徳成旨亮のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
CFO思考とは冷徹な計算とパッションをもちあわせることと理解した。そして若い世代がCFOを目指すために必要なことや、その仕事の面白みについて紹介されており、視野が広がった感じがした。
欧米の資本主義では淘汰されるべきは淘汰されて代謝あがってるけど、日本はそうなっていない。
かといって欧米に従ったところで勝算が低いのでいかに日本流でこれから投資家に評価してもらい成長企業になるか、それに必要なアニマルスピリッツ。
個人的にこれを読んだ率直な感想としてはCFOになりたい!とは思わなかったが、(そもそもの自分の興味のベクトルがwell beingとかなので違いそうかも、あとカバーする範囲が広くそ -
Posted by ブクログ
日本企業の経理、財務系で働いている人や人事の人などはぜひ一度読むべきだと思った。
お金の管理や決算書をつくるだけが経理の仕事
ではない。企業の保全を第一に考える金庫番思考ではなく、経営企画や戦略、IRなどへの影響も考えながら仕事をするCFO思考を持つことで価値のある人材になれる。
CFO思考に必要なのはアニマルスピリッツという
実現したいことに対する非合理的なまでの期待と熱意である。
ようはどれだけ本気で仕事に臨めているかが大事だと思うし、そういう人を1人でも増やしていければ日本企業もまた成長していけると思った。
リスクアペタイトという考え方が面白かった。
アペタイト=食欲
リスクに対する食 -
Posted by ブクログ
従前の国内CFOの役割に対する問題提起。ケインズの「アニマルスピリット」という視点が面白い。三菱UFJ FG CFO、米国銀行CEO、ニコンCFOとして卓越した実績を残された著者ならでのは提言が光る。資産運用会社から求められるCFO機能、マクロ経済からのCFO機能、事業会社としてのCFO機能、海外と日本とのCFO役割相違からの分析など、切り口が網羅的かつ俯瞰的で非常に参考になる。本書にも書かれているとおり米国だとCスイートとしてCEO/COO/CFOは三本柱だが、「伊藤レポート」以降だいぶ状況は変わったとはいえ、日本だと財務経理部門トップくらいの立ち位置がまだまだ多い。本書の有意義な提言を生か