あらすじ
婚約者の一花が病気でこの世を去った――。哀しみにうちひしがれる僕に一通の手紙が届く。送り主は亡き恋人。そこに記してあったのは、「謎解き」だった。彼女から出される謎を解いていくたびに、明かされていく恋人の想い。喪失と再生。「誰かを愛するということ」の大切さが胸にささる、涙なしでは読めない恋愛ミステリー。第6回「双葉文庫ルーキー大賞」受賞作。
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Posted by ブクログ
病気で亡くなった婚約者の一花から手紙が届き、そこには謎解きが記されていた。
謎を解いていくために2人の思い出の地を巡る博人。
最後には彼女からのメッセージが遺されていた。
物理的な謎解きの旅をしながら、博人が一花との過去と向き合い、愛する人の死を乗り越え、未来へ進んでいく。
温かく切ない感動が残る作品。
博人だけでなく、その場に踏みとどまっていた円谷も一花と博人の影響で前へ踏み出す。
誰かを愛するということの素晴らしさを感じられる。
Posted by ブクログ
NHKFM青春アドベンチャーを聴いて原作も読みたくなった、恋愛ミステリーと言いたいところだが宝探しのようだった、少女マンガのようで流石ラノベと言いたいところだが、ラノベから有川浩や町田そのこが出現した過去から思えば今後を期待したい、主人公桐山の婚約者一花は恋人を一人残すことが切なくてちゃんと後釜の円山さんを用意していたことになるが、とどの詰まりが妹の薫子だったと言うのはちょっと甘くやはりもっとどんでん返しが欲しかったかな。
Posted by ブクログ
ミステリー、推理モノとすると、物足りないのかな?恋愛モノとしては良かったです。終盤、318ページ、『嫌だ、死にたくない』、一花の心の叫び。これは涙を誘いますが、記述はあっさりで、号泣には至りませんでした。
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帯に書いてある号泣するかはそれぞれだけど、テンポよく進んでいく物語の流れは読んでいて心地よかった。映画を観ている感じ。きっと映画化されると思う。ちょうど2時間位でまとまり良い内容だと思う。
Posted by ブクログ
号泣必至とありますが、涙するほどでは無いにせよとても良く出来た綺麗な作品でした。
年明けから心が重たくなる作品が続いていたので、久々に心が軽くなる気がしました。
内容としては特に斬新だったり意外性がある訳ではないですが、お話もまとめ方もとても綺麗で好きでした。
登場人物の気持ちの面で少しそこまでは上手く行き過ぎではないかな、、、と感じるところもありますが小説ならではですね。
Posted by ブクログ
彼女が遺したミステリは、二人が歩む物語だったんだね。
婚約者であった君を亡くして自暴自棄になっていた僕の下に一通の封筒が配達されてくる。宛名も消印もない封筒から出てきたのは、亡くなった君からの謎掛けだった。どうして今さら、君は僕に謎を解かせたいの?解いた先に君はもういないのに…。
それでも僕は君の遺したメッセージを受け止めに歩み出す。どんな結末が待っていても「きみなら大丈夫。きっとできる。」と君が応援してくれるから。
久し振りの一気読みでした。
「号泣必至」の謳い文句の帯は別としても、読みやすくて読後感も程良い作品でした。誰かに何かを遺すというのは重荷であろうし、お互いに辛いものだと思いますが1つの愛の意味として素敵だと感じました。
Posted by ブクログ
「号泣必至」と書いてあるようなものって読むの抵抗あるというか、少し身構えてしまうのだけど、これは読んでよかった。
彼女が彼のことをどれだけ理解して、信頼して、愛していたのかが読み進むごとに胸にささった。
今の自分にも大切な人がいるからこそ、より強く思った。
自分がいなくなった後、大切な人が前に進む障害になってしまうと分かっていても、私だったら、最期は側にいてと言ってしまうかもしれない。多分そこに正しいとか間違いとかないけれど、一花は強い。
Posted by ブクログ
深いですね、この彼女が凄すぎて…
鈍感なアタシが一つ知りたいのが、何故彼女は死に際に彼に外出の頼み事をしたのか?
素直に受けると死の瞬間を見せたくないから…でしょうが、多分違うんでしょうね、この彼女は。
アタシの推測ですが死に際に彼が立ち会った場合、彼は二度と立ち直れなくなるから…だから遠ざけた。
が正解だと思う、死までの少ない限られた時間を全て彼の為に使う、コレが彼女の凄いと感じた理由です。
Posted by ブクログ
私には恋人がいるが、この作品を読んで改めて今何気なく恋人と過ごしている日常は当たり前ではないと感じた。一花は病気で体がしんどくても尚、恋人が自分が亡くなった後でも前を向いてもらう為に謎解きを遺す。亡くなっても、生きている人が覚えている限りその人の心の中で亡くなった人は生き続けられる心が温まる物語だった。人のことを今まで以上に大切にしようと思った。
Posted by ブクログ
ミステリと書いてはあるが、王道な恋愛小説。
でも最後まで読みやすいし、普通に感動した。
オチが途中でわかってしまうのと、衝撃的な展開がないのでちょっと物足りない。
感動ものの恋愛小説が読みたい万人受け。かな。