図野象のレビュー一覧

  • おわりのそこみえ

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    主人公の美帆がほんとにどーしようもない。
    救いようがないほどに。
    でもそのクソさが人間味あって読んでる分には面白い。

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    2025年05月02日
  • おわりのそこみえ

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    主人公美帆のどうしようもなさにあきれながら、この話しどこに向かっていくのだろうかと興味本位で読み進む。
    頼れる家族も仲間も友だちもないと思っていて、買い物とセックスに依存。借金でどうにもならない状態。心を虚無にして、どうでもいいやと思う。自分の心を守るために現実から目を背けるしかない心境は理解できる気がする。でも、加代子を突き落とすことになったことへ罪の意識はあるのかとか、ナムちゃんを自殺へ追い込むことになっていることとか、何となく共感できない部分があってしっくりこない。
    最後は、家族の愛情を確かめ合ったり、宇津木くんがすごくいい奴だったり、お涙頂戴的な話になってしまって、話の展開にも少し残念

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    2025年02月24日
  • おわりのそこみえ

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    とてつもなくseize the dayを思い起こさせる小説でした。
    崖っぷちで死がちらつく日々を描くものはそれなりにあるけれど明日が無い感じをここまで描くものはなかなかにないよね。
    タイトル通り終わりの底が見えたのか?というのは結構読み手次第な気はします。

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    2024年06月24日
  • おわりのそこみえ

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    カラフルな装丁に惹かれて。
    なかなかの衝撃作だったな〜(°_°)

    買い物依存で性依存、借金まみれのメンヘラな主人公の美帆。
    この作品、美帆ももちろんだけど、その周りの人達もだいぶイカれててヤバかった〜
    だけどこういう現状の人って結構いるんだろうな〜ってなんかリアルを感じる。

    破滅的で自暴な美帆の生き方は、ほんとなら嫌悪感持つし共感も出来ないのだけど、語りが明るく軽快なタッチだからか、ちょっとミステリ要素もあったからなのか、しんどくならず面白く読めた。

    それにしても、出てくる人がみんな不器用すぎた。
    母親の『人がちゃんと正しいことができるのは、健康な時だけ』という言葉には、ほんとそう

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    2024年06月12日
  • おわりのそこみえ

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    主人公は破滅に向かって人生を突き進んでいるのだろうか。それとも自滅したいと思って生きているのだろうか。あるいは、そのどちらでもないのだろうか。揺れ動くメンヘラの心理状態がリアルに伝わって来ました。ラストの1ページとタイトルがリンクしている感じがし、好きな終わり方でした。

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    2024年03月29日
  • おわりのそこみえ

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    こりゃ地獄やなという展開が続いてラストどうなんの?と最後まで飽きずに楽しめた。貧しい家庭に生まれて頼りになる大人がいないっていう、よくある設定ではあるけど、ストーリーは今まで読んだことがない感じで新鮮で良かった。

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    2024年03月23日
  • おわりのそこみえ

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    遠い昔、『限りなく透明に近いブルー』を読んだ時のような、なんとも言えない倦怠感みたいな、虚無感みたいな説明不能の感情に支配された。しかしながら一気読み。
    お母さんの「わたしより先に死なないでね」の言葉は、こういうストーリーの中での良心。ファッションとしての「死」とか、中二みたいに思えてしまう。

    p121
    一家離散寸前に母親から手切れ金3万円を渡されて「男はいるの?」と聞かれる。
    それに対して美帆が「貧乏でバカでなんの才能もない女は男に媚びるしかないの?
    ?」と言うのに対して母親が
    *「それの何が嫌なのよ。あれかしら、女が下に見られるのが嫌、女を敬え、みたいなこと? 最近の女の人たちってよくあ

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    2024年03月22日
  • おわりのそこみえ

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    一気に読んでしまう世界観の小説。

    徐々に小説の世界に引き込まれる話で、一気に読んでしまいました。
    あまりにも辛い立場で自分との葛藤に苦しんむ姿に、少し胸が苦しくなりました。
    世の中にはこの世な立場の人がいると思うと視野が広がりました。

    また、最後の展開の思い切りさは爽快でしたね。
    人それぞれ何か感じるものがあると思います。

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    2024年03月16日
  • おわりのそこみえ

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    意外にも悪い人はあまり出てこないのにとんでもない方向に話しが進んでいくあたりには、なかなか無いレベルの勢いを感じた。キャラ設定は独特だけどエピソードは既視感あったかな。

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    2024年02月18日
  • おわりのそこみえ

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    ネタバレ

    文藝の新人賞作品であるということで純文学とカテゴライズされるのだろうが、ミステリー要素もあり、出来事も起きることからエンタメ系でもある。非常に読みやすいので一気読みする方も多いのではなかろうか。という事で内容も面白い。その反面、若干の軽さは否めません。エンディングは予想通りの展開だったが、余韻はある。

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    2024年02月04日