斎堂琴湖のレビュー一覧

  • 燃える氷華

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    新人さんとは思えないんですが。スッキリ柱の通ったプロットに破綻は一切ないストーリー。最後の数ページで全部ひっくり返るのは、ページ数の多くなる(だろう)次作で改善してもらうとして、これはシリーズ化して欲しいなあ。ハルくんを主人公に。期待してます。読んでない方、ぜひ!

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    2025年07月25日
  • 燃える氷華

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    読み易いとは言えない文章表現。自分の読解力のなさかもしれない。頭の中で映像がイメージできにくかった。
    主人公はアラフィフの女性刑事。離婚はしてないが別居中の夫がいる。彼も警察官。女性刑事のバディは夫と警察学校の同期だった刑事、何かと好意をアピールして来る。この3人の関係性を中心にストーリーが展開していく。女性刑事はかつて自分の小学生の息子を事件で亡くしていた。その犯人は未だに見つかっていなかった。
    ある日、駅前で車ごと男が爆死させられた。その男は自分の息子の葬儀を取り扱った葬儀会社の人間だった。未解決事件と現在の事件がリンクして一気に捜査の糸は絡まっていく。
    貧困のシングルマザーに近づき、美味

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    2024年08月08日
  • 燃える氷華

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    ネタバレ

    大宮署の刑事・蝶野未希の息子遥希は、17年前、廃工場の冷蔵庫に閉じこめられて死んだ。一緒に遊んでいた二人の友達のうち、一人は行方不明。一人は親の都合で外国に行った。犯人は捕まっていない。その後刑事から交通課に異動した夫・隼人と入れ替わりに刑事になり、事件を忘れるように言う夫と別居する。
    ある日、未希は、同期で県警刑事の宇月と大宮駅前で発生したドライアイスを使った車の爆破事件に遭遇。被害者は、遥希の葬儀を執り行った葬儀社の社員で独立して葬儀社を営む三上だった。因縁を感じた未希は、息子の事件との関係を探り始める。


    女性の生きづらさを背景にしつつ、真犯人の歪んだ愛情と復讐心を描く。さまざまな親子

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    2024年06月02日
  • 燃える氷華

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    被害者の特定において、名刺だけで検死の報告等が描かれない冒頭に違和感。主人公ここまで動けるのか、警察内部で?の疑問に、ここまで人間関係を絡ませる必要が?

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    2024年05月25日
  • 燃える氷華

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    ネタバレ

    題材
    ・警察

    テーマ
    ・どれだけ困難が襲いかかろうとも、走り続ける

    最も伝えたかったこと
    ・息子の死を抱えながらも、警察官として生きる主人公の姿

    何が新しいのか
    ・熟女&女性警察官

    キャッチコピーは何か
    ・「大切なのものは永遠に戻らない。刑事にしがみつくしかなかった」

    その他(心に残ったことなど)
    ・著者と同年代の主人公(故に世代特有の部分が台詞や行動に反映されている)
    ・最後の章で途端に冷めた。無理にすべてを繋げなくても……と思った。

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    2024年05月19日
  • 燃える氷華

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    ドライアイスを使った殺人事件が起き、蝶野未希と宇月刑事が捜査する。
    蝶野は17年前に息子を冷蔵庫に閉じ込められ亡くしていた。
    その後に次々とドライアイスを使った爆弾や窒息死の事件が続き、ドライアイスから葬儀社の男に疑惑を向けるのだが。
    捜査を進める過程が面白い。なかなか核心に迫れない中で、事件周辺に関わる人物たちの切ない事情や悪徳業者の裏の顔が明らかにされる。
    ただ事件解決の過程は面白いのだが、犯人が判明した後の犯罪過程を犯人が説明するのは興醒めの感があった。
    警察刑事と夫婦、警察官であり女性であり母親である苦悩が、女性犯罪者と共鳴する感情は女性作家ならではの観点として好ましかった。

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    2024年05月02日
  • 燃える氷華

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    第27回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

    主人公は大宮署の刑事・蝶野未希51歳。
    別居中の夫・隼人は交通課勤務。

    二人の間には息子がいたが何者かに冷蔵庫に閉じ込められ死亡。
    犯人が逮捕されないまま17年の月日が流れた。

    そして起きたドライアイス連続殺人事件。

    両者の間に何らかの関係があるのは確実だが犯人像はなかなか見えて来ない。
    いくつもの要素が複雑に絡み合い、誰が誰を操っているのか知りたくて一気読み。

    終盤は怒涛の展開で二度三度と衝撃を受けた。

    ただ劇画調の装丁が残念。
    クールなデザインの方が作品を表現出来た様に思う。

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    2024年04月14日