海藤文字のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレモキュメンタリーホラーもの。
映画のブログやコメント欄、メールのやり取りなどで物語が進行していく。途中、新聞記事や民俗学の先生のレポートがいいタイミングで差し込まれていていい雰囲気を出している。モキュメンタリーというシステムを上手にホラーに活かしている印象。
序盤、中盤くらいまでは怖い。不気味で不穏な感じが上手く出ている。シンプルなのも良い。ただ終盤はなんでだろう?全然怖くなかったなあ。メールのやり取りで進行していくからなのか?いまいち緊迫感が伝わらなかった。
終盤がもっとハマればもっと評価高かったんだけどなあ。中盤くらいまではとても良かっただけに残念。
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Posted by ブクログ
ネタバレ映画レビューブログの記事やSNSでのやり取りをベースに話が進んでいくのでさくっと読むことができました!
内容としては、ありがち。
きっと実際こんなことが起きたとしたら信じないし映画会社の不謹慎な宣伝プロモーションの一環だと笑ってしまいそう。
でも実際に巻き込まれた側の恐怖は計り知れないだろうなと思った。
怪異の正体やそれを解決する儀式のあたりは文言が難しかったしそこから帰ってきた人間の語り口調だからわかりにくかった。
でもそれがよりいっそう恐怖を掻き立てました。
映画の第二弾が公開されること、そしてそれを観た人のレビューで終わるというのが面白かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2024/05/20新刊案内で気になった『悪い月が昇る』(海藤文字)。
ホラー小説を読むのは小学生以来ですが、これはそんなに怖くなかったかな(もしかしたら映画『犬鳴村』(清水崇)が怖すぎて、小説にも耐性ができたのかも…?)
お化け的怖さというよりかは、心的ストレスを抱えた人間が起こす思い込み行動の怖さが語られていた印象です。
病んでる人間にアレコレ否定的意見や過度なアドバイスをするのは良くないっていう事の表れを感じたかな…。
でも心の問題は、体にできた傷と違って直すのは難しいだろうな…。
ホラーなのにそういう面で興味深さを覚えた一冊でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレいわゆるモキュメンタリー風のホラー小説。
モキュメンタリーというジャンル、気がつけば普通に見かけるようになりましたがいつ頃から出てきたんでしょうね。
『ブレアウィッチ・プロジェクト』の頃は無かった筈…ですが、この手法自体は新しいものではなく、なんならブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』も今風にアレンジすればモキュメンタリーになると…それはさておき。
SNSで存在を知って、なんだか面白そうだと手に取った本書。
東京と大阪でそれぞれ三日間だけ上映されたミニシアター系のホラー映画、そこには白い影が映り込んでいて…という『謎』からスタートします。
アイデアとしてはシンプルなモノですかね