図野象のレビュー一覧

  • おわりのそこみえ
    安直な救済はなく地獄の状況でありながらも一筋の希望があって良かったし、こんな状況でもまだ現実のあれこれはそんな都合良くいかないよなぁとも思ってしまって辛い
    あれこれ好き勝手やるのは良かった
  • おわりのそこみえ
    最近読んだ本の中でいちばん良かった。

    不器用がすぎる登場人物たちの崩壊と再生が書かれ、疾走感がある。
    不器用が、ダメ人間が、愛おしくなった。
    文体も読みやすく手が止まらなかった。
    この手の小説にしては珍しく、登場人物たちに愛着が湧いてしまった。
    続きを求めたくなった。

    内容は語りません、自分はこ...続きを読む
  • おわりのそこみえ
    文章が面白く設定だけで覗き見したくなりどんどん読んでゆくうちに地獄と天国にゆくジェットコースターみたいな作品。
    こんなにも実在しなさそうな依存に満ちた主人公だけど私の身の回りにも実在するタイプでした…。
    今期最大の問題作!
  • おわりのそこみえ
    第60回文藝賞優秀作。泣いた。人生の底にいるときに読む本。
    お母さんの考えも好き。結局女で勝負しなきゃ生きられない。同じ土俵に立って勝負しようなんて間違っている。
    生きるの辛いけど読むとなんかちょっと生きれる気がする本だった。

    「人にたくさん迷惑をかけて生きてきた結果がこれ。自分のことしか考えてな...続きを読む
  • おわりのそこみえ
    なんだこの疾走感は!

    一気に読み終えた。

    井上荒野の”ママがやった”に通じるクライマックスの狂いっぷりは必見。
  • おわりのそこみえ
    主人公の自己肯定感が低く、無意識のうちにダメな方を選んでしまうところがリアルでした。 最後は感動しました。
  • おわりのそこみえ
    人生いろいろあるよなって思った。
    家族・友達、なんだかんだ1人じゃなくて、後半話が展開しておもしろい。
  • おわりのそこみえ
    すごい勢いで駆け抜けた。破滅への一直線。
    買い物依存で、セックス依存で、借金依存。
    ファッションで死にたい。と言い、ファッションで元カレからストーカーされる。
    子どもの頃に愛されたかった欲求が、大人になり親から男の人に向かった果てがセックス依存。ひとときでも寂しさを埋めたい。でも本当は愛されたい。
    ...続きを読む
  • おわりのそこみえ
    これは面白かった。
    買い物依存で借金まみれ、マッチングアプリで男を漁ってのセックスと、生きることに絶望しながら刹那的な日々を送る主人公。
    クソみたいにどうしようもないのに、ここまでぶっ飛んでると爽快にすら思えた。
    文章も読みやすくて結構好み。テンポが良くてあっという間に読めた。
  • おわりのそこみえ
    美帆ー!きっついよねぇ。こんな人生辛いわよね。メンヘラちゃんでセックス依存からの買い物依存の借金地獄。カワイイのが唯一の救い。それほんと大事。
    でも、宇都木がいて良かったじゃん。なんだかんだ両親も愛してくれてて良かった。加代子は、、美帆を妬んでたのかな?

    はぁー。この先もめっちゃキツイこと待ち受け...続きを読む
  • おわりのそこみえ
    買い物依存、借金、行きずりの人との関係。刹那的な欲望で日々を消費する。
    どう足掻いても人生詰んでいて、最初から最後までどん底だし、全然笑えないラストなのにカラッとした潔さがあった。とっても面白かったです。
  • おわりのそこみえ
    生きるか死ぬか
    人が地獄まで落ちる様の中の、歪かつ美しい家族愛
    結局、人間なんて独りで生き独りで死ぬ
    自分勝手に、自己中心的なストーリーを描いて美しく死ぬ
    今しか生きられない、明日なんてない
    だからこそ、今が綺麗で最も正しい
  • おわりのそこみえ
    主人公は破滅に向かって人生を突き進んでいるのだろうか。それとも自滅したいと思って生きているのだろうか。あるいは、そのどちらでもないのだろうか。揺れ動くメンヘラの心理状態がリアルに伝わって来ました。ラストの1ページとタイトルがリンクしている感じがし、好きな終わり方でした。
  • おわりのそこみえ
    こりゃ地獄やなという展開が続いてラストどうなんの?と最後まで飽きずに楽しめた。貧しい家庭に生まれて頼りになる大人がいないっていう、よくある設定ではあるけど、ストーリーは今まで読んだことがない感じで新鮮で良かった。
  • おわりのそこみえ
    遠い昔、『限りなく透明に近いブルー』を読んだ時のような、なんとも言えない倦怠感みたいな、虚無感みたいな説明不能の感情に支配された。しかしながら一気読み。
    お母さんの「わたしより先に死なないでね」の言葉は、こういうストーリーの中での良心。ファッションとしての「死」とか、中二みたいに思えてしまう。

    ...続きを読む
  • おわりのそこみえ
    一気に読んでしまう世界観の小説。

    徐々に小説の世界に引き込まれる話で、一気に読んでしまいました。
    あまりにも辛い立場で自分との葛藤に苦しんむ姿に、少し胸が苦しくなりました。
    世の中にはこの世な立場の人がいると思うと視野が広がりました。

    また、最後の展開の思い切りさは爽快でしたね。
    人それぞれ何か...続きを読む
  • おわりのそこみえ
    意外にも悪い人はあまり出てこないのにとんでもない方向に話しが進んでいくあたりには、なかなか無いレベルの勢いを感じた。キャラ設定は独特だけどエピソードは既視感あったかな。
  • おわりのそこみえ
    文藝の新人賞作品であるということで純文学とカテゴライズされるのだろうが、ミステリー要素もあり、出来事も起きることからエンタメ系でもある。非常に読みやすいので一気読みする方も多いのではなかろうか。という事で内容も面白い。その反面、若干の軽さは否めません。エンディングは予想通りの展開だったが、余韻はある...続きを読む