あらすじ
美しき少女たちが集う全寮制の学び舎、レイノルズ女学院。知と書を愛する最高学年のクラリッサは、夜の学園で逆回転する時計に気付く。
出来心から手鏡に時計を映すと、見知らぬ少女が現れて――。
鏡に閉じ込められた少女の謎を追う、乙女たちの英国風幻想ミステリ!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
英国風の全寮制女学院。
これだけで絶対に好きだ!と言える作品。
鏡に閉じ込められた少女は一体何者なのか。
一歩間違うとホラー感溢れてしまうのに、
クラリッサの好奇心が物語を面白くさせているなと感じました。
後輩たちからは「近くにいるだけで緊張感を持たせる人」と言われているクラリッサ。
しかし2人の友人たちと過ごしているクラリッサは、ベアトリスをママと呼び、お転婆な一面もある。2人の友人たちとの関係性が最高です。特に入学したての3人がとても可愛らしくて好きでした。
彼女たちが過ごす館に関してや、マナーについて。晩餐や礼拝という過ごし方。いろんなページに女学院らしさ、全寮制らしさが散りばめられていて本当に素敵だなと感じました。
(他の方の作品で、女学院で全寮制とあったのですがあまりこういった内容には触れられておらず残念だったので、本当に本作はいいなとしみじみしてしまいました。)
本当に設定が好きなのですが、もちろん物語も面白かったです。真相を読み終えて、p.238の「王太后ドロテアが先なのか、それとも後なのか?辻褄が合ったのか、合わせたのか?」とあり私もそこが気になる…と思いましたが、
全ての謎が解けてしまうのも面白くないのかもしれません。少しの秘密があるからより面白く感じたのかなと思いました。そうして最後、クラリッサが4人の物語と言っているのがすごいと思います。ドロテアは王太后であったけれど、クラリッサはあの時あったドロテアをドロテアとして大切に思っている。王太后でないドロテアを。現在に引っ張られないところがクラリッサらしいなと感じました。