実際にメトロポリタン美術館に10年勤務していた方の本で、兄の死の悲しみからこの勤務を始め、同美術館の展示品の数々に触れ、著者の率直な感動や思いとその変化を綴っています。
この美術館を観覧した経験があれば、一層印象深く、引き込まれて読むことが出来たと思いますが、正直、期待した感動はありませんでした。
先ずは美術品をありのままに見て、自分の心にどう響くのかを楽しむべきとの指摘にはその通りだと思いました。
作品の解説ではなく、作品の声、訴えを理解する力、感受性は良品を沢山見ることから始まるのかな?
その点では美術館の警備員は最適ですね‼️