斎堂琴湖のレビュー一覧

  • 桜葬

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    本作が2作目とは思えないほど丁寧で綿密な小説だった。

    冒頭のバラバラ死体、スーツケース、火、札束、杖、武蔵野線、自殺。衝撃的な場面描写に一気にこの小説への興味がわき、緊張感ある物語に誘われ読み始めた。
    犯罪者東郷の婚約者の誕生日ウエディングドレス、真面目なベンチャー企業の社長、並木理伽に対する結婚詐欺という2つの相反する東郷という人間の心情。
    不可思議な事件の捜査で明らかになる様々な伏線の回収に、無理なく引き込まれる快感があった。
    犯罪者に対する一方的な断罪ではなく、このような方法でしか自らの怨念を解消でくなかった犯人に同情すらしてしまう。
    様々な要素を丁寧に積み重ねて物語を帰結させる作者の

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    2026年02月12日
  • 桜葬

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    理不尽さとはどこまで残酷なんだろう。

    人が困っていることに気づいて手を差し伸べるように、理不尽な目にあっている人にも同じように気づくことができる人になりたい。

    それができる人になれば、哀しみと理不尽の連鎖を止めることもできるのかもしれない。

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    2026年02月25日
  • 桜葬

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    馴染みのある場所が舞台だったので購入、犯人の背景が少しずつ明かされる物語にとてもわくわくした。
    彼目線の話は出てこないのに、最初から判明している犯人があまりに魅力的で、彼に会ってみたいと思わされた。
    もうすぐ桜の季節

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    2026年02月24日
  • 桜葬

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    あらすじに惹かれて読んだけど、終始先が気になってページを捲る手が止まらなかった。

    丁寧で緻密に積み上げられていく物語。
    いろいろな要素が織り交ぜられていて、これがどう繋がるんだろう?と思いながら読んでいたけれど、最後は見事にまとまって真相にも納得できた。

    この物語の舞台に馴染みがないため、知ってたらもっと楽しめたのだろうなと思った。


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    2026年02月23日
  • 桜葬

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    あの日電車が止まらなければ
    幸せな未来があったはずなのに…
    どうして許すことが出来ない
    どんなに善い人でも犯罪者になるかもしれない
    やり切って微笑んで死んで行った東郷が凄い

    いつもの電車や住んでいる街が
    舞台なのは楽しめた
    今日も電車が動いているとホッとする

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    2026年02月23日
  • 桜葬

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    ネタバレ

    SNSで静かに話題になってるので読んだ。

    プロローグ、淡々とバラバラ死体を線路に投げ込み、火をつけ、札束をばら撒き、最後に電車に身を投げる。あまりにも狂った出来事が、あまりにも粛々と進む。

    東郷の見せる静かな怒りと、大友の見せる激しい怒りの対比が巧妙。

    結局最初から最後まで、回想シーンも含めて東郷はひと言もセリフがなかったんじゃないかと思うけど、にもかかわらず彼の揺れ動く心境が見事に表現されていてすごかった。やっぱり、本当に怖いのは物静かな人なのかもね。

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    2026年02月18日
  • 桜葬

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    細かな要素が、丁寧に描かれている作品だった。多分、本当の事件・事故も同じ様に、たくさんの要素が絡み合っている起きているのだと思う。桜葬はそういった謎の糸をひとつずつ丁寧にほぐす様な作品だった。僕は、事件を起こしてしまった人物達に共感してしまった。法律は冷たい面まであるが、ちゃんと裁いてくれることは救いなのかもしれない。色々と考えてしまった。

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    2026年02月15日
  • 桜葬

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    プロローグのインパクトが強烈で、すぐに物語に引き込まれた。登場人物と場面転換が多く、少し戸惑ったものの、中盤以降は怒涛の展開で、そのまま一気読み。舞台となるさいたま周辺の駅に詳しくないため、事件現場の位置関係が少しつかみにくいところもあった。読後に著者がXに公開している『桜葬』の路線図を知り、文庫版が出るならぜひ収録してほしいと思った。とても楽しめたので、次の作品も読んでみたい。

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    2026年02月10日
  • 燃える氷華

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    新人さんとは思えないんですが。スッキリ柱の通ったプロットに破綻は一切ないストーリー。最後の数ページで全部ひっくり返るのは、ページ数の多くなる(だろう)次作で改善してもらうとして、これはシリーズ化して欲しいなあ。ハルくんを主人公に。期待してます。読んでない方、ぜひ!

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    2025年07月25日
  • 桜葬

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    ネタバレ

    なんだろ。この作品を読み終わった時に、「え。これってどんな風に解釈すればいいんだろ?」って悩んで、最終的に思ったのが「踏みとどまれなかった人達」の話なのかなと思う。主人公の氷室を含めて、事件に関係する人達全員が踏みとどまれなくて、何かしらの過ちを犯している。でもその「過ち」は理不尽なものがあって、踏みとどまれなかった事にも「そりゃあそうなるよね……」って思う部分もあるけど。だからこの話は誰に肩入れするかで見方が変わるとおもうんですよね……。

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    2026年02月25日
  • 桜葬

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    『燃える氷華』で第27回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した斎堂琴湖さんの二作目は、切なさと怒りが渦巻く壮大な復讐劇。

    杖をついた男が駅のホームから切断死体を線路に投げつけた直後、自ら電車に飛びこんだ。
    その遺体の表情はまるで微笑んでいるかのよう。

    プロローグからグッと惹きつけられる。

    一体この男に何が起きたのか?
    三年前の爆破予告事件との関連性は?

    登場人物と場面転換が多く、散らばったピースを繋ぐ事に苦戦したが中盤から加速度的に面白くなっていった。

    誰かの悪意が善人の人生を変えてしまう。

    想像力の欠如こそが最大の悪。

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    2026年02月06日
  • 燃える氷華

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    読み易いとは言えない文章表現。自分の読解力のなさかもしれない。頭の中で映像がイメージできにくかった。
    主人公はアラフィフの女性刑事。離婚はしてないが別居中の夫がいる。彼も警察官。女性刑事のバディは夫と警察学校の同期だった刑事、何かと好意をアピールして来る。この3人の関係性を中心にストーリーが展開していく。女性刑事はかつて自分の小学生の息子を事件で亡くしていた。その犯人は未だに見つかっていなかった。
    ある日、駅前で車ごと男が爆死させられた。その男は自分の息子の葬儀を取り扱った葬儀会社の人間だった。未解決事件と現在の事件がリンクして一気に捜査の糸は絡まっていく。
    貧困のシングルマザーに近づき、美味

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    2024年08月08日
  • 燃える氷華

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    ネタバレ

    大宮署の刑事・蝶野未希の息子遥希は、17年前、廃工場の冷蔵庫に閉じこめられて死んだ。一緒に遊んでいた二人の友達のうち、一人は行方不明。一人は親の都合で外国に行った。犯人は捕まっていない。その後刑事から交通課に異動した夫・隼人と入れ替わりに刑事になり、事件を忘れるように言う夫と別居する。
    ある日、未希は、同期で県警刑事の宇月と大宮駅前で発生したドライアイスを使った車の爆破事件に遭遇。被害者は、遥希の葬儀を執り行った葬儀社の社員で独立して葬儀社を営む三上だった。因縁を感じた未希は、息子の事件との関係を探り始める。


    女性の生きづらさを背景にしつつ、真犯人の歪んだ愛情と復讐心を描く。さまざまな親子

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    2024年06月02日
  • 燃える氷華

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    被害者の特定において、名刺だけで検死の報告等が描かれない冒頭に違和感。主人公ここまで動けるのか、警察内部で?の疑問に、ここまで人間関係を絡ませる必要が?

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    2024年05月25日
  • 燃える氷華

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    ネタバレ

    題材
    ・警察

    テーマ
    ・どれだけ困難が襲いかかろうとも、走り続ける

    最も伝えたかったこと
    ・息子の死を抱えながらも、警察官として生きる主人公の姿

    何が新しいのか
    ・熟女&女性警察官

    キャッチコピーは何か
    ・「大切なのものは永遠に戻らない。刑事にしがみつくしかなかった」

    その他(心に残ったことなど)
    ・著者と同年代の主人公(故に世代特有の部分が台詞や行動に反映されている)
    ・最後の章で途端に冷めた。無理にすべてを繋げなくても……と思った。

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    2024年05月19日
  • 燃える氷華

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    ドライアイスを使った殺人事件が起き、蝶野未希と宇月刑事が捜査する。
    蝶野は17年前に息子を冷蔵庫に閉じ込められ亡くしていた。
    その後に次々とドライアイスを使った爆弾や窒息死の事件が続き、ドライアイスから葬儀社の男に疑惑を向けるのだが。
    捜査を進める過程が面白い。なかなか核心に迫れない中で、事件周辺に関わる人物たちの切ない事情や悪徳業者の裏の顔が明らかにされる。
    ただ事件解決の過程は面白いのだが、犯人が判明した後の犯罪過程を犯人が説明するのは興醒めの感があった。
    警察刑事と夫婦、警察官であり女性であり母親である苦悩が、女性犯罪者と共鳴する感情は女性作家ならではの観点として好ましかった。

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    2024年05月02日
  • 燃える氷華

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    第27回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

    主人公は大宮署の刑事・蝶野未希51歳。
    別居中の夫・隼人は交通課勤務。

    二人の間には息子がいたが何者かに冷蔵庫に閉じ込められ死亡。
    犯人が逮捕されないまま17年の月日が流れた。

    そして起きたドライアイス連続殺人事件。

    両者の間に何らかの関係があるのは確実だが犯人像はなかなか見えて来ない。
    いくつもの要素が複雑に絡み合い、誰が誰を操っているのか知りたくて一気読み。

    終盤は怒涛の展開で二度三度と衝撃を受けた。

    ただ劇画調の装丁が残念。
    クールなデザインの方が作品を表現出来た様に思う。

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    2024年04月14日