青田麻未のレビュー一覧

  • 「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

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    『近代美学入門』を面白く思った人に間違いなく勧められる入門書。感性に関し人文学知はどう発展に寄与したかを踏まえ、現代の美学によって私たちの暮らしに対する感性をどう評価できるか? という視点を得ることができる。著者も記すように、ていねいな暮らし推奨本というわけではないので、敬遠せずに(?)読んでほしい

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    2024年06月27日
  • 「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

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    日常美学について語った本。
    日常美学とは、日々の暮らしを支える活動やモノを通じて、美を捉える学問。

    印象的だったのは、ピカソのゲルニカについて。

    ・現実社会を忠実に描く絵画としては、とてもいびつ、風変わりな絵画。
    ・キュビスムの絵画として捉えると、典型的で優れた事例、美的な絵画。

    →どのカテゴリーで物事を見るかによって、美への捉えな方が異なるという考え。

    また、バラを事例にした、美的性質という理論。
    バラは華麗というが、どこがといわれると難しい。全体的とかしかいえない。

    (例)
    ・深紅の色
    ・くっきりと弧を描く花弁

    趣味が洗練されると、対象に対する美的判断が適切になる。
    つまり、趣

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    2025年11月20日
  • 「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

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    美とは何かを問うている。日常にも転がっている。汚い・きれいの問題ではない。新奇さがとても大事。新奇さにも美が潜んでいる。芸術は五感の視覚・聴覚と触覚・味覚・嗅覚とを分断してしまったとの表現にハッとした。美学はエステティックであり、beautyでもなければ、アートでもない。美学は物事の本質を切り出す作業なのかもしれない。

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    2024年10月26日
  • 「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

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    「椅子が美しい」と言う場合、その椅子が機能的に優れているから美しいのか、それとも椅子に付いている装飾などが綺麗だから美しいのか。このくだりを読んで、機能性が高い日用品=民芸品こそ美しいと述べた、(K村君が卒論で扱った)柳宗悦の民芸論を思い出した。柳宗悦は日常美学の先駆者か。

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    2024年07月17日
  • 「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

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    日常の哲学的美学。ネタはなかなかおもしろい。むしろ私は日常生活にはけっこう関心あるけど、あんまり哲学的な関心もってないのだな、と気づかされた。

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    2024年07月03日
  • 「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

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    芸術やら美術やら音楽やら、誰もがそれは美学があると認識されるものは研究対象となし得るが、まさか日常のなかにあるものを美学するという、一見難問とさえ思える事柄を考えている本書。
    言語化するだけでもスゴい。
    ただ、やはり難しい。日常を美学する概念を自分に馴染ませることが難しいんだと感じた。

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    2025年07月14日
  • 「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

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     家の中で過ごす何気ない時間にも美は宿る。日常の営みを見つめ直す視点を与えてくれる。掃除の手順や食卓の配置すら暮らしの美を構成する一部だという。
     だが忙しさに追われがちな現代ではその美は見過ごされがちだ。だからこそ「家から考える」ことが心を整える第一歩になる。ありふれた風景に目を凝らせば静かな輝きが見えてくる。

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    2025年05月19日
  • 「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

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    芸術や美学、ふだん美しいと感じているものは社会的あるいは道徳的にそう思わされているだけかもしれない。自身の感性に向き合い、世界をつくる一員として感性の変化も含め、心地良いと思うものを流されず選んでいきたいなと考えさせられた。

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    2025年04月04日
  • 「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

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    最近読んだ書籍の中では、なかなかに難しい、読みにくい、哲学的な内容のもの、であったように感じる。

    それにも関わらず、と言うかそもそもこの書籍を読んでみよう、と思ったのは、自分も「日常生活を美的に楽しんで(時として悩んで)いる」と常々思っているからである。

    そのような動機で読み始めたわけであるが、時として頷ける、あるいは退屈する、記述があったにも関わらず、なんとか時間をかけて最後まで読み切ることができた。このような漠然とした感想しか書けない時点で、既に「読んだとは言えない」のではないかと言う批判もありそうだが、何点か、頷ける記述には出会うことはできた。具体的にここで書き上げる事はできないが、

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    2025年03月07日
  • 「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

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    きれいになった、散らかっちゃったという言葉から美学をひもとく構成が面白い
    椅子を構成しうる最低限の要素(スツール、合理的)、最大限の要素(とても機能的な椅子)、不要な要素が含まれている椅子(不安定そうに見える見た目の椅子など、あそびごころ)は考えたこともない要素だったので感動した

    美しさとは何かという観点と、芸術とは何かという観点が交差するため読みにくい
    芸術の美しさを定量化するという美学の歴史上、日常のものが芸術かどうかを判定するのが重要だということは理解できるが、読むときに期待していた 日常の中に潜む美しさの見つけ方に、日常のものが芸術か否かは関係しないので、美しさとは何かについてだけ論

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    2024年10月26日
  • 「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

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    ネタバレ

    日常美学を持ち世界製作していくことで、世界を変えていく。
    気になった文章
    ・3つの機能美:
    ぴったりに見える-反標準的性質が一つもなく高い機能性を示す可変的性質が多い。(セブンチェア)
    合理化された見た目-標準的性質ばかり持っている(スツール60)
    視覚的緊張-反標準的性質を持ちつつ、そのモノとしての機能を果たしている。

    ・SNSによって自分の日常を自分で眺める習慣をつけ、自分なりに改善を模索していく技法として機能している。

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    2024年09月02日
  • 「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

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    『「ふつうの暮らし」を美学する』という考え方は、日常生活の中に美を見出し、その価値を再評価することを目的としている。このアプローチは、以下のように具体的に日常生活に役立ちます。

    1. 日常の質の向上
    日常の美学は、普段の生活の中で美を見つけることを奨励している。例えば、掃除や料理といった日常的な活動に美学的な視点を取り入れることで、これらの活動が単なる義務ではなく、楽しみや満足感をもたらすものに変わる。これにより、生活の質が向上し、日々の生活がより充実したものになる。

    2. 環境への新しい視点
    日常美学は、私たちが住む環境や地域社会に対する新しい視点を提供してくれる。例えば、地元の風景や日

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    2024年06月20日