クリスティン・ペリンのレビュー一覧
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ネタバレ多分、ミステリーの後ろの広告で見て。
資産家の大叔母の弁護士から、会合に出席するように手紙が来る。
現在無職で作家志望のアニーは大叔母の住む村、
昔からの知り合いがほとんど住み続けるような田舎の村へと向かうが、
屋敷の図書室で大叔母フランシスは死んでいた。
白薔薇のかたわらで。
大叔母は十六歳の頃に告げられた占いが、
自分の死を予言しているものだと深く信じていた。
クイーンを片手のひらににぎった、とある一節を信じて、
義理の甥の結婚式場を変更させるぐらいに。
大叔母の遺言は、自分を殺した犯人を探し当てた人に全財産を渡すとあり、
アニーは自分と母親が住んでいる家を守るためにも、
大叔母の殺 -
Posted by ブクログ
イギリスを舞台にしたミステリーで、ミステリー作家のアニーが殺された祖母の事件解明に挑む物語。殺人事件を追ううちに、祖母の遺言書によって遺産を巡る推理対決が始まったり、敵対する何者かに部屋に侵入されるような緊迫感のある展開があったり、命を狙われて戦うようなアクションシーンがあったり、いろんなことが起こって映画を見ているようで楽しかった。
祖母の日記の内容が小出しにされて過去が明らかになるけど、そこではフランシス、ローザ、エミリーという3人の美少女とそれぞれのパートナーを巻き込んだドロドロの愛憎劇が赤裸々に書かれていて、それを読み進めているところが一番おもしろかった。ティーンエイジャーの登場人物が -
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大叔母フランシスが少女時代に書いた日記パートと、主人公アニーの現代パートを交互に繰り返しながら、大叔母を殺害した犯人を見つけ出すフーダニットミステリ。
よかった!
設定から魅力的…
・主人公のアニーは“推理作家志望”の女性
・大叔母は大富豪で田舎の“屋敷”に住んでいる
・屋敷を訪れたら大叔母が“図書室”で亡くなっていた
・大叔母が少女時代に占い師に「あなたは殺される運命にある」と言われ、それを信じて図書室の隣の部屋に篭り60年以上にわたり、誰が自分を殺すのか村人を観察・記録し続けていた
フランシスの日記パートは特に没頭して読みました。
当時の人間関係だったり心情が細かく伝わってきてハラハ -
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ネタバレバースの再来とか
レッドツェッペリンの後継者とか
令和のダウンタウンとか
そういうの大体大外れなんだけど。
この作品はクリスティテイストがばっちりがっつり満喫できる、犯人捜しの王道かつ古典的本格推理小説。ホロヴィッツと比較されることも多いだろうけど、こっちの方がより在りし日の本格ミステリーの味わいをしっかり残している感じ。それを古さと感じるか伝統と感じるかは好みだろうな。俺は伝統美と感じたが。
あえて難点を言えば、名前の憶えづらさ。ローラとローズとか、エミリーとエルヴァとか、ジョーとジョンとジェニーとか、最初それもトリックかと感じたくらい。日本人には分かりにくいのかなぁ。俺もまぁまぁ翻訳小 -
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とても良質なフーダニット。
小さな村で老婦人が死ぬ。
彼女は、ティーンエイジャーの時に宣告された「予言」にとらわれ続けた人生を送った。
「予言」が現実となり、彼女は殺されたのか。いったい誰が……?
主人公アニーの視点と、老婦人フランシスの日記が交互に語られ、徐々にフランシスを取り巻いてきた人々や出来事が明らかになっていく構成。
アニーが日記を読むスピードと同じタイミングで過去の出来事が知れるので、謎解きの臨場感がものすごかった。すぐに没入して読んでしまった。
犯人当ての部分はもちろん手に汗握るが、フランシスの半生がとてもドラマティックで、哀しくて、心に残った。
閉ざされた狭い村のなかの複 -
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ミステリー作家志望のアニーは資産家の大叔母から遺言の件で呼び出され、
会ったこともない大叔母に会うため彼女の住むキャッスルノール村へと向かう。
大叔母のフランシスは16歳の時に占い師から告げられた予言を信じ続けていた。
『いつかおまえは殺される』という不吉そのものでしかない予言を。
そしてアニーが村を訪れたその日、大叔母のフランシスは
屋敷の図書室で死んでおり、そばには白薔薇が落ちていた。
大叔母が約60年をかけた調査記録を手掛かりにアニーは犯人探しに挑む。
そんなあらすじ。
犯人当てミステリーの大傑作という帯の触れ込みだったが、
それは言い過ぎかなというのが読んで受けた印象。
ちょっとハー -
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ネタバレ本屋大賞 海外部門第2位を獲得した作品。
海外作品特有の登場人物の多さと淡々と進む話に読みにくさを感じつつも、骨太でかつ60年前の過去の事件や遺産相続にかかる捜査バトルなど多くの要素が絡み合っていて面白かったです。60年前に殺人を犯したのは誰なのか、大叔母のフランシスを殺害したのは誰なのか、脅迫状の意味とは、容疑者たちが隠す秘密、etc...。様々な伏線が一つに収まっていくところがとてもスッキリしました。過去(日記)と現代の章を行き来していくこと、人間関係が複雑でかつ呼び名が複数あること、長いストーリーと独特な言い回しで進めずらいところも多々あると思いますが読んでみてください。
この作品をア -
Posted by ブクログ
没交渉の親戚から、遺産相続人に指定されるところから始まるミステリー。いや、サスペンス?そして顔を会わせる前にその大叔母は死に……。
間違いなく主人公も命を狙われる話だ!
お前の未来には乾いた骨がある、で始まる予言。重要だけど重要ではない。
細かい描写に鍵が散りばめられているのだけれど、翻訳がいまいち分かりづらいところもあるため、手がかりかそうでないかが判別しにくいかも。
謝辞にこれはヤングアダルト小説とあり、納得。魅力的なキャラが多い。
クレイン刑事を好かずにいられる人っている?
終わりなき夜に生れつくが読みたくなったので、読んできます。 -
Posted by ブクログ
面識のない大金持ちの大叔母に遺産相続について、と突然招かれたアニー。その大叔母は16歳のときに占い師から告げられた、いつかおまえは殺されるという予言を信じ続けており、奇妙な老婦人として知られている。
屋敷に到着すると図書室で大叔母は何者かに殺害されていた。
うーん・・・1966年の事件と現代がリンクしたりとかそういうのは好みではあるんですが、なんか・・・しっくりこなかった。最後まで読むといろいろと手がかりみたいなものが散りばめられてたらしく「なるほどなあ」と感心することしきりでしたが、そこに至るまでがどうもこう退屈で。先が気になってどんどん読み進める!の逆な感じ。物語に展開というか起伏がゆる