藪本勝治のレビュー一覧

  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    歴史とは事実ではなく後世の人々による解釈と創造であることを教えてくれる。
    鎌倉幕府の正史といえる「吾妻鏡」が北条氏を正当化するための虚構が含まれていることを指摘する良著。

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    2024年10月12日
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    ”はじめに”から抜粋
    『吾妻鏡』を信じずべき「記録」の枠から解放し、事後の視点から振り返って歴史を叙述する一種の「物語」として読み直していきたい。

    なるほど。

    2代将軍頼家の悪王化は当然?として3代実朝も悪王化されているという指摘が興味深かった。
    徳を失った源氏将軍から有徳の泰時~得宗家と言う流れ。

    面白かった!
    先日読んだ同じく中公新書「日ソ戦争」に続いて久々に読んだ新書2冊が大当たり!

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    2024年09月24日
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    歴史とは、客観的事実ではない。もちろん、客観的事実としての過去がなかったわけではない。しかし、過去は叙述されて初めて歴史となる。そして、叙述にはその主体が必要である。叙述主体の現在から過去が振り返られ、事象が系列化され意味づけられることで、初めて立ち現る構築物。それが歴史である。

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    2025年11月02日
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    同じ構造で似た内容の話が続くのは、吾妻鏡がそうだからとわかってはいるが、ちょっと満腹感に侵食はされる。けど、ちゃんとテーマは整理したうえでの解析なので、混乱はしない。起承転結的な構成も感じられて、飽きそうで飽きない。

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    2025年09月15日
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    著者は1983年生まれ。神戸大文学部•院を出て現在は灘高校•中の国語教諭。歴史家というよりも国語的な書物として吾妻鏡を見ている。面白い。
    吾妻鏡は一見すると“史書”のような体裁をとっているが、あくまでも(誰かにとって)『正しい歴史』を描いた“物語”だ。本書はそのことを、膨大な先行研究を一つ一つ参照しながら一般向けに解説した新書本である。労作だ。読みでがある。

    本書で一貫しているのは、「歴史とは過去の事実の羅列ではなく、事実同士が、あるいは虚構を交えつつ関係付けられ、一定の意味を与えられ、ストーリー性を付加されて初めて歴史になる」という認識に立っている事だ。私達は今、ウクライナで、そしてパレス

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    2025年09月06日
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    鎌倉幕府による正史・吾妻鏡について、歴史学の成果を元に記述の虚実を示すと共に、その成立過程や時代背景が分析される一冊。物語としての構成論や、一つの歴史観が形成される様相などが興味深かった。

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    2024年12月09日
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    鎌倉幕府草創から中期までの事績を記し、従来、鎌倉時代史の根本史料とされるとともに鎌倉時代を描く小説やドラマの種本とされ、鎌倉幕府の「正史」とも言われる『吾妻鏡』について、頼朝挙兵、平家追討、奥州合戦、比企氏の乱、和田合戦、実朝暗殺、承久の乱、宝治合戦という合戦を中心としたトピックを取り上げ、歴史学の進展により明らかになってきた鎌倉時代の実像に照らし、その誤りや改変、曲筆を検証して、事後の視点から振り返って歴史を叙述する「物語」として読み直す。
    非常に読みやすい構成で、教科書や大河ドラマなどで得ていた鎌倉時代の知識・イメージを刷新しつつ、振り返ることができた。
    『吾妻鏡』は、鎌倉時代の正史的存在

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    2024年12月07日
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    鎌倉時代にはあまり興味がなかったのですが。この本で吾妻鏡は面白いと教えてもらいました。読みながら「賢者は歴史に学ぶ」が頭をよぎり、「歴史は勝者によって描かれる」ことを再認識しながら、「盛らない話はつまらない」と腑に落ちました。つまらない歴史ストーリーは語り継がれず残らない…敗者の歴史も残らない…偏った歴史から学ぶことになる…でも面白いからそれは良い。ただ、虚実あるフィクションだと頭の片隅に!

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    2024年11月11日
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    「歴史とは過去の事実の羅列ではない。事実同士があるいは虚構を交えつつ関係づけられ、一定の意味を与えられ、ストーリー性を付与されて初めて歴史となる」

    論争の絶えないテーマであるが、研究室の片隅で認定される事実だけが歴史であるなら、それにどれほどの意味があるのだろうとの疑問も拭えない。本書では非常に成功した歴史書である「吾妻鏡」が次々と起こる事件に付与したストーリーの意味とは何か、誰を顕彰し誰を貶めねばならなかったか、一つ一つの記述に切り込みながら解き明かされる。

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    2024年11月06日
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    虚実とあったので、興味を持って拝読。知らない研究の最先端結果も書いてあって勉強になった。
    どちらかというと、これまでの先行研究をまとめてくれているという印象だが、素人には勉強になってちょうどよい。
    関心持てたところは、原文なり先行研究を直接読んでもいいかなと思った。

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    2024年08月31日
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    <目次>
    序章   『吾妻鏡』とは何か
    第1章  頼朝挙兵(1180年)~忠臣たちの物語と北条氏の優越
    第2章  平家追討(1185年)~頼朝の版図拡大と利用される敗者たち
    第3章  奥州合戦(1189年)~幕府体制の確立を語る軍記物語
    第4章  比企氏の乱(1203年)~悪王頼家の退場と逆臣の排斥という虚構
    第5章  和田合戦(1213年)~頼朝の政道を継ぐ実朝と北条泰時
    第6章  実朝暗殺(1219年)~源氏将軍断絶と得宗家の繁栄を導く神意
    第7章  承久の乱(1221年)~執権政治の起源と語る軍記物語
    第8章  宝治合戦(1247年)~北条時頼による得宗専制の開始
    終章   歴史像の構築

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    2024年08月10日
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    「吾妻鏡」は構成として漢文・編年体・将軍記と3つの外径的形式になっており、「北条貞時による得宗政権が如何に正当なものであったかを歴史的に裏付ける物語」であり、全てが事実の記録とは限らないと言う。歴史はよく勝者の書物と言い、勝者に対し捏造、敗者に対し削除も頷ける。1180年の頼朝挙兵から平家追悼、奥州合戦、比企氏の乱、和田合戦、実朝暗殺、承久の乱、宝治合戦とその後1266年までの鎌倉「北条本」全52巻(欠45巻)軍記物語である。もっとも徳川家康が手本にした本とも言われ、徳川光圀がその後「大日本史」を編纂した。黒田長政が家康に献上した「北条本」は源氏の鎌倉幕府開幕(武家社会)から関東領において年貢

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    2025年12月03日
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    吾妻鏡がどのような目的、意図で作成されたのかの解説本。歴史は勝者によって語られ、如何に今の系譜が正しいかを証明するもの、ということがよく分かった。ある程度、歴史の流れが分からないと誰?誰の子孫?となる。大河ドラマを見ていて良かった。

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    2024年09月29日
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

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    鎌倉時代の正史と思っていたが、脚色だらけ。北条得宗家を正当化するための書物に過ぎない。
    ということが分かった。

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    2024年08月24日