三木三奈のレビュー一覧

  • アイスネルワイゼン

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    初めて読む作家だった。
    二篇の異なるストーリー。

    アイスネルワイゼン、クラシックの曲名のようだけれど、これ自体は造語。ツィゴイネルワイゼンをもじっている、
    琴音は、実はアルコール依存症だったんだろうか?心の有り様がコロコロ変わるなぁと思って読んだ。

    アキちゃんは、アキヒロが実の名前だった、と分かった時も、結構驚いた。

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    2024年04月18日
  • アイスネルワイゼン

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    読んでいる内に、なぁんかイヤ〜な気分になってしまい、「なんでかな~?」と考えてみたら、
    「このヒロイン、かなりの根性悪やん」と気が付きました

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    2024年04月11日
  • アイスネルワイゼン

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    32歳の琴音の友だちとのやりとり、元彼⁇とのやりとりに気持ちがついていかない…。
    彼女、しんどくないなのかな⁇と思ってしまう。
    哀しくて息詰まりそう…と感じてしまう。

    「アキちゃん」も最初はよくある小学生同士の揉め事かなって思いながら読み始めたけれど、アキちゃんって実は男子だったの⁉︎と。
    アキちゃんがどういう大人になったのか、知りたいなぁ。



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    2024年04月04日
  • アイスネルワイゼン

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    なんとも言えない読後感。
    救いがない、けれど大きな絶望もない。現実を的確に小説に落とし込んだ感じ。
    主人公の琴音は現実に、きっとどこにでも溢れてると思います。
    周囲との関係、仕事の悩み。
    鬱屈した日常への不満。
    それはたぶん、本人にも原因があるんだろうなと琴音を見て思いました。

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    2024年02月21日
  • アイスネルワイゼン

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    文學界10月号でアイスネルワイゼン読みましたが、最後まで読むのが苦痛な作品でした。
    最初は普通に思えた主人公が、私には理解不能な言動を続けるので、なんで?なんで?意味が分からない?と思いながら読みました。他の登場人物の言動にもイライラさせられてモヤモヤが残ります。

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    2024年02月17日
  • アイスネルワイゼン

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    ネタバレ

    表題作と、「アキちゃん」の二作。

    表題作は芥川賞候補作。
    読んでいて、ずっとイライラするような、嫌な気分になるようなお話。
    お客さんのおばさんはムカつくし、仕事を紹介してきた友達も話が違うし、めちゃくちゃストレスがたまる。でもこういうことって、生きていればあるよな…って思うけど、それだけではなくて、主人公はどこか変。遠距離の恋人とは、もう別れている感じなのに、事前に行くことも言わずにクリスマスに高速バスで来ちゃうし、結局会えずにすぐに他の友達?との約束を取り付けてまた新幹線に乗って戻るし、貯金カツカツなのに美容院の予約(しかも結構高い)しちゃうし。
    持ち物も置いたところに置いてきちゃうし。

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    2024年02月11日
  • アイスネルワイゼン

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    「アイスネルワイゼン」
    「アキちゃん」
    二話収録。

    苦手な芥川賞系の作品だが、非常に読みやすかった。

    芥川賞候補作となった表題作はかなり強烈。
    主人公は32歳のピアノ講師・琴音。
    仕事も恋愛も上手く行かず、友人から頼まれたクリスマスイブのバイトでは散々な目に合う。

    冒頭から不穏な気配が漂っていたが、途中からは悪意に次ぐ悪意で胸やけがしそうだった。

    友人間で繰り広げられる非難の応酬。
    辛辣な言葉のラリーに恐怖さえ覚える。

    自暴自棄になり、琴音の軋んでいく心が不協和音を奏でているようでザラリとした印象を残す。
    最後の場面は切ない。

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    2024年02月03日
  • アイスネルワイゼン

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    情景描写や心理描写がほとんどなく、ほぼ会話だけの展開に面食らって、正直、流れがあまり頭に入ってこなかったです。
    「アキちゃん」は嫌だなぁと思いながらも、先が気になって読み進みましたが。

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    2024年02月01日
  • アイスネルワイゼン

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    芥川賞候補作の「アイスネルワイゼン」では、諸事情あり会社を退職したピアノ講師・琴音が主人公。生徒、友人、仕事先、それぞれの相手と厭な含みを感じさせる会話のやりとりが巧みだと思った。適当に生きているように見える人も、実は重たいものを一人で抱えながら地獄を歩いているのだろう。ラストは急に安倍公房みたいでちょっと笑ってしまった。
    文學界新人賞受賞のデビュー作「アキちゃん」は、小学5年生時のクラスメイト・アキちゃんに対する主人公の恨みつらみが綴られていく。性格の悪いアキちゃんのサンドバッグ的役割を担わされた、転校するまでの暗黒の1年間。叙述トリック要素があってやや驚かされた。
    二作とも盛り上がりやカタ

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    2024年01月29日
  • アイスネルワイゼン

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    ネタバレ

    嫌な感じ(孤立する人間性、孤立させる己の傲慢さ)を徐々に浮き彫りにする手腕はそのまま、やっぱりどうしてもキャリーバッグのくだりが腑に落ちず。。

    怒りの矛先がわからなくなる、急に大きな声を出す、在処のわからない強い感情をぶつけてしまう、そんな彼女がマックで若い女の子に「ただの良い人」として認定されるその一瞬、彼女は自分の感情の名前がわからなくて泣ける。

    彼女のわからなさ、自分は何と戦っているのかわからないが故の不気味さと苦しさを、個人的には物理的な重さにたとえてほしくなかったけど、しかし移動するキャリーとその中身がずっと伏線(中身が軽くなるほど行き場がなくなる)としての小道具であるし、彼女自

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    2024年01月23日