あらすじ
画家志望の真結はある雨の日に乗った電車が土砂崩れによるトンネル事故で脱線してしまう。車内で出会った渡良瀬景と名乗る男性と励まし合いながら救助を待つ真結だったが、意識を失い、気がつくと病院にいた。事故のトラウマで電車に乗れず、暗い部屋で寝られなくなった真結だったが、なんとか日常を取り戻そうとする。そんななか、事故の被害者の会の存在を知った真結は会合に参加することに。そこに現れたのが景だった。運命的な再会を果たした二人は恋に落ちていくが……。ラスト、二人を待ち受けるあまりにも切ない真実に涙が止まらない恋愛小説。
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Posted by ブクログ
途中までは恋愛小説(しかもゆーっくり進むタイプ)の感じで読んでた。
事故で運命的な出会いを果たして、ゆっくりと濃い物語が進んでいくって想像してたら…
えーーーーー…そういう感じーーかぁーー
ってなった。
私的には【夢オチでした】レベルに
ちょっとショックだったなー。
Posted by ブクログ
トンネル内での電車の脱線事故。
偶然同じ車両に乗り合わせていた真結と景は、暗闇の中で互いに話しかけ、励まし合って生き延びようとしていた。
救出された後、被害者の会でまた再会し…
最初の事故の描写がとても怖くて、読んでるだけでもトラウマになりそうだった。
電車の事故にトラウマがある人にはおすすめできない…。
事故後、二人が心を通い合わせていく過程はときめきを感じ、二人が幸せになれるようにと応援しながら読んだ。
しかし途中から不穏な空気…
少しずつ違和感を感じる場面が増えていき、クライマックスを見たくないのに、進むのが止められないジェットコースターの上り坂にいる気分。
そこから急降下で明かされる真実に、なんとも言えない気分になった。
ストーリー構成が巧みで、緩急のつけ方がすごい。正にジェットコースター!
景色を楽しんでいる余裕があったかと思えば、次の瞬間に急カーブ!という具合で、息つく間もなく読み終えた。
最高の幸せと最大の悲しみを同時に味わえる一冊だった。