高坂康雅のレビュー一覧

  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    学んだこと
    今の子供に必要なのは「社会への押し返し」
    そのためには、自分と社会との間に生じる不快感を受け止めなだめられながら納めていき、折り合い点を見つけていくことが必須
    自己肯定感とは自分の得意な部分だけを見るのではない。
    褒めて伸ばすの落とし穴

    自分の実践を振り替えるとなにか失敗したことに対して
    「気にしなくていい」と目を背けさせることばかりだったなと感じる。
    短期的な目ではなく長期的に子供を見たときに、ネガティブにしっかり向き合わせていきたい

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    2025年11月25日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    子供と毎回ゲームのことで喧嘩になることがいけないことだと思っていたけど、お互いに行きすぎない程度に押し合うことは子供が世界からの押し返しを経験することにもなるし、まだ仲直りのきっかけがお互い掴みやすい小学生のうちは、面倒がらずに、このゴチャゴチャしたやり取りをした方がいいのだとホッとした。
    叱りすぎないこと、思い通りにいかないときの対応の手本を親が見せることを忘れずにいたい

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    2025年09月02日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    私は、「正しい叱り方」がわかりません。
    小さい頃は、母に感情的に叱られることが多かったと記憶しています。ただ、叱られすぎたせいか、親の顔色をうかがい、怒られないように行動するようになっていました。自分の行動の何が悪かったのかまでは、あまり考えられていなかったと思います。

    そんな幼少期の自分の姿が正しかったとは思わないからこそ、子どもに対して感情的に叱りたくないと強く感じています。しかし、いざ叱る場面になると「正しい叱り方」がわからず、その場しのぎでやり過ごしてしまっていました。

    ところが、子どもが2歳後半にもなると、無理なことでも自分の意見を押し通そうとする場面がかなり増えてきました。きち

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    2025年07月31日
  • 不登校のあの子に起きていること

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    髙坂先生の専門でもあられる不登校支援の粋を結集したような内容。
    不登校についてここまで真摯にフラットに書けるのは、髙坂先生だからこそ。
    それぞれの立場の得意分野や不得意分野、出来ること、出来ないことを正直に書き表してくれて、先生の思いやりが端々から伝わってくる良書。
    #ふとおき

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    2025年07月20日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    子どもを叱ることがうまくできない、と悩んでいてこの本を手に取った。バイトで子どもに注意する機会があるけど、なんだか「ぱしっ」といかない。この本を読んで、私は子どもが不快になることを過度に恐れていたと気づいた。思い通りにいかず世界から押し返されることを小さな頃から経験するのは大事と知って、したいようにしてあげるだけが優しさじゃないとわかった。ネガティブな部分があるあなたでも大切だと伝えつつ、自分の中にある苦手やわからなさと上手に付き合えるようにお手伝いしたい。

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    2025年05月04日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    ネタバレ

    タイトルから、「子育ての指南書かな?」、「イチローも『最近の子どもは大変だ。なかなか強く指導されることがないから、よほどのガッツがある子しか成長していけない』と言っていたな」、「経済学者の成田さんも、子ども時代に否定されることの経験は重要と言っていたな」など思いながら手にしました。そうしたことも含みますが、本書の大筋は、不登校を取り巻く環境の変化についての指摘でした。スクールカウンセラーと心理学の先生との共書です。

    【はじめに】
    「褒めて伸ばす」が定着しているが、それは万能ではない。「褒めて伸びるものもあれば、それでは伸びないものもある」「適切に叱ることで、子どもの成長を促すことができる」 

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    2025年03月23日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    良書。新書ながらも大変読みやすかった。
    未就学児2人を育てる母として、大変惹かれるタイトルだったので手に取った。

    親として長年感じていた違和感(叱らない親が多いと感じるが、そちらと比べると我が家は叱り過ぎ?しかし叱ることをやめるとネガティブなことがあると、すぐに挫けてしまう子どもになるのでは?)が解消された。

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    2025年03月22日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    ネタバレ

    最近不登校の子どもが増えているのは、褒めて育てる子育ての弊害によるものである。親が子へ間違いや苦手を指摘しなくなり、個を重視するあまり、子どもが社会に適応できなくなってきている。

    親は子どもを不快にさせないことが重要なのではなく、不快(思い通りにならない)になった時にどうやっておさめるかを、幼児期に教える必要がある。

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    2025年03月16日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    最近教育関係の本をよく読んでいたが、、、この本、きたー。
    正直タイトルには違和感があった。叱らないが子供を苦しめる?
    最近は褒めて伸ばすのが主流、いいんでないの?と思うことが半分、
    確かに今の風潮、ちょっと違うんじゃないか、と思うこと半分。

    読み始めるといきなり登校拒否、不登校。
    時代遅れの学校なんざ行きたくなかったら行かなくてもいい、そう思ってた。
    しかし読み進めるにつれ、、、そればかりではない。
    子供の時からなんでも思うようになる、と思わせてしまうことが
    どんなにリスクがあるか。どうにもならないことがあることを知るのも必要。
    ・・・そりゃそうだな。不快だから、と、自分の我儘だけ通していた

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    2025年02月26日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    昨今の【叱らない子育て】に一石を投じた本。
    全文、全ページに同意しかない。
    学校教育に携わる人は読んでいた方が良い一冊。
    絶対にもう一回読む!

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    2025年01月30日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    世間からの返しの必要性。親子のごちゃごちゃの必要性。強く納得です。
    タイパ、コスパとよく言われるけど、家族にはごちゃごちゃが大事。もめるのが大事。対話が大事。

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    2025年01月19日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    ネタバレ

    叱らない育児が主流の現代を生きる親世代へオススメ。「〈叱る依存〉がとまらない」という本とセットで読むとバランスが良い。

    子どもが社会化するということは、世界から押し返された経験を自分の中で昇華し、その上で自分を表現できるようになるということ。

    世界からの押し返しを経験せず、ネガティブな自分を受け入れずに社会化することは難しい。

    そのためには親が、社会から押し返されて不機嫌になっている子どもをなだめる必要がある。そうして、子どもは自分でなだめ方を学んでいく。

    「不機嫌になられるのが面倒臭い」と思っていた私が、「これも大切なプロセス」と思えるようになった本。

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    2025年01月15日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    こういう本を読むと、著者はさぞ立派な子育てをしているんだろうな…と卑屈になることがある。しかし本書は、「鬼から電話がくるアプリを使って、悪いことをした子供を怖がらせた」という著者のエピソードをダメな例として懺悔していて感動した。取り繕わず、自分の失敗を認められるのが真に強い人だと思う。また、「誰でも試行錯誤しているんだ」と親近感も出て、文章が心に響くようになった。

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    2024年12月08日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    ・責任の範囲を自覚する
    ・心配ベースで伝える
    ・自身の未熟性から目を逸らす
    ・子どもが落ち込むからといって、
     子どもに伝えていることが不要とは限らない
    ・思い通りにならない環境に出会った時の
     不快感が親子関係の中で受け止められ、
     なだめられながら納めていく
    ・思い通りにならない場所での体験を通して、
     不快感を納め、環境との調和を経験していく
    ・その年齢に応じた責任を感じ、引き受けていく
     ことが社会的な成熟のためには欠かせない

    心理的衝撃を受ける経験の有無が
    大きな別れ道となる。
    もう一度読み返そう。

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    2024年11月24日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    ◆「世界からの押し返し」が成長には不可欠
    ・「世界からの押し返し」(叱られる、止められる、など)によって現実に合わせて自分を調整していく。
    ほどよい母親⇨欲求不満(思い通りにならないこと)を経験させる
    ・only one(個性の尊重)と、one of them(大勢の中の1人)のバランスが重要
    ⇨◎なんでも子供のいうことを聞くんじゃなくて、我慢させることも大事。その我慢をさせる軸を明確にしなきゃいけないなと思う。

    ◆ネガティブな自分を受け入れるために
    「弱くてダメなところのある自分」と「弱点のない綺麗な自分」が目の前に現れた時に前者を選べる状態
    ネガティブな側面があることを認める⇨ダメであっ

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    2024年08月31日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    現場で不登校の子どもたちとかかわる中で感じていた違和感の正体が少し見えたような気がします。

    「叱らない子育て」や「褒めて伸ばす」というキャッチーなフレーズだけが一人歩きし、「叱る=悪いこと」という誤解

    叱ることは、そのあと訪れるであろう子どもの不穏な感情とも向き合う覚悟がなくてはできないことで、ただそれを丁寧に行なっていくことで、自分自身で感情をコントロールできる人間になっていく。当たり前のことのように聞こえますが、前述した耳障りのよいフレーズを盾に、不穏感情を引き受けて来なかったツケが回ってきているのだろうな、と。

    さて、これをどう現場で活かすか、、、
    読み込んで、自分の目の前の状況と

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    2024年08月10日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    ■親を始めとした大人たちが子供の思いどおりになるように環境を変えてしまうことで、子供自身にもくすうしい状況を「回避」する傾向が身についてしまう。それだけでなく、徐々に子供自身が回避したい状況を「操作」するようになっていく。よく用いられる4つの「操作」の手段。
    ①身体症状とそれに伴うわざとらしさ
     腹痛や頭痛が代表的。
    ②弱々しい姿─落ち込む、涙を拭わない、日記などを用いた「操作」
     あからさまに落ち込む、涙を流すなど目に見える形で示そうとするのが特徴。
    ③不機嫌、怒り、脅し、暴力を用いた「操作」
    ④「操作」をする子供に多い偏食
    ■子供の問題を抱えられない4つの親の反応
    ①子供の不穏感情と向き合

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    2024年07月21日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    現代の子育て環境について感じていた疑問に答えてくれるような一冊。「世界の押し返し」とは言い得て妙である。

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    2024年07月16日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    押し返される経験はたしかに大切かもしれない。何でも自分の思い通りにいくわけではない。大人になってからもそう。きちんと叱ることも大切だと思うが、自分の失敗体験も子どもに語り、押し返されたがそこからどう立ち直ったかという事例を示してあげたいとも思った。

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    2024年06月23日
  • 「叱らない」が子どもを苦しめる

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    「世界から押し返される経験」=「思い通りにならない経験」が不足していることで、社会に不適応を起こす子どもが増えるということを、カウンセラーの立場で書かれている。実例も豊富。
    親は泣く子に「ただ寄り添う」、「なだめる」ことで、子どもは「できない自分を受け入れてくれる存在」「ありのままを受け入れてくれる=安心していられる存在」だと親を認識できるのだという。
    共働きの家庭が多い現状、難しいこともあろうが、子ども第一で考えることが大切であろう。
    また、本書の親の事例では、親指導も必要だと感じる例もあった。

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    2024年06月05日