斎堂琴湖のレビュー一覧

  • 燃える氷華

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    斎堂琴湖『燃える氷華』光文社文庫。

    第27回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作の警察ミステリー小説。

    前半はイマイチ盛り上がりに欠ける、ありふれたストーリーだと思っていたら、後半からの驚愕のストーリー展開と予想外の真犯人、感涙の結末に圧倒された。

    最後にはプロローグの意味も判り、少し出来過ぎではあると思うが、本編からタイトルに至るまで見事に伏線を全て回収出来ていることに気付いた。

    これは絶対に読んでみるべき作品、読まねば、一生後悔するというレベルの作品である。


    17年前に小学生の息子を亡くし、それが切っ掛けで、夫の隼人と別居しながら大宮署で刑事を続ける蝶野未希はある日、非番で訪れた

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    2026年03月13日
  • 桜葬

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    ゆっくり読むつもりが、爆速で手が止まらなかった。
    ミステリー、苦手なんだけど、何だ、この引き込まれる感。
    人間模様がなんとも言えない気持ちになるな。

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    2026年03月10日
  • 桜葬

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    ネタバレ

    悲しみの悲しみによる悲しみのための悲しい事件が描かれたなんとも悲しいお話だった。
    このようなミステリー小説を読みながら泣きそうになったのは初めてかもしれない。
    私の心にはまだ悲哀の感情が合ったのだと安心したのと同時に、久々にそこを揺さぶられる素晴らしい作品に出会えたことに歓喜しておりますです。

    もちろん殺人もろもろの犯罪行為は許されることではないんだけど、それを犯した理由が居た堪れなさ過ぎて、共感とまでは言わないが、さすがに責める気持ちにはなれなかった……。
    世の中に蔓延る数多くの理不尽に負けてしまった人たちそれぞれがちょっとしたボタンの掛け違いによって悲劇の連鎖を生んでしまったともいうべき

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    2026年03月04日
  • 桜葬

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    本作が2作目とは思えないほど丁寧で綿密な小説だった。

    冒頭のバラバラ死体、スーツケース、火、札束、杖、武蔵野線、自殺。衝撃的な場面描写に一気にこの小説への興味がわき、緊張感ある物語に誘われ読み始めた。
    犯罪者東郷の婚約者の誕生日ウエディングドレス、真面目なベンチャー企業の社長、並木理伽に対する結婚詐欺という2つの相反する東郷という人間の心情。
    不可思議な事件の捜査で明らかになる様々な伏線の回収に、無理なく引き込まれる快感があった。
    犯罪者に対する一方的な断罪ではなく、このような方法でしか自らの怨念を解消でくなかった犯人に同情すらしてしまう。
    様々な要素を丁寧に積み重ねて物語を帰結させる作者の

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    2026年02月12日
  • 桜葬

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    読みやすくクセのない文章で楽しく読むことができた。
    刑事さんがあまりに多くて「こいつ誰?」現象が発生してしまい、終始??となってしまったのが残念。
    相関図をつけて欲しかった

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    2026年03月21日
  • 桜葬

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    『人間の強さ弱さ』みたいな部分を感じさせられる作品だった
    メイン視点が刑事視点なので登場人物が多くちょっと大変だったので映像化されればぜひ見たいなと感じた。

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    2026年03月15日
  • 桜葬

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    初めて読む作家さんでしたが、いい作品でした

    エピローグがあまりにめ衝撃的でこれは猟奇的殺人犯の話かと思いながら読み進めてたら、まったく反対のヒューマンミステリーで心打たれました

    この作家さんの他の作品も読んでみたくなりました

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    2026年03月12日
  • 桜葬

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    駅で撒かれたバラバラ死体、浦和周辺駅への爆破予告… 様々な事件が絡み合う超胸アツな警察小説 #桜葬

    ■あらすじ
    埼玉県の武蔵浦和駅、杖をついた男がホームに立っていた。彼は線路にバラバラにした死体を投げ入れ、札束を撒き、さらにそのまま飛び込み自殺をしたのだ。

    異様とも見える事件を捜査するのは埼玉県警の刑事たち。かつて浦和周辺で起こった爆弾予告事件との関連が見え始め…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    身が切り裂かれる思いになる… 仏教の教えにもあるけど「執着」ってのが如何に愚かなことなのかよくわかる作品です。

    本作は武蔵浦和駅で発生した不可解な事件を追う警察小説。駅でばら撒かれたバラバラ死体

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    2026年03月04日
  • 桜葬

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    理不尽さとはどこまで残酷なんだろう。

    人が困っていることに気づいて手を差し伸べるように、理不尽な目にあっている人にも同じように気づくことができる人になりたい。

    それができる人になれば、哀しみと理不尽の連鎖を止めることもできるのかもしれない。

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    2026年02月25日
  • 桜葬

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    馴染みのある場所が舞台だったので購入、犯人の背景が少しずつ明かされる物語にとてもわくわくした。
    彼目線の話は出てこないのに、最初から判明している犯人があまりに魅力的で、彼に会ってみたいと思わされた。
    もうすぐ桜の季節

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    2026年02月24日
  • 桜葬

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    あらすじに惹かれて読んだけど、終始先が気になってページを捲る手が止まらなかった。

    丁寧で緻密に積み上げられていく物語。
    いろいろな要素が織り交ぜられていて、これがどう繋がるんだろう?と思いながら読んでいたけれど、最後は見事にまとまって真相にも納得できた。

    この物語の舞台に馴染みがないため、知ってたらもっと楽しめたのだろうなと思った。


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    2026年02月23日
  • 桜葬

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    あの日電車が止まらなければ
    幸せな未来があったはずなのに…
    どうして許すことが出来ない
    どんなに善い人でも犯罪者になるかもしれない
    やり切って微笑んで死んで行った東郷が凄い

    いつもの電車や住んでいる街が
    舞台なのは楽しめた
    今日も電車が動いているとホッとする

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    2026年02月23日
  • 桜葬

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    ネタバレ

    SNSで静かに話題になってるので読んだ。

    プロローグ、淡々とバラバラ死体を線路に投げ込み、火をつけ、札束をばら撒き、最後に電車に身を投げる。あまりにも狂った出来事が、あまりにも粛々と進む。

    東郷の見せる静かな怒りと、大友の見せる激しい怒りの対比が巧妙。

    結局最初から最後まで、回想シーンも含めて東郷はひと言もセリフがなかったんじゃないかと思うけど、にもかかわらず彼の揺れ動く心境が見事に表現されていてすごかった。やっぱり、本当に怖いのは物静かな人なのかもね。

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    2026年02月18日
  • 桜葬

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    細かな要素が、丁寧に描かれている作品だった。多分、本当の事件・事故も同じ様に、たくさんの要素が絡み合っている起きているのだと思う。桜葬はそういった謎の糸をひとつずつ丁寧にほぐす様な作品だった。僕は、事件を起こしてしまった人物達に共感してしまった。法律は冷たい面まであるが、ちゃんと裁いてくれることは救いなのかもしれない。色々と考えてしまった。

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    2026年02月15日
  • 桜葬

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    プロローグのインパクトが強烈で、すぐに物語に引き込まれた。登場人物と場面転換が多く、少し戸惑ったものの、中盤以降は怒涛の展開で、そのまま一気読み。舞台となるさいたま周辺の駅に詳しくないため、事件現場の位置関係が少しつかみにくいところもあった。読後に著者がXに公開している『桜葬』の路線図を知り、文庫版が出るならぜひ収録してほしいと思った。とても楽しめたので、次の作品も読んでみたい。

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    2026年02月10日
  • 桜葬

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    ネタバレ

    SNSで見かけた煽り文と、装丁の美しさに惹かれて購入。
    プロローグはインパクトがあり、どうしてこんな事件が起きたのか気になって、読書欲を掻き立てられた。
    が、だんだん名前を覚えづらい登場人物が増え、事件の真相とは無関係な登場人物同士の人間関係が若干ノイズに感じられてしまった。
    誰もが人生に何かしらの理不尽を抱えており、その理不尽に対して「正しい」立ち向かい方を見つけられる人間もいれば、そうではない人間もいる。おそらくそういうことを伝えたい物語なのだと思う。
    私の評価は☆3だが、好きな人は絶対に好きな一冊に違いないので、自分で読んで確かめてほしい。

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    2026年03月16日
  • 桜葬

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    職場の人に面白いよ、と貸してもらった本。
    舞台がまさに職場の最寄り駅、知っている場所で凄惨な事件が起きる。
    電車の乗り降りに使う駅だけに臨場感たっぷりだ。
    人生の何処かで躓いてしまった人達が、ちょっとしたきっかけで人生を狂わせてしまう。
    こんなことでそこまでする?と思うけど、本人はちょっとだけ、という気持ちなのかもしれない。
    みんな少しずつ間違いをしながら生きているのかもしれない、それに気が付かないままに生きているのかもしれない。
    自分ばかり割の合わない人生を生きている、悪いのは自分じゃない、そんなふうに思う人は多いかも。
    冒頭の展開からはいったいどんなことが隠されているのだろう、と思ったけど

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    2026年03月11日
  • 桜葬

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    ネタバレ

    バラバラ死体を路線に放り投げ、火を放ち、札束をばら撒いた後、駅のホームで投身自殺した男は満ち足りた顔で死んでいた…

    動機一本に絞った内容で、あらすじ通りの実に不可解ともいえる犯人の行動が、3年前に起きた爆破予告事件を中心に徐々に明らかになっていく。
    渦中の人間たちはいずれも大小様々な理不尽を抱えており、その理不尽を互いに押しつけ合って起こった悲劇だった。氷室だけは理不尽に向き合い、自分なりに答えを出して警察になった。例え利己的な目的であってもいいと思う。だが、この事件のように、この世にはどうしようもない理不尽もある。

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    2026年03月08日
  • 桜葬

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    ネタバレ

    なんだろ。この作品を読み終わった時に、「え。これってどんな風に解釈すればいいんだろ?」って悩んで、最終的に思ったのが「踏みとどまれなかった人達」の話なのかなと思う。主人公の氷室を含めて、事件に関係する人達全員が踏みとどまれなくて、何かしらの過ちを犯している。でもその「過ち」は理不尽なものがあって、踏みとどまれなかった事にも「そりゃあそうなるよね……」って思う部分もあるけど。だからこの話は誰に肩入れするかで見方が変わるとおもうんですよね……。

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    2026年02月25日
  • 桜葬

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    『燃える氷華』で第27回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した斎堂琴湖さんの二作目は、切なさと怒りが渦巻く壮大な復讐劇。

    杖をついた男が駅のホームから切断死体を線路に投げつけた直後、自ら電車に飛びこんだ。
    その遺体の表情はまるで微笑んでいるかのよう。

    プロローグからグッと惹きつけられる。

    一体この男に何が起きたのか?
    三年前の爆破予告事件との関連性は?

    登場人物と場面転換が多く、散らばったピースを繋ぐ事に苦戦したが中盤から加速度的に面白くなっていった。

    誰かの悪意が善人の人生を変えてしまう。

    想像力の欠如こそが最大の悪。

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    2026年02月06日