図野象のレビュー一覧

  • おわりのそこみえ

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    面白い。「おかしい人」の思考回路もその当人にとっては自然で真剣なんだろうね。感情の大きな振れ幅、漠然とした諦観、人を見下して起こる嫌悪。主人公の心情はころころ変わりまるで一貫性がなく、ずらりと並べてみれば突飛なものばかりだが、本人の中ではあくまで自然な流れに則りうつろっていく。
    すらすら読めてしまうので、自分もいつの間にか主人公の激しい感情の移り変わりに馴染んでしまいそうで不安になる。

    そういえば。気分が落ちてにっちもさっちもいかないと思い込んでいた時、この主人公みたいに突飛な考えが浮かんでは消え次の瞬間には正反対のことを考えている、みたいな経験をしたことがあるなぁと思い出した。
    病んでると

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    2025年10月24日
  • おわりのそこみえ

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    迸る破滅願望に共感した。破滅願望は人の応援とか温かい言葉だけで簡単に融解するものなのに人生の中でたまたまそれを受け取れなかった場合の話だった。

    人は「死」に意味や救いを見出そうとするが、「死」にも「生」にも、そのままの事実のみが存在している、というような話だと感じた。

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    2025年05月22日
  • おわりのそこみえ

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     借金、買い物やセックス依存、更には、、、あれよ、あれよという間に、どん底に落ちてゆく美帆から目が離せなかった。自ら破滅の道へ進む美帆に、はじめは疑問を感じていたが、見当識が機能しておらず、自分でもどうにも止められないことが伝わってきた。
     そして、なんと言っても、ラストが衝撃的だった。

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    2024年08月17日
  • おわりのそこみえ

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    安直な救済はなく地獄の状況でありながらも一筋の希望があって良かったし、こんな状況でもまだ現実のあれこれはそんな都合良くいかないよなぁとも思ってしまって辛い
    あれこれ好き勝手やるのは良かった

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    2024年04月22日
  • おわりのそこみえ

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    文章が面白く設定だけで覗き見したくなりどんどん読んでゆくうちに地獄と天国にゆくジェットコースターみたいな作品。
    こんなにも実在しなさそうな依存に満ちた主人公だけど私の身の回りにも実在するタイプでした…。
    今期最大の問題作!

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    2024年04月12日
  • おわりのそこみえ

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    第60回文藝賞優秀作。泣いた。人生の底にいるときに読む本。
    お母さんの考えも好き。結局女で勝負しなきゃ生きられない。同じ土俵に立って勝負しようなんて間違っている。
    生きるの辛いけど読むとなんかちょっと生きれる気がする本だった。

    「人にたくさん迷惑をかけて生きてきた結果がこれ。自分のことしか考えてなくて、明日からも生きていこうなんて甘いことを思って。」
    「要するにどっちでもいいのだ。生きようが死のうが。そんなことは私の知ったことじゃない。運命が勝手に決めればいい。迷惑しかけない娘が最後まで迷惑をかけているわけだけど、そのすべてを受け止めてみろ。」

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    2024年03月30日
  • おわりのそこみえ

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    主人公の自己肯定感が低く、無意識のうちにダメな方を選んでしまうところがリアルでした。 最後は感動しました。

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    2024年01月15日
  • おわりのそこみえ

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    ずーっと白黒の世界の中に入ってるみたいだった
    色が見えにくい話だった
    彼女はきっとそんな世界で生きづらさを感じてたんだろう

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    2025年07月01日
  • おわりのそこみえ

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    ネタバレ

    自分はごく平均的に生きている型にハマった人間だと思うので、主人公の理解できない行動、正反対の人間性に(良い意味ではないと思うのだけど)妙に惹かれるものがあった。

    まさか家族愛のお話だったとは。

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    2025年06月10日
  • おわりのそこみえ

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    終始救いがない。
    でも見ててどこかスッとする場面もある。
    主人公のことをどうしようもないなと思いつつも、自分がぜったいこんな風にならないという自信は無い。

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    2025年05月31日
  • おわりのそこみえ

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    美帆はセックスと買い物依存症で、経験人数も借金の金額ももう分からない。日給7500円のバイトに遅れそうなのに、コンビニでカフェオレとフィギュア付お菓子を買い、2000円のタクシーに乗る。生活習慣の一部のように、アプリで出会った男とセックスをし、着ることもない服をたくさん買う。なかなかぶっ飛んだ25歳だ。

    両親は不仲で貧乏で、幼馴染の加代子はお金持ちで仲の良くない友達関係で、アプリで出会ったアメは最近仲良くなった美人な友人の彼氏で、バイト先に現れた新人の宇津木は高校の同級生だった。宇津木は元カノをストーカーしている。

    買い物依存や、死にたいと口癖のように言う若者や、家庭崩壊など社会問題を提起

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    2025年04月06日
  • おわりのそこみえ

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    ネタバレ

    疾走感のある文体で最悪で幸せで愛と絶望に溢れた日々が描かれる。なんであなたはこんなに生きるのが下手なの?でも、わかる。わたしも地獄の方を選択して生きてきたよ。全部親のせいだし、最低な男たちのせいだし、私たちの選択のせいだよ。落ちてくる彼女を家族ごとみんな抱きしめて一緒に泣きたい。

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    2025年03月03日
  • おわりのそこみえ

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    そんなに期待していませんでしたけれども、まぁまぁ面白かったですねぇ…(!) 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    なんか今時の若者の心象風景? みたいなものがよく表れている気がするなぁ…などと思いました…刹那的というか…もう人生投げうっちゃってる感じというか…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    ライトな文体? ですのでスラスラと読めますねぇ…あまり風景の描写とか? 無いように感じましたねぇ…主人公の独白ってか、心情描写が多いな、と…いやまあ、別にいいんですが…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    最後はどうオチをつけるか? と思っていたんですけれども、なるほどそう来るかぁ……とは

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    2025年02月24日
  • おわりのそこみえ

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    ネタバレ

    メンヘラ感がリアルですごい読んでて面白かった。
    最初の疾走感もあるし、怠惰な感じもすごい好き。

    オチというか後半は好き嫌い分かれると思う。
    私はなんか文章が続きが気になる書き方で好きだった。

    アメと美帆の頭悪くて、それが故の?自己中な感じはとても人間ぽいなーと思った。

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    2024年11月11日
  • おわりのそこみえ

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    さらっと読めてよかったけど、刺さるものというか感情移入できる部分がなかった
    てことは私は幸せ者なのかもしれないけど〜

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    2024年07月27日
  • おわりのそこみえ

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    わけわからん疾走感のインスタント絶望。主人公は愛を理解せず善悪も感情もわからず、可愛さから許されてきたって一点で許されたい人を好きだと思いこんで短期依存繰り返してるし全体的に登場人物最悪。自覚したクズのアメだけは死が救いじゃない、って言ってるのも傷つけた他者に思い入れがないことの証明みたいだった。

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    2024年07月25日
  • おわりのそこみえ

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    人生いろいろあるよなって思った。
    家族・友達、なんだかんだ1人じゃなくて、後半話が展開しておもしろい。

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    2024年04月15日
  • おわりのそこみえ

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    すごい勢いで駆け抜けた。破滅への一直線。
    買い物依存で、セックス依存で、借金依存。
    ファッションで死にたい。と言い、ファッションで元カレからストーカーされる。
    子どもの頃に愛されたかった欲求が、大人になり親から男の人に向かった果てがセックス依存。ひとときでも寂しさを埋めたい。でも本当は愛されたい。
    死にたい。と、幸せになりたい。の行ったり来たり。

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    2024年03月07日
  • おわりのそこみえ

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    これは面白かった。
    買い物依存で借金まみれ、マッチングアプリで男を漁ってのセックスと、生きることに絶望しながら刹那的な日々を送る主人公。
    クソみたいにどうしようもないのに、ここまでぶっ飛んでると爽快にすら思えた。
    文章も読みやすくて結構好み。テンポが良くてあっという間に読めた。

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    2024年02月01日
  • おわりのそこみえ

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    一見かわいらしいカバーだけれど、よく見るとあれっと違和感を覚える。物語もそんな感じでどこか歪みを感じる読み物だった。

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    2025年06月09日