クリスティン・ペリンのレビュー一覧

  • 白薔薇殺人事件

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    会ったことのない大叔母が殺され、殺人犯人探しをする羽目になる主人公。発見した大叔母の日記から、彼女が16歳当時に失踪した友人の謎も併せて推理することになる。過去と現在が交互に語られるのだが、うまく組み合わせてあり、また、登場人物の若い頃と現在が並べて語られることで、こんなふうに成長したのかという面白さもある。もちろん推理小説としても面白い。

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    2025年09月16日
  • 白薔薇殺人事件

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    ネタバレ

    多分、ミステリーの後ろの広告で見て。

    資産家の大叔母の弁護士から、会合に出席するように手紙が来る。
    現在無職で作家志望のアニーは大叔母の住む村、
    昔からの知り合いがほとんど住み続けるような田舎の村へと向かうが、
    屋敷の図書室で大叔母フランシスは死んでいた。
    白薔薇のかたわらで。

    大叔母は十六歳の頃に告げられた占いが、
    自分の死を予言しているものだと深く信じていた。
    クイーンを片手のひらににぎった、とある一節を信じて、
    義理の甥の結婚式場を変更させるぐらいに。

    大叔母の遺言は、自分を殺した犯人を探し当てた人に全財産を渡すとあり、
    アニーは自分と母親が住んでいる家を守るためにも、
    大叔母の殺

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    2025年07月12日
  • 白薔薇殺人事件

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    イギリスを舞台にしたミステリーで、ミステリー作家のアニーが殺された祖母の事件解明に挑む物語。殺人事件を追ううちに、祖母の遺言書によって遺産を巡る推理対決が始まったり、敵対する何者かに部屋に侵入されるような緊迫感のある展開があったり、命を狙われて戦うようなアクションシーンがあったり、いろんなことが起こって映画を見ているようで楽しかった。
    祖母の日記の内容が小出しにされて過去が明らかになるけど、そこではフランシス、ローザ、エミリーという3人の美少女とそれぞれのパートナーを巻き込んだドロドロの愛憎劇が赤裸々に書かれていて、それを読み進めているところが一番おもしろかった。ティーンエイジャーの登場人物が

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    2025年06月18日
  • 白薔薇殺人事件

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    大叔母フランシスが少女時代に書いた日記パートと、主人公アニーの現代パートを交互に繰り返しながら、大叔母を殺害した犯人を見つけ出すフーダニットミステリ。

    よかった!

    設定から魅力的…
    ・主人公のアニーは“推理作家志望”の女性
    ・大叔母は大富豪で田舎の“屋敷”に住んでいる
    ・屋敷を訪れたら大叔母が“図書室”で亡くなっていた
    ・大叔母が少女時代に占い師に「あなたは殺される運命にある」と言われ、それを信じて図書室の隣の部屋に篭り60年以上にわたり、誰が自分を殺すのか村人を観察・記録し続けていた

    フランシスの日記パートは特に没頭して読みました。
    当時の人間関係だったり心情が細かく伝わってきてハラハ

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    2025年04月19日
  • 白薔薇殺人事件

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    ネタバレ

    バースの再来とか
    レッドツェッペリンの後継者とか
    令和のダウンタウンとか
    そういうの大体大外れなんだけど。

    この作品はクリスティテイストがばっちりがっつり満喫できる、犯人捜しの王道かつ古典的本格推理小説。ホロヴィッツと比較されることも多いだろうけど、こっちの方がより在りし日の本格ミステリーの味わいをしっかり残している感じ。それを古さと感じるか伝統と感じるかは好みだろうな。俺は伝統美と感じたが。

    あえて難点を言えば、名前の憶えづらさ。ローラとローズとか、エミリーとエルヴァとか、ジョーとジョンとジェニーとか、最初それもトリックかと感じたくらい。日本人には分かりにくいのかなぁ。俺もまぁまぁ翻訳小

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    2025年03月26日
  • 白薔薇殺人事件

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    とても良質なフーダニット。

    小さな村で老婦人が死ぬ。
    彼女は、ティーンエイジャーの時に宣告された「予言」にとらわれ続けた人生を送った。
    「予言」が現実となり、彼女は殺されたのか。いったい誰が……?

    主人公アニーの視点と、老婦人フランシスの日記が交互に語られ、徐々にフランシスを取り巻いてきた人々や出来事が明らかになっていく構成。
    アニーが日記を読むスピードと同じタイミングで過去の出来事が知れるので、謎解きの臨場感がものすごかった。すぐに没入して読んでしまった。

    犯人当ての部分はもちろん手に汗握るが、フランシスの半生がとてもドラマティックで、哀しくて、心に残った。
    閉ざされた狭い村のなかの複

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    2024年09月25日
  • 白薔薇殺人事件

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    ミステリー作家志望のアニーは資産家の大叔母から遺言の件で呼び出され、
    会ったこともない大叔母に会うため彼女の住むキャッスルノール村へと向かう。
    大叔母のフランシスは16歳の時に占い師から告げられた予言を信じ続けていた。
    『いつかおまえは殺される』という不吉そのものでしかない予言を。
    そしてアニーが村を訪れたその日、大叔母のフランシスは
    屋敷の図書室で死んでおり、そばには白薔薇が落ちていた。
    大叔母が約60年をかけた調査記録を手掛かりにアニーは犯人探しに挑む。

    そんなあらすじ。
    犯人当てミステリーの大傑作という帯の触れ込みだったが、
    それは言い過ぎかなというのが読んで受けた印象。
    ちょっとハー

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    2025年09月10日
  • 白薔薇殺人事件

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    登場人物が多くて把握するのが大変。ネットにあったイラスト付きの相関図を横に置きながら読み進めた。1966年当時のフランシスをめぐる人間たちの関係性がポイントで、華やかでドロドロした感じが面白かった。

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    2025年08月14日
  • 白薔薇殺人事件

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     16歳の時に自身が殺される予言を突きつけられた大叔母、屋敷の図書室で発見された彼女の死体と添えられた白薔薇、過去と現在の事件のフーダニットなどアガサ・クリスティー作品をを彷彿とさせる犯人当てミステリーで、60年分の調査記録と現在の主人公の視点がどこまでもフェアでありながら意外性抜群の犯人という古き良き本格ミステリーを踏襲している作品だった。

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    2025年08月08日
  • 白薔薇殺人事件

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    ネタバレ

    正に王道の翻訳本らしいタイトル。

    翻訳物でいちばん戸惑う(私の場合)登場人物が多すぎて、(姓、名、呼び名とバリエーション多すぎ)なんども巻頭の人物リストを見返しながら、把握する。

    とはいえ、誰でも犯人になり得る中での展開で、意外な展開に。でも、犯人が判明すればすべてが腑に落ちたようで、なかなかに難しい人間模様。

    それにしても、なんで大叔母は資産家と結婚したんだろうと・・・ここが私にはミステリー。

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    2025年07月04日
  • 白薔薇殺人事件

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    登場人物が多く、しかも現在と過去にまたがっているので把握が大変。ネットで相関図を探して見ながら読みました。
    人物さえ頭に入れば、没頭して読める面白いストーリーです。ちょっと表現がまどろっこしい所もあるけれど…。
    主人公の成長や新しい出会いなどもあって、犯人探しだけど殺伐としてないのが良かった。

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    2025年02月22日
  • 白薔薇殺人事件

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    クリスティの雰囲気満載。登場人物たっぷりでしかも名前も一般的なので誰だったっけ、とすぐ忘れしょっちゅう冒頭に戻るのでクリップ挟んだほど。入り組んだ構成で展開も複雑で読み応えありました。展開が緻密だったのに比して、この人が犯人?なんて気がしたのは確か。非常にハードで命張らないといけないけれど、大叔母の莫大な遺産を継ぐ、なんていかにもイギリス的体験をしてみたくなりました。

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    2024年10月30日
  • 白薔薇殺人事件

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    ネタバレ

    犯人の動機がわかるようで、本人の独白がないので想像するしかなかったのが残念。
    フランシスがなぜ夫と結婚したのか、二人の夫婦生活がどんなものだったのか、もっと知りたかったかな~

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    2024年09月09日
  • 白薔薇殺人事件

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    昼メロっぽさのあるフーダニットミステリー。
    ケイトモートンや原田マハが好きな人にはうけがいいかも。
    女性作家は色恋を事件に結びつけたがるのなと思って読みました。

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    2025年11月07日
  • 白薔薇殺人事件

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    ネタバレ

    本屋大賞 海外部門第2位を獲得した作品。
    海外作品特有の登場人物の多さと淡々と進む話に読みにくさを感じつつも、骨太でかつ60年前の過去の事件や遺産相続にかかる捜査バトルなど多くの要素が絡み合っていて面白かったです。60年前に殺人を犯したのは誰なのか、大叔母のフランシスを殺害したのは誰なのか、脅迫状の意味とは、容疑者たちが隠す秘密、etc...。様々な伏線が一つに収まっていくところがとてもスッキリしました。過去(日記)と現代の章を行き来していくこと、人間関係が複雑でかつ呼び名が複数あること、長いストーリーと独特な言い回しで進めずらいところも多々あると思いますが読んでみてください。

    この作品をア

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    2025年11月03日
  • 白薔薇殺人事件

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    没交渉の親戚から、遺産相続人に指定されるところから始まるミステリー。いや、サスペンス?そして顔を会わせる前にその大叔母は死に……。
    間違いなく主人公も命を狙われる話だ!
    お前の未来には乾いた骨がある、で始まる予言。重要だけど重要ではない。
    細かい描写に鍵が散りばめられているのだけれど、翻訳がいまいち分かりづらいところもあるため、手がかりかそうでないかが判別しにくいかも。
    謝辞にこれはヤングアダルト小説とあり、納得。魅力的なキャラが多い。
    クレイン刑事を好かずにいられる人っている?

    終わりなき夜に生れつくが読みたくなったので、読んできます。

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    2025年09月20日
  • 白薔薇殺人事件

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    謎が謎を読んで最後まで一気に読んだ。色々疑問も残るし、ミステリーとしてはちょっと設定に無理がないかい?と思う部分もあったが、祖母の過去の話と、孫の今の話がクロスしてわくわくした。

    現代パートの主人公と、その母親の背景があまり描かれず、ちょっとぼんやりしてたのは、海外小説ゆえに想像できない私の知識不足なのか、著者の力量か。もしくはストーリー展開上、わざとそうしていたのかは、わからない。

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    2025年09月16日
  • 白薔薇殺人事件

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    面識のない大金持ちの大叔母に遺産相続について、と突然招かれたアニー。その大叔母は16歳のときに占い師から告げられた、いつかおまえは殺されるという予言を信じ続けており、奇妙な老婦人として知られている。
    屋敷に到着すると図書室で大叔母は何者かに殺害されていた。

    うーん・・・1966年の事件と現代がリンクしたりとかそういうのは好みではあるんですが、なんか・・・しっくりこなかった。最後まで読むといろいろと手がかりみたいなものが散りばめられてたらしく「なるほどなあ」と感心することしきりでしたが、そこに至るまでがどうもこう退屈で。先が気になってどんどん読み進める!の逆な感じ。物語に展開というか起伏がゆる

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    2025年08月21日
  • 白薔薇殺人事件

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    やっと面白くなると思った頃に物語が終わる。創元推理文庫で、イギリスが舞台だとあんまり当たりないんだよなぁ。

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    2025年07月17日
  • 白薔薇殺人事件

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    面識のない大叔母から突然舞い込んだ遺産相続話。直接会う為に屋敷に行くと大叔母は何者かに殺されていた…
    会った事も話したこともない大叔母について、過去を記した日記を頼りに事件と犯人を追う事になったアニー。
    現代と大叔母の日記を交互に読んでいくスタイルが面白い。情景が頻繁に変わるからじっくり読み進めないと混乱しそうだけど、没入感がとても楽しい。
    女子の仲良し三人組って、仲良く見えてても実際はドロドロしてる事もあるよね…アニーと母親に幸あれ

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    2025年06月20日