海藤文字のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「見たら死ぬ映画」だなんて、一体何が起こるのかとワクワクして一気に引き込まれました。劇中のリアルなブログを読むのが面白くて、ページをめくる手が止まらなくなったのは久しぶりです。
ただ、後半からは急につまらなくなってしまい驚きました。考察不要の分かりやすい設定で、真正面から突っ込んでいくホラーなのは、まぁまだ良いのですが……。
「パニックの中でスマホを打っている暇があるのか」といったツッコミどころがあったり、登場人物の正体の明かし方に蛇足感が強かったりするのが気になりました。
序盤がとても面白かっただけに、非常に勿体ない作品だと感じました。 -
Posted by ブクログ
「ファウンド・フッテージ」という低予算B級映画を観た映画ブロガーのMOJIは、映画の中にサブリミナル的に映し出された白い男の姿を見る。やがてその白い男は他の映画のシーンでもたびたび現れるようになり、同じく映画でその姿を見てしまった人や、映画の関係者が次々と不可解な死を遂げてゆく…
タイトルを見ただけで最近流行りのモキュメンタリー小説の類だなとすぐわかる。(でもなんだかんだでこういうの好きなんです!)ブログ上のやり取りとメールのやり取りだけで物語が進むので1時間半くらいでサクサク読めた。終盤主人公がその映画のロケ地になった廃村へ行って怪異に遭遇するあたりは緊迫感があって面白かったけど、全部メールで実況してるのを想像すると何かシュールだった。最近は怪異も時代の流れに即してデジタル化してきて困ったものですね。 -
Posted by ブクログ
ほとんどブログ記事とメッセージのやり取りだけで一冊が構成されており、2chのスレっぽい印象を受けました。
序盤は「白い男」とは何者なのかという謎が徐々に深まり、先が気になってワクワクしながら読み進めることができました。
ただ、その分、最終章をあまり楽しめなかったというのが正直な感想です。緊迫した状況や電波が悪い描写があるにもかかわらず、登場人物たちが必要以上にメールを打ち続けている様子が不自然に感じられ、どうしても現実味が薄れて物語から気持ちが離れてしまいました。
終盤は展開が急ぎすぎている印象も強く、不自然さが目立ちます。ウジが沸いているような状況の死人の顔を識別できたり、「祖母っぽい」と判断する場面には、正直「?」が浮かびました。
また、お札のおかげで見つからないという設定が唐突だったり、「呪いは再び……」みたいな終わり方も、あまり好みではありませんでした。
作中でMOJIさんが語っていた「怖いというのは、分からないこと。」という言葉の通り、正体や仕組みがはっきりしないまま不安だけが膨らんでいく序盤こそ、この作品の魅力で、強く恐怖を感じられた部分だったと思います。
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Posted by ブクログ
☆3.0
映画レビューブログやそのコメント、SNSの投稿、メールのやり取りや新聞記事などの媒体上の文章によって展開される呪い伝染系ホラー。
いわゆる地の文が存在せず、ブログ記事やメールとしての人の語り口調でほぼ進行されるので読みやすくはあるが読み応えはないタイプの作品。
これ系で問題なのが「この状況でそんな文章書く!?」という不自然さ。特に終盤の緊迫した場面はそういった不自然さの連続でどんどん気持ちが冷えていくのは大きな欠点だと思う。
実在する映画のもじりタイトルがちょっとあからさまで滑り気味なギャグ感があるのもなんだか羞恥を煽る。
映像を依代とした事を理解しておきながら大した理由もなくビデオカメラを回収しないのはご都合主義的で鼻につく。それが原因でのループエンドは陳腐、最初のMOJIのレビューとそっくりじゃーんなまた違う人物のレビューも白々しくて萎える。
神社や敵の正体、由来、儀式あたりの作り込みもちょっと甘い気がした(現実の神道に詳しいわけでもないが)。綱が境界線になるなら置いた時点でハッキリあの村も現世になって、現世に顕現するための依代を消したならその時点で現世側にはいられないというのが筋だし、境を閉じるみたいな意味合いならそのままご神体か何かに巻き付けてギュッと封じる方が理に適ってないだろうか。何で境界線取っ払って燃やすんだ。
とボロクソに書き連ねたが嫌いではなかった。何故ならB級ホラーやクソ映画と呼ばれるものが好きだからだ。
まんま完成度の低い4~50点くらいのホラー映画そのものだったと思う。怪奇現象にうっかり巻き込まれる主人公、主人公を慕うヒロインっぽい人物、微妙な立ち位置の脇役はパタパタ死んで学界ではキワモノ扱いだが作品内では救世主となる民俗学者が現れる。観たことがある気すらした。
総じて小説作品としては決してレベルは高くないが、予算少なそうなB級ホラー映画が好きなら読むのは苦ではないだろう。ボリュームも控えめなのでそれこそ映画一本分程も時間があれば読める。息抜きに。