【感想・ネタバレ】関東大震災と流言 水島爾保布 発禁版体験記を読むのレビュー

あらすじ

一九二三年九月一日午前一一時五八分,関東大震災が発生.おさまらない揺れと迫り来る火災,そして朝鮮人襲撃のデマ…….画家,文筆家であった水島爾保布は地震発生直後から,人々がしだいに分別を取り戻していくまでの様子を書き記すが体験記「愚漫大人見聞録」は発禁処分で世に出せなかった.幻の体験記は何を語るのか.

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Posted by ブクログ

関東大震災後数日の様子を描いた作品は多数ありますが、流言の端緒と思われる様子の記載のほか、下町の様子を生々しく描いており、まさにドキュメンタリーです。発禁になっただけのことはあります。流言に関して言えば近時もこれからも地震災害では同じことが起こることを予感させます。

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

すごくよかったです。これを発掘して本にした編者の目は素晴らしい。とんでもなく切れ味鋭い批判が混じっていて、虐殺を引き起こした過剰な恐怖の根底に日頃虐げていた自覚があったことや、有事には物の価値だけでなく人間の価値も不定になることなど、大変に身につまされました。

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2024年07月24日

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