本屋に平積みになっていたので、手に取ってみた。
ヒトラーのポーランド侵攻により第二次世界大戦が勃発した直後に書かれた本。
プーチンをヒトラーに準える意図が出版側にあるのかどうかよく分からない。
作中で戦争が再度起こる筋書きからは、作者の諦観の方を強く感じる。それでも、人間の出直し力に期待してしまう、ということだろうか。
ソ連の長さも、明治維新から太平洋戦争までも74年だが、2.5世代が経つと、じいちゃんばあちゃんの生の声(肉親の肉声)での、記憶の伝承が出来なくなって、同じような試行錯誤を繰り返すのだろう。