昭和12年から20年までの雑誌連載のコラムをまとめたもの。今日泊亜蘭の父親に当たる「みずしまにおう」(まず読めない)の毒舌集。統制に関して様々な苦言を呈しているが、時代の動きがよくわかる。
ちょっと細かいところでは横書きが左からと定められたのは昭和17年のことというようなおまけ知識も得られた。
伏字も一部にあるが、これだけ市井の状況や、戦局、政局について、この時代に書かれたものとしては、かなり自由だったのではないかと思われる。
自由に表現できる時代というものを改めてかみしめなければいけないと思いを強くした。