池田守男のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本家『サーバントリーダーシップ』よりも読みやすく分かりやすかったです。
理論的な側面を金井氏が固め、ご自身の経験を資生堂の元社長 池田氏が語る構成になっています。そのため全体を通じて、腑に落ちるという印象がありました。
リーダーシップを相互作用的で動態的な現象と捉えている点は、非常に興味深いと同時に、一つの真理のように思います。
本家ではあまり読み取れなかった(理解できなかった)サーバント・リーダーシップと変革型リーダーシップが両立するということについて、非常に重点的に解説されています。この相反すると思われるテーマに対し、むしろサーバントなリーダーこそ変革に向きだと本書は唱えています。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ聖書の一節に「受けるよりは与える方が幸いである」とある。与えられることよりも与えること、愛されるより愛すること、尽くされるより尽くすこと。ここにサーバント(奉仕)の心を基盤にした「サーバント・リーダーシップ」の精神を見いだすことができる。
サーバント(奉仕者)リーダーにとって大事なことは「①ミッションの名のもとに(共通の目的に向かって)、②フォロワーが自発的についてくる風土作り。そのためリーダーは③「大きな夢やビジョナリーなコンセプトをもち、④「信頼性」(credibility)を得つつ、⑤フォロワーが話しやすい状況を作り積極的に傾聴する」ことである。
サーバントリーダーシップは、キリスト教的 -
Posted by ブクログ
●サーバント・リーダーシップの定義
リーダーである人は、「まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」という実践哲学をサーバント・リーダーシップといいます。サーバント・リーダーは相手に対し奉仕する人です。相手への奉仕を通じて、相手を導きたいという気持ちになり、その後リーダーとして相手を導く役割を受け入れる人なのです。サーバント・リーダーはつねに他者がいちばん必要としているものを提供しようと努めます。
●サーバント・リーダーシップの考え方
リーダーシップはとてもシンプルな現象。信じてついていってもいいと思える人に、フォロワーたちが喜んでついていっている状態がリーダーシップという社会現象であり -
Posted by ブクログ
サーバントリーダーシップは「引っ張るリーダー」とは異なった「支えるリーダー」というリーダーシップ像で、アメリカ・AT&Tの経営者であったロバート・K・グリーンリーフ氏が提唱した哲学。長期継続的に存在する(ゴーイングコンサーン)ことを前提とする企業経営において重視すべき考え方で、従来型の権限主導のリーダーシップを否定するものではないと感じました。危機的な状況や緊急事態などはむしろ権限主導のリーダーシップの迅速性が求められる場合もあり、相互補完的なものと捉えるのが良いと思います。また「サーバント」という言葉から「顧客や部下の召使いのように働けばいい」との誤解が想起されかねないが、「イニシア
-
Posted by ブクログ
教員として読んだ。
サーバントであること、つまり、奉仕者として振舞うことと、リーダーとして振舞うことがどう両立するのか知りたかったからだ。
結論は、まず、リーダーとして、どんなビジョンをもち、信念をもつかが大切。その実行のために、フォロアーには、説明、説得、様々な支援を惜しみなく与える。
傾聴、共感、癒し、気づき、概念化、先見性、コミュニティづくりなどサーバントリーダーの持ち味が書かれてある。
自分はついてこい!型ではないから、サーバントリーダーの方が向いてると感じた。
子どもに、学校をクラスを、そして人としてどうしていきたいかビジョンを語ろうと思った。 -
Posted by ブクログ
資生堂元社長で相談役の池田氏と,神戸大学大学院教授の金井氏の共著。
「人を引っ張って導いていく」というイメージが強い「理想のリーダー像」だが,奉仕するという姿勢のリーダーもありうるということを示した本。
リーダーが目指す大義に共有・共感するフォロワーが,その大義に向けた行動をとるために支えるのが,サーバント・リーダーである。
金井教授は,これを子供に対する親の態度だと言っている。子供の成長のためを思って,子供に対する愛情のために,奉仕する親の姿である。
親はサーバント・リーダーであるし,そうあるべきというのは,非常にすっきりと自分の中に入ったし,自分自身の考えを改めさせてもくれた気がする。
学