水見はがねのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまず、タイトルがいい。このタイトルだけで、読んでみたくなった。
電子書籍でこの短編のみの販売があったので、まずはこれだけを購入して読んでみた。
主人公、志亜のバイト先に不思議な客が来る。そこは喫茶店なのだが、定期的にやって来ては朝一番に二千円もするブルマンを頼み、必ず残す。
いったい彼は何のためにそんなことをしているのか。
日常の謎としてかなり惹かれる。序盤の説明がきちんとされて、不自然がないように補足もしてくれて、読者が追いつくまで待ってくれるので、ちゃんとこちらも謎に没入できる。
終盤は、すわ大事件に発展するのではと思わせて鮮やかにひとひねり、日常の中に着地させるのが、この手の話の上