図野象のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白い。「おかしい人」の思考回路もその当人にとっては自然で真剣なんだろうね。感情の大きな振れ幅、漠然とした諦観、人を見下して起こる嫌悪。主人公の心情はころころ変わりまるで一貫性がなく、ずらりと並べてみれば突飛なものばかりだが、本人の中ではあくまで自然な流れに則りうつろっていく。
すらすら読めてしまうので、自分もいつの間にか主人公の激しい感情の移り変わりに馴染んでしまいそうで不安になる。
そういえば。気分が落ちてにっちもさっちもいかないと思い込んでいた時、この主人公みたいに突飛な考えが浮かんでは消え次の瞬間には正反対のことを考えている、みたいな経験をしたことがあるなぁと思い出した。
病んでると -
Posted by ブクログ
第60回文藝賞優秀作。泣いた。人生の底にいるときに読む本。
お母さんの考えも好き。結局女で勝負しなきゃ生きられない。同じ土俵に立って勝負しようなんて間違っている。
生きるの辛いけど読むとなんかちょっと生きれる気がする本だった。
「人にたくさん迷惑をかけて生きてきた結果がこれ。自分のことしか考えてなくて、明日からも生きていこうなんて甘いことを思って。」
「要するにどっちでもいいのだ。生きようが死のうが。そんなことは私の知ったことじゃない。運命が勝手に決めればいい。迷惑しかけない娘が最後まで迷惑をかけているわけだけど、そのすべてを受け止めてみろ。」 -
Posted by ブクログ
美帆はセックスと買い物依存症で、経験人数も借金の金額ももう分からない。日給7500円のバイトに遅れそうなのに、コンビニでカフェオレとフィギュア付お菓子を買い、2000円のタクシーに乗る。生活習慣の一部のように、アプリで出会った男とセックスをし、着ることもない服をたくさん買う。なかなかぶっ飛んだ25歳だ。
両親は不仲で貧乏で、幼馴染の加代子はお金持ちで仲の良くない友達関係で、アプリで出会ったアメは最近仲良くなった美人な友人の彼氏で、バイト先に現れた新人の宇津木は高校の同級生だった。宇津木は元カノをストーカーしている。
買い物依存や、死にたいと口癖のように言う若者や、家庭崩壊など社会問題を提起 -
Posted by ブクログ
そんなに期待していませんでしたけれども、まぁまぁ面白かったですねぇ…(!) 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
なんか今時の若者の心象風景? みたいなものがよく表れている気がするなぁ…などと思いました…刹那的というか…もう人生投げうっちゃってる感じというか…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
ライトな文体? ですのでスラスラと読めますねぇ…あまり風景の描写とか? 無いように感じましたねぇ…主人公の独白ってか、心情描写が多いな、と…いやまあ、別にいいんですが…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
最後はどうオチをつけるか? と思っていたんですけれども、なるほどそう来るかぁ……とは