ロバート・ウォールディンガーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ長かったし、初めはアンケートの内容ばかりでつまらないと思ったがオーディブルで少しずつ読み進めることができ、読み切ったら面白かった。
人間関係が人生の幸福度や健康をかなり左右し、家族、パートナー、友人、職場での関係構築の方法について色々な視点から教えてくれる。
意識的に自分が大切にしたいとと思える人に感謝の気持ちを伝え、時間を割いていきたいとより思った。
パートナーとの関係構築では、感謝日記をつけて伝えるようにする、話し合いのときは共感しようと努力する姿勢が大事、という点は自分の行動に繋げていきたい。
またいつか読み返したいと思える本だった。 -
Posted by ブクログ
グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない ロバート・ウォールディンガー, マーク・シュルツ
372ページの大著。
最初に質問と答えを出している。
健康で幸せな生活を送るには、よい人間関係が必要だ、以上。
と。
ハーバード成人発達研究が、被験者を長期にわたって観察し、
何が人々を健康で幸せな生活にするかを分析した結論だ。
そして、地位、名誉、報酬を得ながら幸せでない被験者と、
平凡な生活ながら、多くの人に囲まれ幸せでいる被験者を例に出す。
よい人間関係をつくること。
これだけでは身もふたもない。
これだけではないのだ。
人は長く生きていく中で、様々な課題、困難にぶつかる。
そうした時に、支えになってくれる人、寄り添ってくれる人、
そうした人間関係を持って、それら課題や困難を乗り越えた人が、
健康で幸せな生活が送れる、
と言っているのだ。
そしてその実例を様々記している。
腹落ちする。
私も、私なりの課題、困難を乗り越えてきた。相続、パワハラ、リストラ、、、
人の支えがあって何とか乗り切り、新たな趣味を持ち、人間関係が広がり、深まった。
今では旧交を温めるなど、人間関係づくりのサポートもしている。
妻や子、孫にも恵まれた。
幸せなのだ。
さてそこでまた部下の登場。
彼の人間関係は寂しかった。
ランニングの道に巻き込むことで、彼の世界が広がった。
間違いなく。
そして今、コミュニケーションを補正する方法を作ろうとしている。
・・・相変わらずピントはずれているが、これは特性、仕方ない。
私も我慢しないと。そして見守らないと。
彼の「人間関係」の一部にならないと、と思っている。
上司部下だから、なのだが、ほっておけない。
そもそもつらそうな顔をしている人を見ると、
考え方を変えればもっと楽に、楽しくなるのでは、と思う。
でも何もできない。
今回部下に接することができるのは、そうせざるを得ない立場、チャンスをもらったからだろう。
おかげでかなり勉強している。
有難いと思う。
第1章 幸せな人生の条件とは?
第2章 なぜ人間関係が重要なのか
第3章 紆余曲折の人生を俯瞰して見てみよう
第4章 ソーシャル・フィットネス―よい人間関係を維持するために
第5章 人生への最高の投資―「注意」と「気配り」のすすめ
第6章 問題から目を背けずに立ち向かう―人間関係の課題を乗り越えるための5ステップ
第7章 パートナーとのグッド・ライフ―隣に寄り添う人とのつながり
第8章 家族のグッド・ライフ―ライフステージによってつながり方は変化する
第9章 職場でのグッド・ライフ―つながりに投資しよう
第10章 友情とグッド・ライフ―友とのつながりが人生を左右する
結論 幸せになるのに、遅すぎることはない -
Posted by ブクログ
本書を紹介してもらってから実に1年が過ぎた。すぐ購入したものの積読になり、少し読んではまた積読をして…と、時間は矢のように過ぎていった。
読みながら感じたのは、やはり自分ごと化できないと読み進めるのがつらい、ということだ。
前半の導入は良いのだが、その後具体と解説という進み方がしばらく続き、なかなか共感できずに読み進められなかった。
後半は誰かの何かというより、すぐ自分の生活と結びつけやすい内容となり、共感しながら読み進められた。
全体を通して、数値や具体例を挙げながらとても分かりやすく説得力に満ちた内容だった。特に後半では、今目の前で起こる自分の人生について、別の角度から新たな視点をもらえたような気がする。
折に触れて読み返したい。 -
Posted by ブクログ
原題The Good Life。ロバート・ウォールディンガー氏による、より良い人生のための幸せの研究。
人生を共に歩む家族との距離感、対応が幸せか不幸かを分ける一つ。単純化した議論にはなるが、2人で歩む、一緒にストレスに対処するカップルは、健康や幸福、人間関係における充実感を受け取れる可能性が高い。こうした関係を構築するためには、観察→解釈→選択→実行→振り返りのサイクルを回すべき。こうしたサイクルの中で、重要なのは感情の高まりとは別に、とにかく立ちどまるこが重要だと説く。
社会問題のサイドからは、大人になれない若者たちという観点で見てみると、責任ある大人になっていく。ニート現象が起こる日本と対照的に、米国ではそうした単語はそもそもない。社会としての価値基準がはっきりしていて、お金持ちになることが、幸せの最も大事なところであって、お金がある人が寄付で社会に金を回す。成功者を多く作ることでトータルの資本を繰り回す仕組みは本当に見事だ。
詰まるところ、人生が幸せかどうかは、むしろ心の持ち用で決まるという実験結果も出ている。また、守られている感覚も同時に重要だとされている。自分が望む以上に孤立している場合には、健康状態、幸福状態が悪化していく。このあたりからも、幸福であるという考え方をしていく人は、どんどん幸せになっていくし、不幸だ、間違いや相手の欠点を見つけてそこにストレスを感じていく人は不幸になっていく。当たり前のようでいて、意外と不幸になる人が多いということだろう。
相手に、しかも本当に大切な相手に、感謝の気持ちをもつ、そしてその感謝を伝えるアクションを取ろうと呼びかけて本書が終わる。今からでも遅くない、幸せになる方法はすぐ目の前にあるぞ、という画期的ウェルビーイングに関する研究を惜しみなく、熱意と共に語る。 -
Posted by ブクログ
・幸せな人生を送るために必要なものは「良い人間関係」
・幸せな人生とは、時間をかけて展開していく一つのプロセス
・世帯収入が7万5000ドル(約1,100万円)を超えると、日常生活のなかの感情面の幸福度は収入の増加に比例しなくなる
・「生きがいを感じられる行動に使う時間が少なすぎた」ことが、晩年を迎えた多くの人の後悔
・人生について大切なことは「これまでに歩んできた道とこれから歩む道を俯瞰する」こと
・筋肉と同じで、何もしなければ人間関係は衰えてくる
・TimeとAttentionが人生そのもの
└自分の注意がどこに向かっており、誰と何に時間を使うかが全て
・波は止められないが、波に乗ることはできる
・誰かのそばに近づくほど、人は弱く、傷つきやすくなるが、人はリスクを取って人を愛する
・真の友人とは、寂しいときや助けが必要なときに頼れる人のこと
・友人関係にはメンテナンスが必要
・幸せな人生とは目的地ではなく、道そのもので、道を共に歩く人たちそのもの -
Posted by ブクログ
幸せな人生には良好な人間関係が必要。その根拠と、人間関係の総論と各論が述べられていた。そうだろうな、と思いつつも寿命が延びたり、痛みの感じ方が変わるということには驚いた。前提として、自分の力で変えられるものとと変えられないものを区別できなければならない。そして変えられるものはどんなライフステージにいようと改善できる、老いてからでも遅くないということに励まされた。時に過去を俯瞰し、どうしたいか考え、未来につなげる。
人間関係においては相手に注意を向け、気づけるようにし、マンネリ化脱却(注意を途切れさせない)、好奇心を持つことが肝心。家族、職場、友人に分けて説明されていた。家族についてはいることがあたりまえと思って相手に対する姿勢が雑になってしまわないようにしようと思った。職場での関係性は難しい、どうしても最低限のつきあいでいいかなと考えてしまう。友人との関係が特に学びがあった。「友人関係においては 話し手と聞き手の役割が固定化してしまうことがある 自分がどちらになりがちかを見極めて バランスを取ろう. 双方向の関係が一番強い友情になる。」というのがまさに、という感じで。大切にしたい友人は何人かいる。向き合い方を見直して長い付き合いにしていきたい。
私はこれまでの経験から学んだことをもとにその都度人間関係を築き、今回この本からの学びを今後に反映させられる。ソーシャルフィットネスについて幼少期から学ぶことにも触れていて、確かに意義はあるだろうが、その年頃の私ならその重要性と効果についてあまり理解できないだろうな、とも思う。
人間関係に悩んだときにまた読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ幸せになる本、なんていうと非常に陳腐に聞こえます。
でも、幸せになりたいというのは皆に共通の願いだと思います。ただし、その幸福の定義やどういう生き方が幸福なのかは人によって違う。
いや、より腹落ちのする言い方をすれば満足度の高い人生、でしょうか。
そこで本書なのです。
多世代に渡る縦断研究(その人のほぼ一生)を各種アンケートやデータとともにサマライズし、どういう生き方が満足感のある人生なのかを示したのが本書であります。
・・・
で、のっけから答え。これまた陳腐でありますが、満足感の要諦はズバリ「人間関係」です。
この人間関係こそが、ひとが満足度を感じる人生の秘訣。秘訣っていうか、まあよく聞く話ですが。
・・・
とはいえとはいえ。お金の方が大事じゃね?と。
確かに、人間関係が良い(夫婦仲が良い、家族の仲が良い)ところでも、やはり困窮する場合には諍いがおき、幸福感は得づらい。その点である一定程度までは世帯収入と幸福の相関関係があるそうな。
2010年のダニエル・カーネマン(ノーベル賞受賞者!)の調査によると凡そ75,000USDまでは相関が確認されたとか(P.54)。乱暴に現在の為替で円換算するとざっと1200万円。このあたりまでは、収入が増えることでやりたいこと・買いたいものが獲得でき、幸福感が得やすいものの、これ以上稼いでも幸福感は逓減するんでしょうね。逆に、多忙になり家庭を顧みれず、配偶者や子供たちと疎遠になる、親兄弟と疎遠になる、あるいは友人との関係が希薄になると。仕事を引退した後に、「家族との時間を過ごせばよかった」と後悔することになる、と。
本書でも、自己実現(趣味・仕事・昇進・生き方)にまい進しまくった挙句、そちらの方では納得のある人生を送れたものの、家族との仲が疎遠となり、『満足度の低い』人生を締めくくった方々の実例がワンさと出てきます。
・・・
この『人間関係が満足度の鍵』という話は、自己啓発系の著者が自分や周囲やあるいは古典から取って来て演繹した話ではないのです。
本作のもとになっている膨大な聞き取り調査がもとになっています。しかもほぼ丸ごと人生をトラックした、まさにライフストーリーを見るとそう「人間関係」こそが満足感の最大の要因だというのです。
ここで私が述べるのは本の結論だけですが、貧困層から成功者から、白人から外国人から、色々なデータからそういうことが言えるそうです。何しろ本作中には多くの生の事例が記載されているので是非お読みいただきたいです。
・・・
もちろん、独りが好き(私もそうですが)、という人も多いとは思います。
とはいえ、そういう人であっても友人や社会、ないしは家族だったり地域だったり、とにかく人との関係というのは重要だというのが本書の主張です。
それをソーシャルフィットネスと言っていますが、適切に人と交じり、関わり合うということですね。
ここで個人的に心に沁みたのは、「決めつけは止めよう」ということです。例によってどこに書いてあったか忘れましたが。
『妻はああいう性格なので直らない』『上司は石頭なので言っても無理』こういう決めつけがよろしくないらしい。
特に家族とあっては一生付き合いが続くのです。さらに人は一瞬たりとも同じではなく、移ろい変わりゆくのです。そういうことを踏まえて緩やかにでも人間関係をつなぎ、変えてゆくことが大事だそうです。
どこぞにありましたが、『(夫婦・友人間の)問題を解決することが大事なのではなく、問題に立ち向かうことが大事』という物言いがありました。
これなんかも響きましたねえ。家内のことは好きですが、それでもまあぶつかる(というか面白くないのです、態度や物言いが)。結構あきらめ気味だったのですが、これも互いに立ち向かうことが大事なんでしょうね。考えさせられます。
・・・
ということで、啓発系の本でした。
日本外に住んでいるということもありますが、これまで結構ひとを避けてきました。会社でもツンツンしているキャラです。
でも、こうしてみていると、少しずつでもキャラ変が必要だと認識しています。自分が維持したいと思う人間関係は緩やかに、少しずつ、メンテナンスをしアプローチしていきたいと思います。
50過ぎのオッサンですが、そろそろ『大人』になる時期なのかもしれません。
時間をおいて再読したい本です。 -
Posted by ブクログ
幸せな人生に必要なのは良い人間関係であるということについて書いた本
ハーバード大学で行われた、80年間以上に渡って数千人にインタビューをし続けるという実証実験から得られた結論であり、その実験の内容を中心に記載されている。
その人の人生の歩みとインタビューの内容を照らし合わせて、なぜ良い人間関係が幸せをもたらすのか、良い人間関係を築くにはどうした良いか説明している。
お金やキャリアだけで人生の幸せは決まらないというのはなんとなく考えとしてはあったが、人間関係が最も大切ということが、この本を読んで納得できた。
内容は素晴らしいが、もう少しコンパクトにまとめて欲しかった。この本で主張したい内容から少し離れたことまで書いてあるので、結論に対して少々ボリュームが多い。
とはいえ、前半1/3だけでも読む価値があるので(むしろ最も重要)是非読んでみて欲しい。
私はこの本を読んで、すぐ小中で1番仲が良かった友達に連絡して数年ぶりに会いに行った。