李玖のレビュー一覧
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購入済み
なんじゃこりゃ?
などと思いつつ、気付いてたらハマって読み終えてた。
実に上手い。
ライトノベルで納めるには実に勿体無い作品かも。
内容は"ライト"ではなく"DEEP"な心理状態な逸品。 -
Posted by ブクログ
なかなかに評価の厳しい人から「面白いよ!」といわれて借りた本。
内容的には明るくない青春物語。
あとがきのほうにも書いてあるのですが、人生の皮肉を描いたような作品でした。
しかし、個人的にはこのような皮肉な話も嫌いではないので、すっかりのめりこんで読ませていただきました。
変にハッピーエンドにこじつけたりする作品なんかよりもよかった、と感じます。
出てくる登場人物は、何かしら「歪み」「皮肉」が混ざっているように思えた。
しかし、それがある意味人間らしさであって、そしてこの物語に置いての一つのスパイスとなっている。
内容が内容なので嫌いな人は嫌いかもしれないけど、なるほど味の -
Posted by ブクログ
ちっとも未来が明るくない青春小説。
気持ち的にライトなお話が読みたいと思って読んだら
間違いなく怒るか後悔するかの二択。
学生時代の人間関係にトラウマを抱えてるなら
読まないほうが幸せかも。
抱えてなくても読んで幸せには普通なれないだろうけど。
他所のレビューを見ると、
それなりに水葉らメインのキャラに対する理解や共感があって
作中で先生に「変わりもの」と評される彼らも、
程度はともかく存在する割合で考えたら
普通の枠に収まってしまうのではないか、
というよく分からない希望めいたものを感じてしまった。
その一方で、彼らを理解出来ない、
物語が何を示しているのかさっぱり見えてこない
という -
Posted by ブクログ
文化系トークラジオ「Life」でチャーリーこと社会学者の鈴木謙介が強力推薦していたライトノベル。学校の負の面に焦点を当てた、ネガティブな学校ものだ。
発端はいじめなのだけど、社会や人間というもののどうしようもなさ、またろくでもないと言う先にあるありようそのものを見据えた上での生きていく術みたいなものを視野に入れている。
……と言うと、抽象的にすぎるだろうか。いじめに象徴されるように、人間社会には冷ややかな現実があるわけど、まあ人は誰しもそれを前提として何とかやっていかなればならないわけで、この小説では、いじめる側も、いじめまれる側も、スネオタイプの人間も、変わり者も、そのありようをそ