河邉俊彦のレビュー一覧

  • オッペンハイマー 中 原爆

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    ロスアラモスで原爆を開発し日本に投下されるまで。オッピーのリーダーとしての才能が遺憾なく発揮される中巻。ナチスより先に開発せねばという信念は分かるけど、それがどうして日本に落とされたのかはやはり釈然としない。ただオッピー1人のせいで原爆が開発されたわけでも投下されたわけでも無いことは痛いほどわかる。

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    2025年11月10日
  • オッペンハイマー 上 異才

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    映画公開時に購入して、長い時間をかけてやっと上を読み終えた。科学者としての一面よりも、この時代に生きている若者としての側面、これだけアカが周りにいたらそら疑われるよな。異才って言葉がぴったりの10・20代。

    中も楽しみ。

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    2025年09月08日
  • オッペンハイマー 上 異才

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    難しい伝記。それでも今の時代と異なる状況でありながらも悩み苦しんだ科学者の姿が人間としてリアルに書かれていた
    現代の人類が核に対してどう向き合うかという問題がより複雑なものなのだと感じた
    決して原爆投下を擁護する訳では無いが、枢軸国側の戦中戦後も絡め、より重みのある事例の印象が強まった

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    2024年07月19日
  • オッペンハイマー 下 贖罪

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    下巻はマッカーシズムの恐怖に陥るアメリカで、ついにオッペンハイマーが告発され聴聞委員会に呼ばれる。

    オッペンハイマーの水爆開発の拒否や、共産主義に傾倒した女性との恋愛など、それ自体は今でこそ決して批判されるようなものではない。だが、当事のアメリカの共産主義への集団パラノイアの前では、全てが罪である。水爆開発の拒否はアメリカとソ連の核開発競争を遅らせる目的であり、たまたま共産主義に傾倒する女性と付き合ったなんてことはありえない。それは、ソ連との繋がりがあったのでは、と見られるのだ。
    何年もFBIの違法盗聴にさらされていながら、共産主義との繋がりなどほとんど掴むことが出来なかったのにもかかわらず

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    2024年03月18日
  • オッペンハイマー 中 原爆

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    中巻はいよいよ本格的にマンハッタン計画が始動する。
    だが、この『オッペンハイマー』というノンフィクション本は基本的にロバート・オッペンハイマーその人に注視したノンフィクションであるので、期待していたような原爆開発のプロセスが多く語られることはなかった。
    ほぼ半分はロスアラモス国立研究所の成り立ちから、オッペンハイマー周りの人々との関係がメインで描かれていく。

    そして、もう半分にトリニティ実験や、日本に原爆を落とすまでが描かれているのだが、このあたりはとても興味深かった。
    未だにアメリカ人の多くが原爆が日本との戦争の命運を分けたと考えていると聞いたことがあるが、原爆投下の前、7月の段階で日本の

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    2024年03月13日
  • オッペンハイマー 中 原爆

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    原子爆弾が完成した後、日本に投下する前に、日本の役人を招いて、爆弾の威力を見せるという意見が出ていた事に驚いた。
    もししかしたら、爆弾の威力をを目の当たりにした役人は、爆弾が落とされる前に戦争を終結させる決断をしたかもしれない。

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    2025年02月16日
  • オッペンハイマー 下 贖罪

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    被爆国の者として、興味深く読んだ。
    原爆について、オッペンハイマーが中心ではあったものの、時代の大きな流れがあったことがよくわかる。
    原作通りなのか、翻訳がやや不親切なのかわからないが、引用された言葉がどういう意味を持つのか分かりづらいところが多々あったのは残念。
    引用された言葉

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    2024年09月22日