西邑のレビュー一覧

  • 灼熱の小早川さん

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    数々の国宝級18禁ゲームを世に送り出してきた伝説的シナリオライター・田中ロミオ氏が手がける学園ドラマ。コメディに比重が置かれていた『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』とはテイストが異なり、本作は一年間を通じて男女の関係変化を実直に描いた恋愛小説となっている。主人公・飯嶋直幸は規律を重んじるクラス代表の小早川千尋を牽制すべく、副代表の職務に協力することになるが……という話。ごく普通の生徒で構成されるクラスのはずが、集団浅慮のために誰一人として学級活動に協力する者はなく、結果的に直幸と千尋の二人だけで全委員活動や文化祭の準備に立ち向かうはめになる。平凡な学生生活の中で規律と怠慢の二項対立を誇張す

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    2019年09月12日
  • 灼熱の小早川さん

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    懐かしや学校生活。

    いやー、こんな学校生活は絶対に送りたくない。送りたくないけど、ちょっとかっこいいかも。

    よくあるラノベとすると、ヒロインの心理描写がかなり少ない。こういうの珍しい。

    複数のテーマで書かれているのもすごい。

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    2014年09月16日
  • 灼熱の小早川さん

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    ネタバレ

    最高に素晴らしかったです。さすが田中ロミオ作品には一作も外れがありません、凄まじい。

    本書のテーマは「空気」、前半の、どちらかというと小早川さんを愛でることに徹する展開にやや不完全燃焼を感じていたものの、事件が起きてからの緊張感は半端ではありません。

    集団の空気、話を学級の空気に限ってもこれをテーマにした作品は数多ありますが、このような書き方は本当に心が抉られて、強く気持ちが動かされました。天晴!

    最後のオチに関しては、空気に対してこう振る舞った結果、本来こういう世界が見えているはずであるという理想という感じでしょうか。現実はこうは上手くは行かないよと言われるかもしれませんが、こうも客観

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    2014年06月24日
  • 灼熱の小早川さん

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    アウラと主人公とヒロインの関係は似ている。抱えているものは少し柔らかくなった感じで、その分小早川さんが可愛い。

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    2013年08月18日
  • 灼熱の小早川さん

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    ネタバレ

     最初タイトルを見たときは「衝撃のアルベルトの親戚か?」と思ったけど、実際の内容は青春系ラブコメでした。それも、かなりリアルで痛々しい感じの。
     やる気もなく、自分勝手な連中が集まったクラス。それでも、目に見えない形で空気というものは存在していて、それが最悪な形でハマってしまったクラス。
    そんな中で孤立することを恐れず、ハッキリと物を言う小早川さんは、カッコイイと思う反面、無謀だと思った。そこが魅力で可愛いんだけど。
     特に、後半の小早川さんが折れてからの展開が、こう、ものすごく興奮してしまいましたね。これまでの硬い印象だからこそ、ゲスいとわかっていても、グッと来てしまった。それからの主人公の

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    2012年08月24日
  • 灼熱の小早川さん

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    『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』と表面的には似ているけど、扱われているものはぜんぜん別物だった。

    こちらはもっと「政治」的な学園コメディで、スクールカーストによる集団同士の対立構造はなく「集団」と「個」が対立している。

    一人一人だと普通に話せる生徒であるのに、集団になったとたんに愚劣に堕落していくクラスメイトたちの、目には見えぬ力。

    それを作中では「空気」と言い、主人公とヒロインの小早川さんは、衝突をくり返しながらこれと戦っていくのだけど、さすが田中ロミオ先生。一筋縄ではいかせない。

    人の顔色をうかがってばかりの世渡り上手な主人公が、融通のきかない小早川さんに心惹かれていく過程が

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    2012年05月07日
  • 灼熱の小早川さん

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    「政治」を学ぶのに、今の地域の学校にいく必要ってあるんだろうか?

    そんな風に思った本なんで、他の人に読ませたいんだが、いかんせんラノベなのでそこに集中されると困るんだよね……

    どうなんでしょう?

    面白くて一気に読んだけれど。

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    2012年05月05日
  • 灼熱の小早川さん

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    ネタバレ

    前作とストーリー構成は同じで、
    起承転結がはっきりしている。
    転が過剰に痛々しいのも同じ。
    結がそれまでの流れブッチギリで
    ハイエンドハッピーエンドなのも。
    ちと、ご都合臭がw

    でもおもしろかったから、All OK!

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    2011年10月22日
  • 灼熱の小早川さん

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    『AURA』と同じく高校というある年齢集団が集う学校環境が舞台の人間関係もの

    「恋愛」という小説分野わけがあるのだから
    広く包括して「人間関係」という小説分野があってもよさそうだが
    人間が読み手である以上人間関係を描かない小説もないわけか
    登場人物が作者視点のほかに人間のいない小説でも作者と読者は人間であるし
    文章を自動生成して生成命じた本人が読む場合も生成命じた過去の自分と読む現在の自分
    あるいは生成しなかった自分など自意識に対する人間を想定比較するのであって

    またcommunicationの語が伝達連絡なのにそれが交わされる界場として使用される日本語の
    空気という概念の呼び方はなんであ

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    2018年12月09日
  • 灼熱の小早川さん

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    人間関係も勉強もそつなくこなす主人公。
    何不自由ない学園生活に水を差したのはガチガチに規律を守ることをモットーとするクラス代表小早川さんだった。

    簡単に感想を言うと

    『小早川さん最強!』

    といったところかな(笑)
    最後の展開のみ不満だったけど、それ以外の展開はありえる学園生活っぽくて面白かった!
    最近の学園ものって異能だとか特殊な環境だったりが多かったのでこなんな構成・設定はなかなかありですね。

    まぁ、なんにせよ完全なジャケ買い(メガネ+黒髪+髪結い女子)だったんでここまで楽しめれば大満足です!

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    2014年05月16日
  • 僕がなめたいのは、君っ!(イラスト簡略版)

    uni

    購入済み

    花系異能バトルラブコメ

    題名からはわからないが、異能バトル。能力は花を関連付けたもの。わりとシリアスな場面でも、花という要素で若干脱力感があるように思う。コメディはスタンダードとも思える調子で、コメディラノベを読みたい層には良いと思う。題名に関しては、男女を問わない、主人公は○○○のあたりをなめられないといけない、過酷なペロペロ修行、などと先がおもいやられる。1巻のみ読んだ。

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    2013年11月07日
  • 灼熱の小早川さん

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    AURAに続いてですが前作に比べればリアリティに満ちた本作。ただ細部まで描写が行き届いているかは...
    ブログのくだりや仲違いの間のこと、もう少し肉付けしてほしかった。

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    2013年09月03日
  • 灼熱の小早川さん

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    ネタバレ

    さて、ロミオ氏の作品というわけでまた独自の世界観があるなぁと。
    主人公だけに見える、武器。
    それが熱意だったり、嫌味という圧力だったりしたわけですね。
    そういった意味で、
    最初の灼熱から始まり、最後の灼熱で終わる。
    そんな物語ですね。

    内容としましては、いうこと(マナー?)を聞かないクラスを
    どうにかして、良いクラスにしようとする物語。
    主人公は最初、聞かないクラスの一人であったが
    外から自分のクラスを眺め、ここは、井の中の蛙なんだなと。
    自分もヒロインと共に、クラスを良くしようと決意。
    しかしながら、うまくいかない。
    うまくいかないどころかだんだんとこじれていき、
    最終的には文化祭でうまく

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    2012年11月28日
  • 灼熱の小早川さん

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    面白いです。一気読みしました。
    内容についてあれこれ語るのは無粋というものでしょう。

    終盤が若干物足りない感じがしましたがこれは無いものねだりなのかな。

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    2012年07月24日
  • 灼熱の小早川さん

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     『人類は衰退しました』が面白かったから、田中ロミオさんの他の本も読んでみようかなと思って、読んでみました。
     クラスの様子が自分も似たようなことを見たり経験したことあるなあと思ったりしました(学級崩壊は見たことも経験したこともありませんが)。クラスメイトが協力的でないために、2人で奔走しているのは応援したくなりました。
     あと、文化祭の出し物を決めるときのやり取りなんかが面白かったです。妙に息ぴったりで動画の中の気合の入った文化祭の出し物についてコメントしたり、研究発表はつまんないよねとか休憩所は嫌だよねとか言い合ったり。
     最後の方はもう何ページが増やして、もう少し細かく書いてあったらもっ

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    2012年02月02日
  • 灼熱の小早川さん

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    ネタバレ

    キツかった…読んでて色々とキツかったです。終盤で問題が解決するまではずっと重いもの背負わされたような感じで読んでました。
    あらすじには「ヒロイン観察系ラブコメ」とありましたが、そんな生ぬるいものでは無いと思うのですが。
    でも面白かったです。どこがと言われると言葉にしにくいのですが…主人公側の描写かな?

    ただ、ラストはこれでいいのかよ!?と内心思いました。(恐怖政治敷いてるだけっぽく見えた)

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    2012年02月01日
  • 灼熱の小早川さん

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    ネタバレ

    集団心理による集団の悪意。義務を果たさず権利を主張する人々。ひたすら空気を読むことを強要する風潮。色々考えさせられる作品でした。だからこそ、小早川さんみたいな人には生きにくいだほうな、と。主人公が小早川さんに惹かれ、彼女のために働くのも青春かな?仲違い、挫折のあとの復活が非常に爽快でした。最後は変わりすぎだろ、と思わなくもないですが。

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    2012年01月03日
  • 灼熱の小早川さん

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    ネタバレ

    田中ロミオ氏の暗黒面を具現化したような物語.
    黒い,黒いぞ….
    これならアナキンもベイダー卿になってしまう.
    そしてそのパワーでパドメが….
    面白かった….
    面白かったんだけど何かトゲのようなモノががが.

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    2011年12月23日
  • 灼熱の小早川さん

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    いかにも高校生らしい心理の描写と男心の描き方が共感できる内容になっていて楽しめました。生徒会への熱意というのは経験が無いので分かりませんが。
    人の陰湿な側面や絶望感の表現はさすがロミオさんという印象。
    オチが急すぎてちょっと付いて行けなかった感が残ってしまったところだけが残念。

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    2011年12月14日
  • 灼熱の小早川さん

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    田中ロミオさんの作品を初めて読んだ。特に印象に残ったのは、高校のクラス独特の雰囲気。一人一人は良い友達だけれど、それが集団になったときに発揮される良くも悪くも暗に団結した空気。それをリアルに感じることができた。まずは視点をクラスの個体として、それから学校全体に拡げてからの視点、この視野の動きが巧みだったと思う。自分もストーリーが進むにつれて、共感がクラスから千尋に移っていたから。ただ、ラストあたりで急にクラスの人達が改心し出したところが、どこでフラグがたったのか気づくことができなかったのが残念。

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    2011年11月16日