kokunoのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレとてもわかりやすいことを、とても深く描いている。直球ど真ん中の王道ファンタジー。
世界の果てにある小さな島「終島(はてじま)」。そのには不老不死の魔法を会得した大魔法使いシロガネが住んでいるといわれていた。だが、もう長いこと魔法使いは島を留守にしていた。ある日、記憶を無くした少年が終島に流れ着く。留守を預かるアオとクロは少年にヒマワリと名付け、一緒に暮らし始めるのだが……。
まず、最初にシンプルで大きな謎が提示され、読み手はその謎のヒントを探しながら読むことになる。
それは、「大魔法使いシロガネ」である。
彼はいったいどこにいるのか。本当に不老不死の魔法を手に入れたのか。そもそもシロガネとはいったいどんな人物なのか。アオとクロはどうしてこの島で留守番をしているのか。
また、物語が進むにつれて新たな謎も生まれてくる。かなり早い段階で実はシロガネは死んでいたことが明かされ、息を引き取る際に『かならず、戻ってくるよ』と言い残していたのだ。
そして、ヒマワリにはシロガネと同じクセがある。とくれば、もうなんとなく分かってくる真相があるのだけれど、それはまだこの巻では明かされない。
この巻で描かれるのは、シロガネを訪ねて島へやってくる人たちの切望である。
愛する人の病を治すため。家族の中に居場所を作るため。
それらの人々に関わる中で、クロやアオの秘密も明かされる。そして、シロガネが本当はいったい何を研究していたのか。
小さな物語を積み重ねて、大きな序章が描かれたような読後感でした。
下巻も楽しみに読みたいと思います。