高坂康雅のレビュー一覧
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私は、「正しい叱り方」がわかりません。
小さい頃は、母に感情的に叱られることが多かったと記憶しています。ただ、叱られすぎたせいか、親の顔色をうかがい、怒られないように行動するようになっていました。自分の行動の何が悪かったのかまでは、あまり考えられていなかったと思います。
そんな幼少期の自分の姿が正しかったとは思わないからこそ、子どもに対して感情的に叱りたくないと強く感じています。しかし、いざ叱る場面になると「正しい叱り方」がわからず、その場しのぎでやり過ごしてしまっていました。
ところが、子どもが2歳後半にもなると、無理なことでも自分の意見を押し通そうとする場面がかなり増えてきました。きち -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルから、「子育ての指南書かな?」、「イチローも『最近の子どもは大変だ。なかなか強く指導されることがないから、よほどのガッツがある子しか成長していけない』と言っていたな」、「経済学者の成田さんも、子ども時代に否定されることの経験は重要と言っていたな」など思いながら手にしました。そうしたことも含みますが、本書の大筋は、不登校を取り巻く環境の変化についての指摘でした。スクールカウンセラーと心理学の先生との共書です。
【はじめに】
「褒めて伸ばす」が定着しているが、それは万能ではない。「褒めて伸びるものもあれば、それでは伸びないものもある」「適切に叱ることで、子どもの成長を促すことができる」 -
Posted by ブクログ
最近教育関係の本をよく読んでいたが、、、この本、きたー。
正直タイトルには違和感があった。叱らないが子供を苦しめる?
最近は褒めて伸ばすのが主流、いいんでないの?と思うことが半分、
確かに今の風潮、ちょっと違うんじゃないか、と思うこと半分。
読み始めるといきなり登校拒否、不登校。
時代遅れの学校なんざ行きたくなかったら行かなくてもいい、そう思ってた。
しかし読み進めるにつれ、、、そればかりではない。
子供の時からなんでも思うようになる、と思わせてしまうことが
どんなにリスクがあるか。どうにもならないことがあることを知るのも必要。
・・・そりゃそうだな。不快だから、と、自分の我儘だけ通していた -
Posted by ブクログ
ネタバレ叱らない育児が主流の現代を生きる親世代へオススメ。「〈叱る依存〉がとまらない」という本とセットで読むとバランスが良い。
子どもが社会化するということは、世界から押し返された経験を自分の中で昇華し、その上で自分を表現できるようになるということ。
世界からの押し返しを経験せず、ネガティブな自分を受け入れずに社会化することは難しい。
そのためには親が、社会から押し返されて不機嫌になっている子どもをなだめる必要がある。そうして、子どもは自分でなだめ方を学んでいく。
「不機嫌になられるのが面倒臭い」と思っていた私が、「これも大切なプロセス」と思えるようになった本。 -
Posted by ブクログ
◆「世界からの押し返し」が成長には不可欠
・「世界からの押し返し」(叱られる、止められる、など)によって現実に合わせて自分を調整していく。
ほどよい母親⇨欲求不満(思い通りにならないこと)を経験させる
・only one(個性の尊重)と、one of them(大勢の中の1人)のバランスが重要
⇨◎なんでも子供のいうことを聞くんじゃなくて、我慢させることも大事。その我慢をさせる軸を明確にしなきゃいけないなと思う。
◆ネガティブな自分を受け入れるために
「弱くてダメなところのある自分」と「弱点のない綺麗な自分」が目の前に現れた時に前者を選べる状態
ネガティブな側面があることを認める⇨ダメであっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ現場で不登校の子どもたちとかかわる中で感じていた違和感の正体が少し見えたような気がします。
「叱らない子育て」や「褒めて伸ばす」というキャッチーなフレーズだけが一人歩きし、「叱る=悪いこと」という誤解
叱ることは、そのあと訪れるであろう子どもの不穏な感情とも向き合う覚悟がなくてはできないことで、ただそれを丁寧に行なっていくことで、自分自身で感情をコントロールできる人間になっていく。当たり前のことのように聞こえますが、前述した耳障りのよいフレーズを盾に、不穏感情を引き受けて来なかったツケが回ってきているのだろうな、と。
さて、これをどう現場で活かすか、、、
読み込んで、自分の目の前の状況と -
Posted by ブクログ
■親を始めとした大人たちが子供の思いどおりになるように環境を変えてしまうことで、子供自身にもくすうしい状況を「回避」する傾向が身についてしまう。それだけでなく、徐々に子供自身が回避したい状況を「操作」するようになっていく。よく用いられる4つの「操作」の手段。
①身体症状とそれに伴うわざとらしさ
腹痛や頭痛が代表的。
②弱々しい姿─落ち込む、涙を拭わない、日記などを用いた「操作」
あからさまに落ち込む、涙を流すなど目に見える形で示そうとするのが特徴。
③不機嫌、怒り、脅し、暴力を用いた「操作」
④「操作」をする子供に多い偏食
■子供の問題を抱えられない4つの親の反応
①子供の不穏感情と向き合