相良奈美香のレビュー一覧
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行動経済学に興味があって買った。
筆者さんの経歴を知れば本当に納得したけどアカデミックというよりは完全にビジネス向け。
学術的な興味で購入したからちょっと目的とはずれたかもしれないけど、初心者だからこれくらいわかりやすくライトに例付でまとめてくれてる本でよかったかもな〜と思いました。
システム1vsシステム2やフレーミング効果など聞いたことがある話や情報/選択オーバーロードなど身に覚えのある話もあって面白かった。
形成-拡張理論:ポジティブがポジティブを生む好循環
ネガティブ/ポジティブアフェクト:言い方や捉え方ひとつで意識が変わる
保有効果:自分が持っている気になると価値を見出すようにな -
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■本書の要点と気づき
1. システム1(直感)とシステム2(論理)
人は以下の2つのシステムで意思決定を行う
システム1: 直感的・自動的に素早く反応する思考。疲れているときや時間がないとき、選択肢が多すぎるときに頼りがち。
システム2: 意識的に熟考する思考。集中力を使い、判断に時間がかかる。
■ 気づき:
自分もつい疲れていたり忙しかったりすると、システム1で判断してしまうことがあると自覚。
レビューや重要な判断を依頼・実施するタイミングは、こうした状態を避けるように意識したい。
システム1は、「ひっかかり(非流動性)」を設ける工夫、たとえば斜体で注意を引くなど、意思決定を止めて考えてもら -
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ネタバレ本書は、行動経済学の基本概念を平易に紹介し、意思決定の歪みを理解するうえで役立つ入門書です。経営視点で見ると、「人は合理的に行動しない」という前提を明確に提示しており、マーケティングやマネジメントの基礎として一定の価値があります。しかし、紹介されている内容は概念レベルに留まるものが多く、ビジネス現場への具体的な応用や仕組み設計まで踏み込んでいない点が評価を分ける部分です。意思決定バイアスの理解は有用であるものの、組織設計や事業戦略に直結する示唆は限定的で、経営の武器として使い切るには追加の知識が必要です。
また、例示の多くが一般消費者の行動を扱っており、組織内部の意思決定やマネジメント課題に -
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常に合理的な行動を意識して行うにも感情や状況、環境等によっては人間そう簡単には上手くいかないものだ。
本著では行動経済学という視点で、行動経済学の知識によって、自分や他人の行動パターンを理解しやすくなり、衝動買い、先延ばし、投資や仕事の意思決定ミスといった“ありがちな失敗”を減らすことを主張し、感情や状況に振り回されず、より冷静で合理的な選択ができるようになり、人生を主体的・戦略的にコントロールする“武器”になると著者は強調している。「自分も他人も合理的ではない」という前提で構造を理解すれば、より良いコミュニケーションや意思決定が可能であることを指摘し、応用は効くと説く。
さて、私たち完璧な存 -
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ネタバレ概要を学ぶために網羅的に描かれていると思う。
どこかで聞いたことある、なんとなく知っている効果が出てくる。
・行動経済学とは「人間の非合理的な意思決定メカニズムを解明する」学問
・人間の行動は意思決定の連鎖である
・非合理な意思決定をする要因は「認知のクセ」「状況」「感情」の3つ
・システム1(直観/認知のクセ)で判断せず、システム2(論理)で自己チェックすることが大事
・人間関係は依頼と同意で繋がっており、毎日が交渉の連続である
Key word
・現状維持バイアス・デフォルト効果:これらを排するために「クリティカルシンキング」でバイアスを認知する。一から考え直す。
・損失回避
・埋没コ -
Posted by ブクログ
行動経済学に初めて触れたが概略をつかめとても分かりやすかった。
経済学とついているがほとんど心理学の印象だ。
様々なシーンで行動経済学の要素が散りばめられていることも分かり、自分の行動や思考を顧みて納得させられた。
決してネガティブなことだけでなく上手く取り入れ、付き合うことでより達成感、満足感は高まりそう。
意識したいことは、
ピーク・エンドの法則を活かし伝えたい山を作り、心をこめた締めくくりで訴えかけること。
何事も抑揚があることが印象を強くする。
情報や選択肢は多くせずオーバーロードしないよう制限すること。
過ぎたるは及ばざるが如しで思考停止にならないように。
目標勾配効果を使ってタ -
購入済み
政治思想を全面に出しすぎ
とにかくこれの一言につきる。
終盤の方は自分の政治思想を主張するために行動経済学をダシにしているだけで、なぜ編集者はとめなかったのか。
読みては行動経済学を知りたいのだから、余計なことはしないでほしい。
肝心かなめの行動経済学も体系づけるというわりには大まかに3つに分類しただけで、値段のわりには物足りなさがあった。
これはあくまで入門向けとして、より詳しく知りたい人は他の書籍を当たるべきでしょう。
あと個人的にすごく気になったのが言葉づかいで、日本語で言えばスッキリかつ分かりやすいところをカタカナ英語にするものだから読みづらい。
著者はアメリカでの暮らしが長いそうだから致し方ないところもあ