相良奈美香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ行動経済学を学ぶことで、「なぜ人はそう行動するのか」を直感や主観ではなく、理論として説明できるようになる。本書では、人間の非合理な意思決定を「認知のクセ」「状況」「感情」の3つの観点から捉えており、普段の自分や他者の行動を振り返りながら読むことができた。
特に印象に残ったのは「メンタル・アカウンティング」。お金をすべて同じものとして扱わず、用途ごとに分けて考えてしまう現象で、まさに自分にも当てはまる。このような身近な行動にも理論的な名前がついていることが面白かった。
また、ハーバート・A・サイモンの「人々のアテンションが通貨になり、関心を集めることが価値を生む」という考え方にも強く惹かれた。1970年代の言葉であることにも驚いた。
感情についても、Affectのような微妙な感情が意思決定に影響することや、感情がSNS上でも伝染することを知り、普段自分が触れる情報を意識的に選ぶことの重要性を感じた。
個人的に最も嬉しかったのは、過去の自分の行動が行動経済学の考え方と重なっていたことに気づけたこと。20kgほど体重が重かった頃にランニングを始めた際、きついタイムで走らず、好きな音楽を聴きながら「ランニング=楽しいもの」と捉えられるよう工夫していた。これは結果的にネガティブアフェクトを避ける行動だったのだと知り、自分をコントロールすることが少し上手なのかもしれないと思えた。
「嫌だと感じる仕事ほど、『一気に』片付けてしまうのが、行動経済学的には合理的」という言葉も、今後意識したい。
人間の意思決定は、ほんの少しの状況や言葉、感情によっても変化する。すべてを深く考えるのではなく、システム1とシステム2を使い分けながら、必要なところではしっかり考える。
そして何より、「自分を、周りの人を、世界を、良い方向にナッジする」という考え方がとても好きだった。
行動経済学を単なる人間の非合理性を知るための知識で終わらせず、自分や周囲のより良い意思決定に活かしていきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人にYESと言ってもらう方法を1つ教えてほしくて本を読んだ。
辞書使いができる凄い良書だと思った。
・実績のある人の意見を正しく感じる
・垂直の物を見ると出世するとか優位性を感じる
・背が高く細長いほうが高級に見える
・今回はこれでやるけど、次から整えようはあるある
(先の事は抽象的にしか考えられないし、直近の事は具体的に考えてしまう)
・嫌な気持ちを細切れにすると慣れない
・最初と最後は覚えやすい
・メールで中断されると仕事に戻るまで平均24分かかる
・サブリミナル効果凄い(一瞬のCMとか)
・ポジティブは伝染する
・スマホはタッチするから所有感覚を持ってしまう
・他人じゃなく自分と比べる
・ワクワクするとうまく行く
・採決の際の右か左を聞かれるのは自分で決めてるから大丈夫と思ってもらうため
素晴らしい辞書のような本 -
Posted by ブクログ
行動経済学は我々の思考や判断のクセを体現している。
そして伝統的な経済学が画一的で単なる理論でありそれ故に「現場」に寄り添っていない感じがコントラストとなった。
自身意識しておいた方がいいと感じたのは
・情報オーバーロードと選択オーバーロード
良かれと思って提供し過ぎては逆効果
過ぎたるは及ばざるが如し
狙った状況をデフォルト設定しておく
・アンカリング効果
判断や評価では最初の情報に引っ張られない
ように
交渉の場では条件を先に提示することで
自分の土俵で勝負しやすくなる
・ポジティブアフェクト
自分の感情を自覚する
アゲるスイッチを身近に置く
本書を読めば読むほど行動経済学は生活や経済活動に密着しており、思い当たることばかりだ。
最も行動経済学を駆使して成果を上げているのは誰もが知る巨大テック企業なのだろう。
人は決して合理的ではなく様々なシチュエーションやその時々のちょっとした感情の機微によって判断させられている。
行動経済学が最強の学問とするタイトルに納得。
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Posted by ブクログ
行動経済学を体系的に学べる入門書。
行動経済学は初めてですが、とても分かりやすかったです。
人は合理的に判断しているつもりでも、実際は「認知のクセ」「感情」「状況」に左右されながら、非合理な意思決定をしてしまう。。。私自身も、人はバイアスに影響される生き物だと以前から実感していて、どちらかというとネガティブに捉えていました。
でも本書を読んで、バイアスや感情の良し悪しではなく、その特性を理解し活用することで、より良い選択や行動につなげられると知りました。
前向きな視点をもらえた一冊。
自分の考え方や選択を見つめ直す良いきっかけになりました。 -
Posted by ブクログ
面白い学問に出会うことができた。
近年意識の高いビジネスパーソンを中心に、習慣化や自己規律といったテーマが注目されてきている中で、一度はそういった行動に挑戦はするものの、長続きせず挫折してしまう人が多い印象にある。
自分の過去を振り返っても、そういったケースはたくさんあった。
本書を読んでいく中で、なぜ自分が不合理な意思決定をしてしまっていたのか、過去の出来事の点と点が線となって結ばれていく感覚を感じた。
そして、どうやってこういった認知のずれや環境、感情と付き合っていくかについてもヒントを得ることができた。
ビジネスに確実に使える、本当に必読の一冊です。 -
Posted by ブクログ
行動経済学とは、経済学と心理学を融合した比較的新しい概念。
従来の経済学は、人は合理的な選択をするものであると言う前提に基づいているが、実際には「太ると分かっていてもお菓子をつい食べてしまう」など、非合理な行動が多く存在する。
行動経済学は、「人間の非合理的な行動のメカニズム」を明らかにする学問である。
非合理な行動の前には、非合理な意思決定が発生しており、その意思決定は主に「認知のクセ、環境、感情」の3要素が関与している。
◼︎認知のクセ
人間の脳は、思考にあたりシステム1とシステム2の2つの回路で処理している。システム1は、いわゆる直感。即決で判断する。システム2は、慎重に時間をかけて判断する思考回路。
システム1はミスが起こりやすく、システム2は時間がかかり疲労しやすい。そのため人間は多くの場合システム1の回路で処理している。