ネオ高等遊民のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ哲学者の逸話を通して彼らの生き様=哲学を解説するというコンセプトの本。逸話のとっつきやすさとともに、著者の熱がある文章で読んでいて楽しく、わかりやすい!古代の哲学者たちは自分の哲学を体現する生き方を旨としていたというだけあって、真偽のよく分からない逸話と言えど著者がひも解いていくと意外に深く、哲学者の思想の底へと潜っていく。
逸話自体は読んだことのあるものが多かったが、そこから導き出される生き様と哲学は新鮮で読んでいて飽きなかった。壮絶な死にざまのヘラクレイトスやエレアのゼノン、逸話と生き方、哲学との接点がたくさんあるヘレニズム哲学の面々などが面白い。あと、古代ギリシアの徳/悪徳をカッコいい/ -
Posted by ブクログ
一度読んだら…シリーズが気になっていたので、手に取った本。
古代、中世ヨーロッパの思考、哲学には前々から興味はあったものの、難しい言葉が多過ぎて敬遠してきた。
著者の主観もありつつだが、解説がわかりやすいので、頭にはいってくる部分もあり。文量が多くて読み切るまでに時間はかかったものの、全体を通しておもしろかった!
信念というのか、自分の考え方に対して真摯に向き合ってる人は哲学者で、そこに正しいとか、間違いはないんだろうと思えた。
どの考え方が1番支持できるのか、自分の価値観に合うのか、同意できるのかっていう、お題をもらいながら読むことができる本です!