闇のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「ホラーは怖くて手が出せない方でも、ホラージャンルを整理しつつ、恐怖を紐解いていくことで、挑戦することができるのでは」という本書のコンセプトで他に類を見ない一風変わったホラー入門書で興味を惹かれた。5W1Hにセグメントされたユニークな設定 気鋭の現代ホラー作家の短編を8つに分け、ホラーというジャンルを体系化して解説する粋な試みで、ブックガイドや怪談の音源等もついていて充実している。内容としては若年層向けということもあって各作家の作風を知っているとあまり怖すぎないホラーという感じではあった。作家さんそれぞれの個性と、幅広いホラーの楽しみ方を味わえる良書だった。
-
Posted by ブクログ
私がホラー小説を好きな理由は、
①安全な場所から非日常を味わえること
②さまざまなジャンルに枝分かれしていること
③たった数十ページでも、しっかり恐怖を味わえること
はい。
この3つを一度に楽しみたいなら、
このアンソロジーをおすすめします。
『ホラーの扉 八つの恐怖の物語』アンソロジー
世の中にはたくさんのホラーアンソロジーがありますが、
本書が面白いのは、
それぞれの作品がジャンルごとに分けられていること。
ホラーと一口に言っても、
その幅は本当に広い。
私は自他ともに認める(笑)ホラー好きだけれど、
ヒトコワ系やスプラッター系よりも、
オカルトホラーやSFホラーのほうが好みだったりする。
そんなふうに、
「自分はどんな怖さが好きなのか」を
あらためて発見できるのが、このアンソロジーの良いところです。
✧
どれもまったく違う怖さで面白かったのですが、
特に好みだったのはこちら。
◆『終わった町』芦花公園
〈オカルトホラー〉
少しずつ街そのものが不気味なものへと変容していく、
逃げ場のない不条理。
日常がじわじわ侵食されていく感じが、
とても嫌で、とても好きだった。
◆『告発者』雨穴
〈サスペンスホラー〉
ある重大な秘密を抱えた主人公が、
タイムリミットの迫る中で
じわじわと追い詰められていく物語。
怪異そのものよりも、
「この先どうなるの?」という焦燥感が怖い。
◆『さよならブンブン』平山夢明
〈モンスターホラー〉
これは果たしてホラーなのか……?
と思わんでもないのだけれど、
猫好きとしては、
どうしてもブンブンを応援したくなる。笑
✧
そして嬉しいのが、
それぞれの短編の最後に
作品を読み解くための解説がついているところ。
「なぜ、この物語を怖いと感じるのか」
そこまで言語化してくれるので、
読み終えたあとにもう一度作品を振り返るのも面白い。
自分好みのホラーを探したい人はもちろん、
「ホラーを読んでみたいけれど、何から選べばいいかわからない」
という初心者にもぴったりの一冊だと思います。