キネマ旬報社のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんとも最近の韓国女流作家らしい、”一般人として生活を送る人の本音”が詰め込まれていて、読んでいるとついつい微笑んでしまう一冊。キラキラなんてできないよね、でもそんな自分もいいよね、そんな気持ちになれます。
「自分はこのままでいいのか」や「自分って、これでいいのか」、ふとしたときにそんな疑問を持って、自分を責めてしまう人にこそ読んでもらいたい。
読み終わって真っ先に思ったのは、「こんな感じに、自分のことを客観的に見つつも我を通してしまう人って面白い」ということです。著者のビールへの愛がところどころならぬ、いたるところに見られることも大層面白いので注目していただきたい。 -
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Posted by ブクログ
今日、本屋さんでたまたま通りかかって見つけました。ぱらぱらとめくっているうちに、涙がこぼれそうになりました。
寅さんの言葉とは、つまり脚本を書いている山田洋二の言葉に他なりません。
映画ですから、それはそうです。アドリブで全部話しているわけではありません。
しかし不思議と、渥美清演じる車寅次郎がその言葉を発すると、それはもう山田洋二の言葉ではなく、車寅次郎の言葉になります。そこに車寅次郎という人生を背負った人物によって、言葉に重みが加わります。
そもそもこれは逆ではないのでしょうか?
山田洋二が脚本を考え、台詞を考えたのではなく、本当は、もともとこの言葉は、元来車寅次郎から発せられ -
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Posted by ブクログ
ヒュー・グラントとコリン・ファースのいない『ブリジット・ジョーンズの日記』みたいな読み心地のエッセイ集。
韓流コメディドラマ『ブッとび!ヨンエさん』などの脚本家、ハン・ソルヒさんが独身子無しアラフォーの日々をユーモアたっぷりに前向きにつづっている。
親に「結婚、どうするの?」と聞かれなくなった自分、年齢を重ねたけれど、ちっとも成長しない自分、残り少なくなってゆく卵子の数……。
共感性が高く、オリジナリティあふれる比喩の連打に、コメディ・ドラマ脚本家としてのサービス精神と自負を感じる。
同年代はわかる!となるかもしれないし、年下の女性は予行演習のように読めて、ちょっと年上のおねーさん(わたし)に -
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