志馬なにがしのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
小春さんの生き方が良いです
TVアニメが放送されていて見始めたので購入しました。
中途失明した冬月小春さんと出会ったかけるくん、戸惑いつつも徐々に親しくなり、ただ、途中から事態は暗転します。花火が好きだという小春さんの想いが作品の通奏低音のようになっています。
若年性ガンの辛さも出てきて、最後は悲しいかたちにもなりますが、小春さんとかけるくんは精一杯、その人生を全うしたのでしょう。その辺は小春さんの最後の言葉に集約されているような作品でした。
続編も買っているのでいずれ読むつもりです。読みやすい、良質な作品でした。 -
ネタバレ 購入済み
丁寧にマンガ化され
ボランティア経由で中途失明者の冬月小春さんの支援を始め、最初は消極的だったのが徐々に彼女に惹かれていく様の描写も丁寧でしょう。これは支援してもらっている方の小春さんも当然、好意はいだいているでしょう。
巻末には水上船に乗った時の小説も書き下ろされています。
マンガUPで読めるところまで読み進めると、TVアニメ6話のあたりまでは描かれているようです。小春さんの不意打ちがお見事で、お互いの内面もかなり出てきています。
ただ、視覚障害の当事者の指摘としては、白杖は折り畳んで置いておくものらしいので、実際は講義中の小春さんみたいに机に立てかけたままにはしないそうです。乗船時の誘導が下手なのはかける君の経験不足でしょう。
そういう細部は原作の弱さかも知れませんが、マンガ化という意味では十分、良作です。
巻末の予告よりペースダウンしているようですが、連載、きっちり描き続けて欲しいです。 -
Posted by ブクログ
北九州のご当地ネタを詰め込んだお話かな?と思いましたが、半分は当たってました。
確かにご当地ネタマシマシですが、本質としては入れ替わりなストーリーですね。
主人公と小森江ヒナの入れ替わりを軸にストーリーが進みますが、テンポがよくてとてもサクサク読めます。
映画「君の名は」みたいに入れ替わるわけですが、こちらは同じ時間軸の二人が手をつなぐ事で入れ替わるので条件はかなり緩めでしょっちゅう入れ替わります。
主人公の妹の神託と言い割とSFチックな感じです。
キャラもどれも魅力的で個人的に主人公の妹、巫女服+妹は強すぎでしょう。
これは続編が早く読みたいです。 -
Posted by ブクログ
この本と『朝が来るまで夜は待つ』の二冊。
もし、ライトノベルの形でなく文芸書なら一冊に二つの章の本になっていると思う。そうしたらライトノベルを偏読している私はこの作品に逢えなかった。ライトノベルで出版してくれてありがとう。
前作の『…目に見えない…』は二冊それぞれで独立して名作。このシリーズは二冊不可分、一冊目の出来事が、思いが、二冊目に重なる。なので『夜が……』から読まれることを強くお勧めします。
"家族"がテーマであることはもちろんで、そこにもとても感動したけど、もうひとつ『
朝が…』の終盤の、愛咲と沙夜が交差する(物理的ではなくて)ところ、あーって声が出た。こんな風に書かれたら泣くしかない。
舞台の下関も門司も行ったことがある。関門海峡の人道も通ったことがある。人道の場面は読んでいてあの道の風景が思い浮かぶ。とても映像的な素敵な作品です。
ストーリー、イラスト、ブックデザインで、"ふたつでひとつ"を表現した作品。
ありがとうって、Yoruに、作者さんに、イラストレーターさんに、編集さんに、更に門司に下関に思った。
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Posted by ブクログ
ネタバレ前作『夜が明けたら朝が来る』のスピンオフ作品で、海の向こう側のもう1つの温かな家族の物語。
前作では既にYoruはいなくなってしまった後でどんな子だったのかはぼんやりとしていましたが、彼女が何を思いどう感じながら音楽配信活動をしていたのか、彼女はどんな家庭で育って来たのか、その全てがこの1冊に詰まっていました。
raemz先生のキャラデザやアサを通して感じるYoruはしっとりとおしとやかで大人しい感じの子なのかな?と思っていましたが、年頃の少女らしく明るく活発で結構気が強いんだなぁとほっこりしました(❁´ω`❁)
配信活動を通して好きな音楽をもっと多くの人に知って欲しい、たくさんの人の心に残りたいと願うYoruの活動を方法は違えどちゃんと応援して沙夜自身を大切に思ってくれている温かな家族の存在が胸にじんわりと沁みました。
親と子と、近いようで言葉が足りなくてぶつかり合うこともたくさんあるけれど、ちゃんと分かり合えてすれ違いのまま終わらなくて、あんなにも愛のこもった透き通るような素敵な曲が出来上がるその様子を読むことが出来て良かったなと思います。Yoruから母へのたくさんの「ありがとう」と母から沙夜へ注がれたたっぷりの愛情に涙が溢れて止まりませんでした(´;ω;`)
取り替え子なんて関係ない、確かな絆がちゃんとそこにはありました。
母の分かりにくい愛情と心配から来る態度をとりもって上手く立ち回る優しいお父さんもとっても素敵で何度もうるうるしちゃいました。
あと、色んな種類のプリンが美味しそうで、私もプリン大好きなので食べたくなりました笑 -
Posted by ブクログ
この作品と、この作品の後日談になる『極彩の夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』の2冊で完結。
現実の東京の月島あたりのことが親近感をもって描かれている。登場人物は異能を持たないただの人である。不可思議現象など起こらない、ただただ普通の大学生の話。大学は東京海洋大学。
"普通"かな?
目が見えない者が居ることを特に気を使うわけでなく、さりとて触れないこともなく、馬鹿話して酒飲んでもんじゃ焼いて恋ばなする、あぁ普通だ。奇跡の 普通だ。この関係性はこの四人だから為し得たのだろ。
1巻は空野かけるの視点で、2巻は冬月小春の視点で描かれている。だからか1巻は小春が視覚障がい者であることがあまり意識されなかった。それはかけるが小春の全てを愛してしまったからかも、
まぁ他にも目が見えないこと以上の問題が出たことも理由だろうが…小春視点の2巻目に自身のこととした視覚障がい者の負の感情を感じた。
でも、作品内に何度かある
かける「見えるの?」
小春「見えるわけないじゃないですか」
のやり取りに、その後に続く笑いにたまらない幸福を知った。小春ちゃん、それ君の鉄板ネタやなぁ笑いすぎて目から汗出てきたわ。
素敵な話ありがとう。