「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~

990円 (税込)

4pt

よりよい“世界制作”のために、私たちの家を考えよう――。哲学の一分野である美学の中でも、とりわけ新しい学問領域「日常美学」初の入門書。本書では、芸術を中心とする旧来の美学界に「女性の領域」として長らく無視されていた「家」を中心に、掃除と片付け、料理、椅子、地元、ルーティーンを例として、日常の中の「美」を問い直す。新進気鋭の若手美学者が冴えわたる感性でまとめ上げた、センセーショナルな一作!

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「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『近代美学入門』を面白く思った人に間違いなく勧められる入門書。感性に関し人文学知はどう発展に寄与したかを踏まえ、現代の美学によって私たちの暮らしに対する感性をどう評価できるか? という視点を得ることができる。著者も記すように、ていねいな暮らし推奨本というわけではないので、敬遠せずに(?)読んでほしい

    0
    2024年06月27日

    Posted by ブクログ

    日常美学について語った本。
    日常美学とは、日々の暮らしを支える活動やモノを通じて、美を捉える学問。

    印象的だったのは、ピカソのゲルニカについて。

    ・現実社会を忠実に描く絵画としては、とてもいびつ、風変わりな絵画。
    ・キュビスムの絵画として捉えると、典型的で優れた事例、美的な絵画。

    →どのカテゴ

    0
    2025年11月20日

    Posted by ブクログ

    美とは何かを問うている。日常にも転がっている。汚い・きれいの問題ではない。新奇さがとても大事。新奇さにも美が潜んでいる。芸術は五感の視覚・聴覚と触覚・味覚・嗅覚とを分断してしまったとの表現にハッとした。美学はエステティックであり、beautyでもなければ、アートでもない。美学は物事の本質を切り出す作

    0
    2024年10月26日

    Posted by ブクログ

    「椅子が美しい」と言う場合、その椅子が機能的に優れているから美しいのか、それとも椅子に付いている装飾などが綺麗だから美しいのか。このくだりを読んで、機能性が高い日用品=民芸品こそ美しいと述べた、(K村君が卒論で扱った)柳宗悦の民芸論を思い出した。柳宗悦は日常美学の先駆者か。

    0
    2024年07月17日

    Posted by ブクログ

    日常の哲学的美学。ネタはなかなかおもしろい。むしろ私は日常生活にはけっこう関心あるけど、あんまり哲学的な関心もってないのだな、と気づかされた。

    0
    2024年07月03日

    Posted by ブクログ

    芸術やら美術やら音楽やら、誰もがそれは美学があると認識されるものは研究対象となし得るが、まさか日常のなかにあるものを美学するという、一見難問とさえ思える事柄を考えている本書。
    言語化するだけでもスゴい。
    ただ、やはり難しい。日常を美学する概念を自分に馴染ませることが難しいんだと感じた。

    0
    2025年07月14日

    Posted by ブクログ

     家の中で過ごす何気ない時間にも美は宿る。日常の営みを見つめ直す視点を与えてくれる。掃除の手順や食卓の配置すら暮らしの美を構成する一部だという。
     だが忙しさに追われがちな現代ではその美は見過ごされがちだ。だからこそ「家から考える」ことが心を整える第一歩になる。ありふれた風景に目を凝らせば静かな輝き

    0
    2025年05月19日

    Posted by ブクログ

    芸術や美学、ふだん美しいと感じているものは社会的あるいは道徳的にそう思わされているだけかもしれない。自身の感性に向き合い、世界をつくる一員として感性の変化も含め、心地良いと思うものを流されず選んでいきたいなと考えさせられた。

    0
    2025年04月04日

    Posted by ブクログ

    最近読んだ書籍の中では、なかなかに難しい、読みにくい、哲学的な内容のもの、であったように感じる。

    それにも関わらず、と言うかそもそもこの書籍を読んでみよう、と思ったのは、自分も「日常生活を美的に楽しんで(時として悩んで)いる」と常々思っているからである。

    そのような動機で読み始めたわけであるが、

    0
    2025年03月07日

    Posted by ブクログ

    きれいになった、散らかっちゃったという言葉から美学をひもとく構成が面白い
    椅子を構成しうる最低限の要素(スツール、合理的)、最大限の要素(とても機能的な椅子)、不要な要素が含まれている椅子(不安定そうに見える見た目の椅子など、あそびごころ)は考えたこともない要素だったので感動した

    美しさとは何かと

    0
    2024年10月26日

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