アンドレ・レトリアのレビュー一覧

  • 戦争は,

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    この本は物語ではなく、「戦争は〜」という一文ずつで淡々と語られる作品だった。けれどその一つひとつが胸に迫り、どれも確かに「戦争の顔」を映していると感じた。戦争にはいろんな側面があるのだと、読むたびに考えさせられる。

    絵はシンプルで色も限られているのに、不気味さや緊張感がにじみ出ていて、言葉の重みとともに強い印象を残す。文章が短く少ないからこそ、読み手に「あなたはどう思う?」と問いかけてくるようでもあった。

    私は戦争を知らない世代だ。けれど、今の平和は過去の痛みや犠牲の上に成り立っているということを、この本を通じて改めて考えさせられた。戦争を体験した人たちの声が届きにくくなってきている今、こ

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    2025年08月06日
  • 戦争は,

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    「戦争は、日常をずたずたにする。」
    「戦争は、憎しみ、野心、恨みを糧とする。」
    どの戦争も同じだと思う。怖すぎるのだ。

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    2025年08月06日
  • 戦争は,

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    「戦争は〜」という文が積み重ねられていく。詩だだな感じたが、やはり作者はポルトガルの詩人だった。淡々としているが、一つ一つ考えさせられる文。「戦争は、何も聞かない、何も見ない、何も感じない」「戦争は物語を語れたことがない」など。そして、それらの文に組み合わされた黒を基調とした絵、さらに文がない間のページの絵が、文と同じくらいに雄弁に、迫力を持って語っている。
    繰り返し読みたい1冊。

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    2025年07月23日
  • 戦争は,

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    ウクライナとガザの悲惨な状況を見聞きしている今、この絵本の語る事が身に迫ってくる。
    戦争を始めてはならなかった。先の大戦で、終わらせる事の難しさを学んだのではなかったのか、と。原作は2018年なので、まだウクライナもガザも侵攻されてなかったが、きな臭くはあった。
    「戦争は沈黙だ」ラストの言葉は警告だ。
    小学校高学年くらいの人に読んでもらいたい。中高生には、世界の現状を学んで、併せて読んで欲しいと思う。
    絵が内容とあっていて、より深く考えさせられた。

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    2024年08月31日
  • 戦争は,

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    静かに忍び寄りやがて世界を覆い尽くす戦争は、憎しみ、野心、恨みを糧とする。今もやまない戦火。理不尽に踏みにじられる市民の生命。
     憎しみの連鎖、理解できない為政者への恐怖を乗り越え、対話と理解、人権と平和を理性の力で実現してほしい。

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    2024年08月15日
  • 戦争は,

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    ネタバレ

    最初は絵だけなので、一瞬イラスト集?と思ってしまった。
    けど、この絵だけのページがじわじわとくる。

    イラストは色が少なくて不穏な空気を描いている。そこに添えられる文章は「戦争は、×××」と続いていく。
    これが全て頷けてしまうのだから怖い。

    『戦争は、物語を語れたことがない。』『戦争は、鋼と影の子どもたちを生み出す。』

    私がいいなと思ったのはこの二つ。そこについているイラストも本を燃やししていたり、工場で人が作られていたりとゾッとする感じがする。
    全てがリアルすぎる。

    戦争の現実しか書かれてないので、おそらく幼児向けや小学校低学年向けではない。高学年ぐらいから読めるのかなと思った。

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    2024年08月14日
  • 戦争は,

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    『自らも独裁政権に抗した、ポルトガルを代表する文学者の詩とその息子による絵で、戦争の残酷な本質を描く。今こそ読まれるべき、衝撃的な絵本。』

    昨年4月 岩波書店から発行

    好きではないよ
    こんな暗い本
    美しいものが何一つない
    でも、現実はこんなものではないんだよねー

    たくさんの方に呼んで頂きたいなあ

    ≪ 戦争は 廃墟の町と 沈黙だ ≫

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    2025年02月16日
  • 戦争は,

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    黒く蠢く何かが集まり、鳥の形となって空を飛び、開いた窓辺に降り立つ。それは戦争をイメージしたおぞましい何か。少ない言葉数で戦争とは何かを伝える絵本。

    端的に語られる文章が重く響く一冊でした。絵から伝わってくる重苦しく位イメージが戦争のイメージをよく表していると思います。

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    2024年11月09日
  • 戦争は,

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    岩波「図書」8月号に訳者木下眞穂さんの解説が載っていて、紐解いた。ポルトガルの絵本。

    「戦争は、」に続く幾つかの短詩と、禍々しいイメージ絵で構成される。鼠色と褐色しか出てこない。

    先ずはこの詩篇にドキッとした。

    戦争は、日常をずたずたにする。
    「進行していますね」と耳元でささやかれる病気のように。
    ←あゝ、私にはこの体験はないけど、かつての父親を見ていて、正に彼の心の中に「戦争」が進行していたのだと、まざまざとイメージを持つことができた。

    「もののけ姫」の猪神がたたり神に侵されてゆくときの黒い蛇みたいなものが、大陸の林の間をずっと進んでいき、群れをなし、禍々しい鳥の導きにより、街の中の

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    2024年09月01日
  • 戦争は,

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    なんて恐ろしいのだろう。戦争は。
    あまり触れたくない題材だから手に取るのを迷ったけど、読んでおこうと漸く思えたので読んでみた。子らが読むかは彼等に任せるけど、私は読んでよかった。よかったと言うのかわからないけど。色数の少ない絵が静かに迫ってくるよう。
    気候変動や災害で、思っているより早く地球は滅亡するかもしれないのに。
    戦争のない世界で子どもたちが暮らせるといいのに…

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    2024年06月03日
  • 戦争は,

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    戦争は,とどのページも語りかける.一面に広がる戦争の傷跡,その惨状.モノクロの世界に重い空気が漂っています.

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    2024年08月26日
  • 戦争は,

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    ネタバレ

    自らも独裁政権に抗した文学者の詩と、その息子による絵とのこと。
    暗く重苦しいトーンで灰色の時代が描かれる。
    過去のことといえなくなっているのが怖い。

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    2024年07月14日