【感想・ネタバレ】夜が明けたら朝が来るのレビュー

あらすじ

本州と九州を隔てる関門海峡。その九州側――福岡県門司港に住む高校生のアサはママと二人暮らし。
アサには推しの人気歌手「Yoru」がいる。音痴な自分もいつか歌が上手くなりたいとスナックで働くママに歌を教わる日々。
そんなある日、推しが突然活動を休止。さらに衝撃の事実が判明する。
「ママは本当のお母さんじゃない」
生まれた時に事故で取り違えられたらしい。そんなはずない、と動揺するアサは海峡の向こう側・下関に住む本当のお母さんに会いに行く。しかし、取り違えられていた相手が「Yoru」だと判明し……。
これは、家族がもう一度家族になるための物語。

※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

この本と『朝が来るまで夜は待つ』の二冊。
もし、ライトノベルの形でなく文芸書なら一冊に二つの章の本になっていると思う。そうしたらライトノベルを偏読している私はこの作品に逢えなかった。ライトノベルで出版してくれてありがとう。
前作の『…目に見えない…』は二冊それぞれで独立して名作。このシリーズは二冊不可分、一冊目の出来事が、思いが、二冊目に重なる。なので『夜が……』から読まれることを強くお勧めします。
"家族"がテーマであることはもちろんで、そこにもとても感動したけど、もうひとつ『
朝が…』の終盤の、愛咲と沙夜が交差する(物理的ではなくて)ところ、あーって声が出た。こんな風に書かれたら泣くしかない。
舞台の下関も門司も行ったことがある。関門海峡の人道も通ったことがある。人道の場面は読んでいてあの道の風景が思い浮かぶ。とても映像的な素敵な作品です。
ストーリー、イラスト、ブックデザインで、"ふたつでひとつ"を表現した作品。
ありがとうって、Yoruに、作者さんに、イラストレーターさんに、編集さんに、更に門司に下関に思った。

0
2026年05月13日

Posted by ブクログ

『〜夜に、目に見えない恋をした。』2冊でも思いましたが、作者の志馬さんは新人とは思えないくらい文章が巧みですね。しんみりとした場面でも疾走感があるというか、引き込まれる文章をお書きになる。今作でも、あらすじに「出生時の取り違え」「相手が推し」「推しはすでに他界」というネガティブなキーワードが溢れますが、作品全体を通じて「お涙頂戴」になることなく、主人公のアサの明るさを前面に出すことで、温かい家族の物語へと昇華させている巧みさは見事と言うしかない。とても素敵な作品でした。次回作も楽しみにしています。

0
2024年09月06日

「男性向けライトノベル」ランキング