伴田音のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
婚約者・一花と死別してから1年以上経ったある日、博人の元に一通の手紙が届く。そこには一花が博人に遺した謎解きが記されていた…。
本書は「恋愛ミステリー」というよりは「恋愛小説」に近いかもしれません。博人は彼女との思い出を手掛かりに謎を解き、亡き恋人の真意を探ろうとします。
印象的なのは「登場人物たちの優しさ」。本書には悪人が登場しません。一花の仕掛けに皆が協力し、博人の謎解きを皆で手助けする。そんな人々に背中を押されるようにして博人は悲しみから立ち直っていきます。
小説で泣くことはあまり無いのですが、一花の想いを知った時は自然と涙が溢れていました。大切な人が出来た時にまた読み返したいと思 -
Posted by ブクログ
彼女が遺したミステリは、二人が歩む物語だったんだね。
婚約者であった君を亡くして自暴自棄になっていた僕の下に一通の封筒が配達されてくる。宛名も消印もない封筒から出てきたのは、亡くなった君からの謎掛けだった。どうして今さら、君は僕に謎を解かせたいの?解いた先に君はもういないのに…。
それでも僕は君の遺したメッセージを受け止めに歩み出す。どんな結末が待っていても「きみなら大丈夫。きっとできる。」と君が応援してくれるから。
久し振りの一気読みでした。
「号泣必至」の謳い文句の帯は別としても、読みやすくて読後感も程良い作品でした。誰かに何かを遺すというのは重荷であろうし、お互いに辛いものだと思い