【感想・ネタバレ】統制百馬鹿 水島爾保布 戦中毒舌集のレビュー

あらすじ

漫画を描けば,ヒットラーとスターリンを遊女とその客に仕立てておちょくり,文を書けば「政府は嘘をつくもの」とバッサリ切る.言論統制の時代にあって,国粋主義雑誌に連載,検閲の眼をかわしながら体制を批判し続けたコラムを選りすぐって編集.盧溝橋事件から一九四五年二月まで,物資窮乏,闇経済,隣組などの実態を伝える.

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

感情タグはまだありません

Posted by ブクログ

 昭和12年から20年までの雑誌連載のコラムをまとめたもの。今日泊亜蘭の父親に当たる「みずしまにおう」(まず読めない)の毒舌集。統制に関して様々な苦言を呈しているが、時代の動きがよくわかる。   
 ちょっと細かいところでは横書きが左からと定められたのは昭和17年のことというようなおまけ知識も得られた。
 伏字も一部にあるが、これだけ市井の状況や、戦局、政局について、この時代に書かれたものとしては、かなり自由だったのではないかと思われる。
 自由に表現できる時代というものを改めてかみしめなければいけないと思いを強くした。

0
2025年11月03日

「学術・語学」ランキング