三木三奈のレビュー一覧

  • アイスネルワイゼン

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    ネタバレ

     表題作の「アイスネルワイゼン」はヒューマンドラマ、もう一つあった短編の「アキちゃん」は青春ヒューマンドラマというジャンルに分けたいと思います。
     「アイスネルワイゼン」の主人公は「田口琴音」32歳のピアノの先生です。しかし独立でピアノの先生をしているのでフリーです。
     田口琴音には周りに知り合いや友人が何人かいました。その中での琴音の立ち位置を書いていたのですが、読み進めていくうちに琴音の人格が徐々に壊れていくような気がして、読み終わった後、いや~な気持ちになりました。しかし話の内容は面白かったです。
     この「アイスネルワイゼン」という話は、単なる小説としてではなく、自己啓発本としても参考に

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    2026年03月03日
  • アイスネルワイゼン

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    ネタバレ

    仕事先で理不尽な要求されたり、馬鹿にされたりする不条理な話だと思ってたのに、端々に主人公の毒を吐き出すシーンが出てきて、ラストには暴れちちらかして元に戻るのが不可能な所まで突っ走る爽快な終わり。
    どんどん面白くなっていくあんまり感じたことのないワクワクを体験出来た、主人公が1番狂っている人だということははじめ分からないので徐々に本性を表してからがめっちゃ面白いです。

    もうひとつ短編が付いてますがこっちは普通かな。

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    2024年12月17日
  • アイスネルワイゼン

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    第170回芥川賞候補作『アイスネルワイゼン』
    いろんな話が交差して気持ちが溢れていく描写が上手だった。

    文學界新人賞受賞『アキちゃん』
    残酷。自らのカルマを清算したという言葉が印象に残った。
    良いことをしたら良いことが、悪いことをしたら悪いことが返ってくる。

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    2024年05月22日
  • アイスネルワイゼン

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    表題作「アイスネルワイゼン」かなり好きだった。大きな特徴は最初から最後まで主人公含め他の登場人物の心情が全く描かれてない点。そのせいで読み手は登場人物の発言と行動から各々の想像で物語を補完することになるので、結果として作品に読み手の思考の癖が反映されて、多分人によって全く違う感想を持つ気がする。
    鏡みたいな作品。
    「アキちゃん」は叙述トリックっぽい要素がある作品だった。子どもが主人公になる物語をここまでリアルに、というか言葉を選ばずに言うと「気持ち悪く」書ける作家は中々いないと思う。子どもって純粋な善と純粋な悪が衝突した結果できたドス黒い化合物を大人みたいに隠せなくて外に出しちゃうもんだよなあ

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    2026年06月09日
  • アイスネルワイゼン

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    自意識過剰で他人と自分を比べがんじがらめになっている主人公の底意地の悪さに肝が冷えた。嫌だなあ。自尊心を取り戻すために目に障害のある友人の自宅にお邪魔して、逆に幸せそうな家族に打ちのめされる様も、ただただ不幸。最後は自分の惨めさに耐えられなくなったのかな。ひええ

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    2026年05月04日
  • アイスネルワイゼン

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    杉江・マライ芥川本から。未知の作者だし、タイトルを見てもまるでピンと来ないし、こういう機会でなければ読むことはなかったであろう作品。芥川賞候補になった表題作と、その前に発表されていた作品を収録。前者については、会話も心情もかなり黒く、どこまで突き進むのか、ハラハラしながら文字を追うことになるんだけど、当たり前のことながら、それでもミステリには決してならなくて、っていうさじ加減も絶妙。おもしろ文学作品。それと比べるとインパクトはやや落ちるけど、後者もなかなか。

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    2025年12月24日
  • アイスネルワイゼン

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    ネタバレ

    アイスネルワイゼン⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

    初めは彼女に同情させられていたものの、物語が進むにつれ何かがおかしいと感じていく。彼女が見ている世界を認識させられ、共感したくないのに共感してしまう。
    登場人物の性格の悪さが際立つ中で、琴音の性格の悪さが群を抜いている。読んでいても、なんでそんなこと言うんだ。なぜそんな行動を?と言いたくなるような行動しかせず、琴音から目が離せない。
    琴音に同情するのなら、幼少期から自分が本当に欲しいものではなく、母から託された夢を抱えて生きてきたが故、自分の手元に残る物が何もかも重く感じる。だからこそ自分にまとわりつく重たい物を全てを捨てたのに、追い打ちをかける最後の台詞

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    2025年12月19日
  • アイスネルワイゼン

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    まず、会話劇が多かったので一気に読み切ってしまった。

    内容についての感想を一言で表すなら、自分の腹黒さをグワっと明るみに出された小説、だ。普段人前では出さない自分の意地悪感情だったり人から隠したい羞恥心だったりを、この小説の主人公は丸出しにしている。「こうゆう意地悪なこと友達に言いたくなっちゃうなあ(言わないど)」「こうゆう意地悪なこと考えちゃうなあ(態度にはださないど)」みたいな、自分の中の黒いドロドロした側面を、小説の主人公はこれでもかと表に出している。
    そんな主人公に共感し自分の中の腹黒性格に向き合いつつも、だからといって自分は行動に移したりしないなーと若干引いたスタンスで一気読み。

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    2025年12月13日
  • アイスネルワイゼン

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    朝井リョウさんが「気持ち悪い話」と紹介していたので、それは読むしかないので読みました。

    なんか、とんでもなく大きな事が起きるわけでもなく淡々と物語は進んでいくんだけど、ずっとジメジメとした雰囲気がつきまとっている。こういう湿度みたいなものを文章で表現するのって凄いなと思った。

    途中に出てくる子供の話で少しだけウルッとするんだけど、その感動を容赦なくぶち壊していく主人公のどうしようもない言動がすごい。

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    2025年09月30日
  • アイスネルワイゼン

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    登場人物の状況や特徴とかを直接的な言葉で書いてないし会話も噛み合ってなかったりして物語的には分かりにくいんだけど現実ってこんな感じかもと思った
    多分誰かと不倫して仕事やめたんだろなとか彼氏とか言ってたのに付き合ってないやんみたいな、断片的なセリフからその人を推測していく感じが今までに読んだことない感じだったしリアルに近い感じして面白かった

    ずっと現実的なお話しだったのにラストは急に物語チックになった気がする
    解釈が合ってるかわかんないけど現実が嫌になって何もかも重すぎる感覚は共感できる

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    2024年07月22日
  • アイスネルワイゼン

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    女同士の電話のやりとりや
    密やかなおしゃべりを
    わざわざ聞かされているようで
    そこには嘘や駆け引き
    見栄、嫉妬みたいなものが
    むせるほど渦巻いているから
    ずっと息苦しくて落ち着かなかった。
    主人公を含めた女の人たちみんな
    幸せそうではなく
    情緒不安定な感じで
    ときどき感情を爆発させながらも
    それぞれの関係は
    なんとかバランスを保っていて
    それがいつ、どのように崩れるのか
    最後まで緊張感があった。
    PTSD→PPAP
    人間じゃない→人間味がない
    友人の言い間違いに吹き出していたら
    主人公の鬱屈や焦燥の中
    もがき、苦しみ、怒り、あきらめ…
    いろいろな感情をぶつけられた。

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    2024年03月05日
  • アイスネルワイゼン

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    この物語、クセ強すぎた。

    最初は「ちょっと不思議な人だなぁ」くらいな気持ちで読み進めていたのに、気づいたら「この人…やばくない?」となって、最後は言葉を失った。

    じわじわと重なる違和感。そして引きずり込まれるような深い孤独感。

    主人公・琴音は正直かなり性格が悪い。でも100%共感できないわけでもなくて、時々「わかる」となる瞬間があって、それがちょっと怖かった。

    読み心地の悪さも含めて、この本の魅力なのかもしれない。忘れられない一冊になった。

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    2026年05月24日
  • アイスネルワイゼン

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    ネタバレ

    「アイスネルワイゼン」
    主人公の思考や行動が予測不能で面白かった。常に静かな悪態をついてて、色々と限界なんだけどパワーがある感じ。
    「アキちゃん」
    小学生の頃を鮮明に思い出した。アキちゃんほどワガママで横暴な子はいなかったけど、相手のものを相手以上に自分のもののようにして振る舞う小学生いるよなぁと思った。女の子だと思って読んでいたから、まさか男の子だったとは思わなくてびっくりした。

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    2026年02月13日
  • アイスネルワイゼン

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    しんどさがどんどん重なって、ずっとヒリヒリしながら読んだ。
    ラストもスッキリせず、掴みどころのないまま唐突に放り出されたような感覚になった。
    割り切れないが、なぜか心に残る。

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    2026年01月30日
  • アイスネルワイゼン

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    清々しいほどに性格が悪い主人公の表題作
    そこまで追い詰められる理由はあるにはあるけど、応援も共感もできない
    冷たい雨や雪が読んでる方にも染み入ってくるようで心の通わない主人公に心が冷えた
    ここまで突き放されてしまうのが気の毒になるほど
    この先どうするのかなと老婆心ながら心配になる

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    2025年11月22日
  • アイスネルワイゼン

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    帯にあった「静かな崖っぷち」という表現がぴったりだと思った。仕事もうまくいかない、プライベートもうまくいかない、でも周りの人たちは結婚して子育てをしていて、自分とは違う....そんな焦りというか、手探りで進んでいるような感覚 暗闇で崖っぷちを歩いているような感じ。いつ落ちてもおかしくない、限界スレスレを歩いて踏み外す瞬間.....読んでてずっとなんとなく緊張感があって、(いい意味で)ストレスを感じながら読んだ

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    2025年11月08日
  • アイスネルワイゼン

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    ネタバレ

    アイスネルワイゼンとアキちゃんの二本立て。
    アイスネルワイゼンは心情ゼロ。会話ベース。
    いろいろ心無いこと言われて、最後は立つことさえできなくなってしまう。会話だけで、その人の考え、心だとは思わないようにしないと。

    アキちゃん
    いじめられたことがある人は共感できそう。普通に女子みたいなイメージで読んでたけど、男の子に産まれた心は女の子の話。でもそれにしたってイジメは最悪だよ。
    憎しみについて詳しく書かれていておもしろい。憎しみにもパワーがいるんだよね。カルマとか宗教的なことも書かれていたんだけど、これってアレのことかな?と思ってしまった。

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    2025年10月16日
  • アイスネルワイゼン

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    コミュニケーションが上手く取れずに他人とすれ違い続けるピアノ教師のクリスマスの1日が描かれた作品

    登場人物がみな自己中心的で歪んでいるため
    読んでいるだけで具合が悪くなる
    会話文が多くかなりライトに読めるためすぐ読み終えたが終始胸がしんどかった
    人間の底意地の悪さみたいなのをうまく描いている

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    2025年10月12日
  • アイスネルワイゼン

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    静かに嫌味が堆積していく感じ。悪意に気付いてて、でもおバカでピュアで気付かないふりをすることってたまにある。それの積み重ねに耐えられなくなった主人公の話。
    二篇とも本ならではのミスリードをされてしまう。ん?ってなった。

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    2025年10月11日
  • アイスネルワイゼン

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    ネタバレ

    浅井リョウさんが、おすすめしていて読んでみた。確かに会話がずっと続いて、、、主人公の気持ちが一切書かれていないことに、歯痒さ、気持ち悪さを感じる。どうなの?どう思ってるの?と思わせる様な、災難や、相手との会話が淡々と綴られて最後、立っていられなくなるくらい泣くと言う終わりかたに、あぁ、やっぱりそうだったんだ。と自分ながらに、主人公の気持ちを汲み取って終わった。うーん、、、まだ続きがあるなら読みたい感じ。
    二本立てのアキちゃん。
    これは、素晴らしい!!自分も同じ様な経験した事のある!一喜一憂に、同調してしまうくらい、気持ちの再現、表現の仕方が素晴らしい!
    小学校の苦い思い出を彷彿とさせる様に、憎

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    2025年09月17日