水庭れんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ一秒だけ現実と異なる過去を追体験できるという「うるうの朝顔」の種。
悩む人たちにそれを渡す凪は、そうやって人を救うのが役目の御使的何かかと想像していたら全然違った。
彼こそ、その「うるうの朝顔」の力に縋りたい、それなのにその力を顕現できない、作中である意味一番悩んでいる等身大の青年だった。
最終章はこれまでの人々の話を凪視点で振り返りつつ、様々な伏線が一気に回収されるミステリのような構成になっていてわくわくした。
真相はやはり切ないのだけれども。
冒頭に出てきた蝶の正体が分かった時も、驚きとやはり切なさが込み上げて、いいラストだなあとしみじみ。
途中が割と辛かったり、しんどい現実を突きつけて