あらすじ
画家志望の真結はある雨の日に乗った電車が土砂崩れによるトンネル事故で脱線してしまう。車内で出会った渡良瀬景と名乗る男性と励まし合いながら救助を待つ真結だったが、意識を失い、気がつくと病院にいた。事故のトラウマで電車に乗れず、暗い部屋で寝られなくなった真結だったが、なんとか日常を取り戻そうとする。そんななか、事故の被害者の会の存在を知った真結は会合に参加することに。そこに現れたのが景だった。運命的な再会を果たした二人は恋に落ちていくが……。ラスト、二人を待ち受けるあまりにも切ない真実に涙が止まらない恋愛小説。
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Posted by ブクログ
正直、恋愛小説はあまり得意じゃない。なかなか感情移入できないことが多い。でもこの作品は違った。切なさもあり、久々に寝る時間を忘れて読み続けるという体験をした。
物語の展開も良い意味で裏切ってくれて、「そうなるんだ…!」とページをめくる手が止まらなかった。恋愛ものとしての感情の機微はもちろん、ミステリー的な仕掛けや伏線も効いていて、ただの恋愛小説ではない奥行きを感じた。
恋愛小説が苦手な自分でも、最後まで夢中で読めた一冊。恋愛×ミステリーというジャンルで何か面白い本を探している人には、ぜひ手に取ってほしい。
Posted by ブクログ
最後がまさか過ぎて、まずエピローグを読むまで事に気づかず、、、自分の読み方の悪さにガビーンとなりました…。
ほんとにお似合いな二人だと思ってたのに〜!
泣きはせんかったので、帯ほどの期待はしないほうがいいという意味で4
Posted by ブクログ
トンネル内での電車事故で知り合った真結と景。
二人の仲がゆっくり進んで行く。
しかし事故の被害者の会の参加者に忍び寄る不穏な影。
真結と景がどうなるのか最後までドキドキしながら読みました。
Posted by ブクログ
途中までは恋愛小説(しかもゆーっくり進むタイプ)の感じで読んでた。
事故で運命的な出会いを果たして、ゆっくりと濃い物語が進んでいくって想像してたら…
えーーーーー…そういう感じーーかぁーー
ってなった。
私的には【夢オチでした】レベルに
ちょっとショックだったなー。
Posted by ブクログ
悲し過ぎるラスト、ステキな2人だっただけに、
涙、というよりは「そんな、、」と落胆。
でも列車事故で突然そうなってしまったら、
こんな風になるのかもな、、とも。
Posted by ブクログ
トンネル内での電車の脱線事故。
偶然同じ車両に乗り合わせていた真結と景は、暗闇の中で互いに話しかけ、励まし合って生き延びようとしていた。
救出された後、被害者の会でまた再会し…
最初の事故の描写がとても怖くて、読んでるだけでもトラウマになりそうだった。
電車の事故にトラウマがある人にはおすすめできない…。
事故後、二人が心を通い合わせていく過程はときめきを感じ、二人が幸せになれるようにと応援しながら読んだ。
しかし途中から不穏な空気…
少しずつ違和感を感じる場面が増えていき、クライマックスを見たくないのに、進むのが止められないジェットコースターの上り坂にいる気分。
そこから急降下で明かされる真実に、なんとも言えない気分になった。
ストーリー構成が巧みで、緩急のつけ方がすごい。正にジェットコースター!
景色を楽しんでいる余裕があったかと思えば、次の瞬間に急カーブ!という具合で、息つく間もなく読み終えた。
最高の幸せと最大の悲しみを同時に味わえる一冊だった。